孤独か、それに等しいもの の商品レビュー
人間って難しい生き物だなあ、という本。ことばに縛られていきるのはちょっと辛いなあ、と思う。 もしかしたらことばを使わなければ差異が見えなくなるから、寂しさが減るのでは、としら思う。 でも読んだあと寂しくなかった!
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狂ったように大崎ばっかり読んでた。読み終わった後は心を鷲掴みにされるけれど、時間が経つと印象しか残らない。
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結構ハードでした。全編通して死を取り扱ったお話なのですが、感情的なのに淡々と描かれている風で、何とも言えない読後感です。文体もキレイです。場合によっては痛々しい感情に襲われるほど、作品世界に入り込めました。孤独かどうか分りませんが、ちゃんと生きていくのって難しいですね。
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タイトルに惹かれた。 今の自分をストレートに言い表している気がして。 作品のほとんどに「死」を表現している。 人間は「死」に向かって歩んでいることを嫌でも知らされる。
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相変わらず美しい文章で綴られる物語。それでいて狂おしいほど切ない気持ちにさせるのはさすが大崎さんです。
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はじめて大崎善生さんの本を読んだ。 いろいろな"孤独"を表現した短編集。"孤独"の程度が結構激しいものが多く、辛い場面もありましたが、なんだか読後は清涼感が残ります。作者のタッチと、少し前向きな終わり方からくるものかな。 個人的には「だらだ...
はじめて大崎善生さんの本を読んだ。 いろいろな"孤独"を表現した短編集。"孤独"の程度が結構激しいものが多く、辛い場面もありましたが、なんだか読後は清涼感が残ります。作者のタッチと、少し前向きな終わり方からくるものかな。 個人的には「だらだらとこの坂道を下っていこう」が好きです。ある意味で一番”現実的”でラストがとってもいい感じ。疲れたときにまた読みたいな。
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高校3年生の時、学校の図書館にて。 結構衝撃と共感を覚えた記憶がある。 透き通るきれいな文章と、残酷さ。
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日常の中の繊細な心の動きを映し出した短編集。 「孤独か、それに等しいもの」というタイトルに惹かれて購入しました。 とても丁寧に主人公の心が描かれていて、繊細に切り出された切り絵のような印象を受けました。 個人的にはソウルケージが好きでした。
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すごく絶望的なココロの一片を、すごく透明に抽出した短編集。 どうしようもない、逃げ場のない、自力で越えて行くしかないヤマを、 無理矢理に越えさせるわけでもなく、かといってアイロニックに書くでもなく、 非常にすっきりと、明るく、凍みるほど鋭利にまとめてある。 その刹那を「分かる!」...
すごく絶望的なココロの一片を、すごく透明に抽出した短編集。 どうしようもない、逃げ場のない、自力で越えて行くしかないヤマを、 無理矢理に越えさせるわけでもなく、かといってアイロニックに書くでもなく、 非常にすっきりと、明るく、凍みるほど鋭利にまとめてある。 その刹那を「分かる!」と共鳴できてしまうことは、 果たして幸せなのか不幸なのか。 表題作よりも、「八月の傾斜」と「シンパシー」が印象大。 開けたピアスの穴はモルヒネのようなものだったのだろう。 卑近な例を挙げて申し訳ないが、鬼束ちひろの世界観と似ている。
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孤独、痛み、苦しみからの再生。痛みが切々と伝わってきて涙が出てくる。その中に優しさがある。 綺麗だけじゃない、大崎善生の表現、好きだな。
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