1,800円以上の注文で送料無料

現代語訳 般若心経 の商品レビュー

3.8

59件のお客様レビュー

  1. 5つ

    12

  2. 4つ

    21

  3. 3つ

    13

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2023/08/01

苦しみとは何か、苦しみを生み出す原因は何か、苦しみから解放されるにはどうすれば良いか、これらが本書では非常に合理的に説明されていた。 理知を用いて合理的に考え抜かれた末の結論が、理知を捨てることだということが、とても印象的だった。 私自身、まだ理知(概念)から解放される涅槃には全...

苦しみとは何か、苦しみを生み出す原因は何か、苦しみから解放されるにはどうすれば良いか、これらが本書では非常に合理的に説明されていた。 理知を用いて合理的に考え抜かれた末の結論が、理知を捨てることだということが、とても印象的だった。 私自身、まだ理知(概念)から解放される涅槃には全く至っていないが、概念というものに支配されている”自分”を認識することができた点が、この本から得られた大きな学びだった。

Posted byブクログ

2023/07/29

量子力学を調べていくうち、なぜか本書に辿り着いた。 ゴーダマさん凄い。あの時代に弦理論やら超ひもやら相対性理論を悟りで感覚的に理解していた訳だ。シッダールタまじ凄い。 私が今まで日本語を学び、本を読んできたのは般若心経に出逢う為だったのではないかと思うほど。 あまりスピってる...

量子力学を調べていくうち、なぜか本書に辿り着いた。 ゴーダマさん凄い。あの時代に弦理論やら超ひもやら相対性理論を悟りで感覚的に理解していた訳だ。シッダールタまじ凄い。 私が今まで日本語を学び、本を読んできたのは般若心経に出逢う為だったのではないかと思うほど。 あまりスピってるとも思われたくないが、真理を志すのは良いことではないか。 いや、そんな事を思っているから実相を空と捉えられないのだ。 名づけのなかで、最も罪深いものが「私」という代物。 考えてみれば、私たちは物心がついたときにはすでに生まれていたわけで。そしてそれまで「私」など関係なく生きていた「いのち」を、あるときから「私」だと思い込んだ。 物心がつき、知恵づき、そしてさまざまな分別を身につけることでそれが肥大化していく。 そうして「いのち」の実相に関係なく、いつからか「私」という名の何者かを中心にモノを見るようになっていった。 当然、「花」のように、実物の「いのち」にはなかった自立性や恒久性が「私」にも付加されることになる。 大胆な言い方をすれば、これこそがあらゆる「苦」の根源かもしれない。 もしも今まで読書をしてこず、あらゆる先人の思想、アイデンティティを学んでいなければ私の知能では一ミリも理解できなかっただろう。本を読むことほど大切なことはないと改めて思う。 色即是空 空即是色 これだ。これ。 宗教に興味はないが、釈迦はヤバい。語彙が乏しくなるほど奴はヤバい。尊敬する。

Posted byブクログ

2023/01/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

遅読なのに、わずか3日で読了。 薄い本といえば薄いだろうけど、中身は結構分厚い感じがする一冊。 たまたまあるコミュニティーの雑談で登場した「色即是空 空即是色」という言葉。 音として知っているけど、それぞれの漢字の意味でなんとなく知っているつもりだったでど、ほぼ無知であることに気づき、そのままamazonで取り寄せた。 現代語訳とのタイトル通り、何の障壁もなく頭の中に流れ込んでくる演出と文体。何も手に着かない時には、つまみ食いでも再びページを開いて読みたい本。 『般若心経』は、実際は知らないけど汎用性のあるお経ぐらいにしか思っていなかったし、全文をじっくり読むことも、見ることもなかった。そもそもお経なんて「昔の仏教徒が語った“ありがたいお言葉”」で、儀式の1つの作法として唱えるもの。唱えたからと言って、何が変わるわけでもない。あえて言うなら、読経は西洋音楽に対抗できる東洋の音楽の1つというのが取り柄だと思っていた。 ところが、ところがである。 それほど長文ではない般若心経だが、その背景、基礎となる考え方、西洋の哲学やら最新科学の話題を盛り込みながらの現代語訳は、軽妙な文体とは相反して濃厚な、訳というより解説書のよう。 というより、般若心経自体が仏陀(この本では世尊)の考え(悟り)のエッセンスを過不足なくスマートに凝縮した解説に思えた。 200ページそこそこの書籍だけど、今まで手を出してきたユダヤ教や複雑系、脳科学の話しと、しばしば繋がるからシナプスは発火しっぱなしだった。そして、以前読んだ鈴木大拙さんの「禅学入門」で感じた、「異次元」を再び感じたと同時に、全てが収束されていく感じがして、すごくワクワクする一冊。 ついでに、「羯帝羯帝波羅羯帝 波羅僧羯帝菩提僧莎訶」は、なんでも呪文だそうで、般若心経を暗唱すること、音読することは、意味を考える以前に何らかの作用を及ぼすという。普段関わりの濃い「音楽」も、スルスルとリンクしてしまいました。 やっぱり、般若波羅蜜多は凄い

Posted byブクログ

2022/05/16

人はどうしたら苦しみから自由になれるのだろうか。私たちは、生まれ落ち成長するにしたがって、世界を言語によって認識し、概念を動員して理解する。それは、社会で生きる以上不可欠なものかもしれないが、いっぽうで迷いや苦しみの根源でもある。『般若心経』には、そうした合理的知性を超えた、もう...

人はどうしたら苦しみから自由になれるのだろうか。私たちは、生まれ落ち成長するにしたがって、世界を言語によって認識し、概念を動員して理解する。それは、社会で生きる以上不可欠なものかもしれないが、いっぽうで迷いや苦しみの根源でもある。『般若心経』には、そうした合理的知性を超えた、もうひとつの「知」が凝縮されている。大いなる全体性のなかに溶け込んだ「いのち」のよろこびを取り戻すための現代語訳決定版。

Posted byブクログ

2022/05/08

カミさんが出かけていない昼下がり、ナポリタンを作って三男と一緒に食べる。なんとなく家でダラダラ。 般若心経の新書を図書館から借りて読む。ジャンルはバラバラ。その時の気分で何でも読んでしまう雑読男子。 京都旅行では写経をしたし、谷中のお寺で坐禅を組んで唱えたこともあるが、般若心...

カミさんが出かけていない昼下がり、ナポリタンを作って三男と一緒に食べる。なんとなく家でダラダラ。 般若心経の新書を図書館から借りて読む。ジャンルはバラバラ。その時の気分で何でも読んでしまう雑読男子。 京都旅行では写経をしたし、谷中のお寺で坐禅を組んで唱えたこともあるが、般若心経がなんたるかは全く分かっていなかった。 この新書が分かり易いという評判を知り読んでみた。 薄ぼんやりとなんとなく分かった様な気がしただけで、正直、身に染みては分からない。 そもそも、分かろうとする行為自体が「私」に囚われている。すべては「空」なのに、空を私で解釈しようとするから、悩みや迷いや苦が生じるという。 般若心経は、空を悟り、涅槃の境地にたどり着くための咒文なので、暗唱して、何度も唱え続けることが本来の意義である、とのことであった。 あー、書いてみてなんか違う様な気がする。やっぱり読みこなせて無い、理解できてない、と思う。 でも、暗唱して音読するのが本来の意義というのは間違ってないと思うので、この300文字程の短いお経を、 脳トレも兼ねて覚えてみようかと思って本を閉じた。

Posted byブクログ

2021/10/07

小説家でもある著者の書いた本なのでわかりやすくかつ惹きつけられるものも多かろうと手に取ったが、やはり自分にはしばしば難解な部分があった。認識するのでなく感覚でとらえる、ためには何度も唱えるしかないかも。挿絵のその時々でホッとする柔らかさが良かった。2021.10.7

Posted byブクログ

2021/07/27

面白かったです。 「仏教の辿り着いた世界観は、科学分野での研究成果と(それほど大きな)齟齬を来さない」と主張されており、時折、科学の話が挿入されるのが印象的でした。 般若心経を通して、仏教の合理性、哲学的を存分に感じることが出来るかと思います(ただし、本書の著者は、合理性でもって...

面白かったです。 「仏教の辿り着いた世界観は、科学分野での研究成果と(それほど大きな)齟齬を来さない」と主張されており、時折、科学の話が挿入されるのが印象的でした。 般若心経を通して、仏教の合理性、哲学的を存分に感じることが出来るかと思います(ただし、本書の著者は、合理性でもって全てを理解した気になるという態度には否定的です)。

Posted byブクログ

2021/05/29

読みやすい様に書かれてると思うけど、一つ一つの言葉の読み方、意味が難しい。 ただ般若心経がなんなのかは漠然と分かった気がする。 仏教の本は初めてだったが、興味が持てた。 知識を持った後でもう一度読んだらより楽しめると思う。

Posted byブクログ

2021/02/15

般若心経の訳本として分かりやすい。仏教の基本知識である四諦や十ニ縁起、六根、六境についても説明がある。 また、音唱することこそが、本来の意義であることも書かれており、実践の道を示してくれる良書。

Posted byブクログ

2021/02/03

般若心経について、詳しい意味(大本ベース)の説明、読み下し(小本)、そして実際に唱える際の音読の読み方までコンパクトにまとめた一冊。 知恵、真理に近づきたいと努力するなら、研究するにはよい自習書だと思います。

Posted byブクログ