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本の読み方 の商品レビュー

3.7

133件のお客様レビュー

  1. 5つ

    28

  2. 4つ

    43

  3. 3つ

    41

  4. 2つ

    10

  5. 1つ

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2020/04/07

せっかちな自分は意味も曖昧なまま本を読み続けてしまう。それをやめるきっかけになればと思い手を出した。   速読に憧れはないが、本書では速読がいかに無駄な技術かを沢山述べていた。速読と遅読を比較して、遅読がいかに本を楽しめるかを説明している。   誰かに説明するていで本を読むと記憶...

せっかちな自分は意味も曖昧なまま本を読み続けてしまう。それをやめるきっかけになればと思い手を出した。   速読に憧れはないが、本書では速読がいかに無駄な技術かを沢山述べていた。速読と遅読を比較して、遅読がいかに本を楽しめるかを説明している。   誰かに説明するていで本を読むと記憶に残りやすいと述べていたが、それを狙って自分もこの感想を書いている。   スローリーディングは5年後、10年後のための読書である

Posted byブクログ

2020/02/28

そういえば、細かいところまで目配りをしたり、文章の流れの緩急に気をつかったり、比喩がもたらすものを意識して文章を読んだのは、国語の試験が最後だったかも。 「あらすじ」を追うのではなく、文字の合間から立ち上ってくる大きな世界を感じ取り、その中で遊ぶような楽しさ。そういう読書をして...

そういえば、細かいところまで目配りをしたり、文章の流れの緩急に気をつかったり、比喩がもたらすものを意識して文章を読んだのは、国語の試験が最後だったかも。 「あらすじ」を追うのではなく、文字の合間から立ち上ってくる大きな世界を感じ取り、その中で遊ぶような楽しさ。そういう読書をしてみたいです。 この本を読んだ後、次の本との付き合い方がどうなるか、と思ったのですが、私は幸運にも、奥行きのある小品に出会いました。

Posted byブクログ

2019/12/25

自分の読み方がいかに浅かったに気がつく一冊となった。 最後の方では、名作を解説しながら読み方を教えてくれる。 文字を追っているだけ、 ただ読んだだけ、 本を持っているだけの読書にサヨナラをしたい。

Posted byブクログ

2019/10/24

読む時間の長短を言っているわけではない。 考えること、深く読み込むことこそが、小説・文章を本質的に味わい尽くすことである。 速読することでプロットをなぞるだけでは芸術性はわからない 書かれている言葉の裏には、文章にされていない多くのメッセージが含まれている

Posted byブクログ

2019/08/10

川端康成が自作の記述における「行為の主語」に関して書いたものが興味深かった。あとはカフカの短編『橋』も面白い。自分ならただの橋の話と解釈すると思う。「何かのメタファーではないか」と意味を探るのがさもしい気がして抵抗があるのだが、筆者の主張と読み手の解釈(誤読を許容する)を区別して...

川端康成が自作の記述における「行為の主語」に関して書いたものが興味深かった。あとはカフカの短編『橋』も面白い。自分ならただの橋の話と解釈すると思う。「何かのメタファーではないか」と意味を探るのがさもしい気がして抵抗があるのだが、筆者の主張と読み手の解釈(誤読を許容する)を区別して理解していく分にはそれはいいことなのかもしれない。

Posted byブクログ

2023/02/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

積読があると早く次に行きたいと思いがちですが、それは本末転倒の考え方で、自身の心の栄養にするには、スロー・リーディングを取り入れることが大切だと感じました。 気を張らず、リラックスして読みたい本もあるので、私の場合、すべての本をスロー・リーディングすることはできないかと思いますが、違和感であれ、同感であれ、これは自分をより深いところへ導いてくれると感じた本は、本書のスロー・リーディングを試してみたいと思いました。

Posted byブクログ

2019/05/01

意識しつつも頭の隅に置いていた、「数をこなす読書」を存分に否定された。 しかし、今までの読書が無駄だった訳ではない。 おわりに、で平野さんが言っているが、それもまた読書である。 しかし、せっかくなら味わい尽くしてみよう、という提案。 私も、情報メタボにならず、ゆったりと義務感なく...

意識しつつも頭の隅に置いていた、「数をこなす読書」を存分に否定された。 しかし、今までの読書が無駄だった訳ではない。 おわりに、で平野さんが言っているが、それもまた読書である。 しかし、せっかくなら味わい尽くしてみよう、という提案。 私も、情報メタボにならず、ゆったりと義務感なく、読んでみようと思う。

Posted byブクログ

2019/01/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

速読を否定してスローリーディングを勧めている。 後半には実際の小説を交えて説明している。 また、誤読もありとしている。 結局は小説はじっくり読もうということである。 実際の小説も交えて書かれている点は面白かったが、特に身についたものはない。

Posted byブクログ

2018/11/04

 小説とは構築物である。そんな文章を多数読んではきた。  名だたる大学の文学部ではこういう読み方の指南をするのだろうが、そういう機会に恵まれなかった自分が、なるほど、それはそういうことであったのかと胸落ちしたのはこの本が初めて。文芸評論家と称される方々は、決して単なる印象だけで批...

 小説とは構築物である。そんな文章を多数読んではきた。  名だたる大学の文学部ではこういう読み方の指南をするのだろうが、そういう機会に恵まれなかった自分が、なるほど、それはそういうことであったのかと胸落ちしたのはこの本が初めて。文芸評論家と称される方々は、決して単なる印象だけで批評しているわけではない。助詞、助動詞の使い方を含め、一語一句そこの何を込めようとしているのか。」

Posted byブクログ

2018/10/23

そりゃ、文学書や評論の読むのに、速読はないでしょ。読み手が勝手な解釈しても、一旦書き手の手を離れたのだからそれもあり。正解はないわけだが、書き手の意図をつかんで批評するのと、端から誤解してるのとでは質的にはかなり違うと思うけどな。

Posted byブクログ