現代語訳 般若心経 の商品レビュー

玄侑宗久【著】

2010/03/14

著者の「予断を持たない生き方」に触発されて買ったものの、積読状態。たまに読んでもさわりの部分だけで、いつになったら読み終わるのやら。でも、きっと読みたくなるときがくると思っているので、そのときまで辛抱、辛抱。

2009/12/14

ことば

理知的な分析知は必ずや「全体性」を分断する方向にはたらく。

ここで重要なのは、あくまでも「全体」は「個」の集合ではない、
ということです。（中略）「全体」とは、常に部分の総和以上の
なにかですし、仏教ではその「全体性」のほうを先に見つめ、
そしてそこに溶け込みつつ関係している「個」を認識しました。

2009/10/04

「空」をとても解りやすく説明してくれてます。しかも話し言葉なので、退屈しません。１時間かからずに読めますが、内容はかなり濃厚。とても面白いです。玄侑氏の本は一時期大量に出ていたため、それで毛嫌いしてたところがあるんですが、逆にもっと読もうという気になりました。

2009/10/04

この本を読んで学んだこと、思ったことは
「すべてのものは変わる、変わるからこそ関わりあえる」
「全体性との関係の中で、一時的に個が決定づけられる」みたいな感じです。

2009/10/04

　法事、お盆。お袋や親戚のおばちゃんが独特のグルーブで唱えるお経。読んでみるとどうやら意味があるらしい漢字が並んでいる。。。こはいったいなんぞや？！ってことで読んでみた。
　「食欲」「性欲」「物欲」「出世欲」「性欲」。。ありゃ？
煩悩の塊である私の対極に位置する境地でした。はい。。。。
　本書は般若心経の教えを大変分かりやすく解説してくれている。1ページの字数もそんなに多くない。イラストも愛らしい。のはずなのに、なかなかページが進まない、何回も同じ行を読み直す。ほんと読むのに苦労しましたよ。
　だって本書。読み進んでいくほど、「読んで、感じて、理解しようとすることは般若心経で説いている「空」の世界から遠ざかっていくことになりますよー」って言われてる気がするからだ。だから読めば読むほどこの矛盾に悩まされた。
　「あなた方が見て聞いて感じていることは実は実態が無いのですよ、その事に気づけば一切の恐れ、悲しみ、怒りがなくなり心穏やかに生活できます」この境地を会得できるとは到底思えないけれど、最近ギスギスしていた心に、ちょっと余裕ができたのは本書のおかげだろうと思う。

2009/10/04

般若心経の真髄を非常にわかりやすく伝えてくれる名著です。
日本人なら一度は読んでおきたい新書ですね。

基本的には般若心経（大）の現代語訳ですが、現代の感覚にマッチするように様々な工夫が凝らされています。

筆者の一番のオリジナルな部分は、解説に量子論や分子生物学の最新の知見を加えたところでしょう。
現代の科学の世界観と般若心経の世界観が似通ったものであることに、その教えの先見性や普遍性を見いだしていきます。
これまでにはないとてもユニークな解説書です。

またこの著者、臨済宗の僧侶でありながらなんと過去には芥川賞を受賞したこともあり、作家としての力も相当のもの。
本書も、まるで小説を読んでいるかのように楽しく読み進められます。
これは初心者には非常にありがたいですね。

おそらく、現在世に出ている般若心経解説本の中でも白眉といってよい一冊でしょう。（佐々木貴教）

2009/10/04

「色と空など仏教の言葉にあいまって、ハイゼンベルグの不確定性原理、ユングの共時性や集合的無意識、ニールス・ボーアの相補性など科学の世界も登場し、とても興味深く読める。」・・・webook070415

2009/10/04

たくさんある般若心経の本の中で、amazonでの売上順位が高いという理由でこの本を選んだ。
自分自身般若心経が完璧にわかったとは思っていないし、ほとんどわからなかったと思う。般若波羅密多だって実践出来てないし。ただ今まで触れたことのないお経に触れることができ、その内容をかいま見ることができたことがとても良かったと思ってる。
やさしい文章で読みやすく最後まで読むことができた。内容をいくつかの文節に区切って解説されており、一回読み終えてから般若心経を暗記するにあたって覚える箇所ごとに解説の内容を読むことで印象が強くなり覚えやすかった。
あとがきでも書かれていたと思うが、般若心経は呪文であって音の響きやつながりにこそ意味があり内容がわからなくてもいいんじゃないのか。というような趣旨の意見に賛成だと思う。2007/1

2009/10/04

般若心経と言う言葉は知っていても、
実際にそれが何なのか、
また何を伝えようとしているのかなど
全く知りませんでした。
いろんな問題に対し、
たとえ話を混ぜながら丁寧に説明しています。