電通「鬼十則」 の商品レビュー
1.この本をひと言でまとめると 仕事の原理原則 2.お気に入りコンテンツとその理由を3から5個程度 ・その四「難しい仕事」を狙え そして之を成し遂げる所に進歩がある →楽な方に向かいたくなるが、辛くてしんどい仕事こそ成長がある、喝を入れられた気分 ・はっきり言おう、人...
1.この本をひと言でまとめると 仕事の原理原則 2.お気に入りコンテンツとその理由を3から5個程度 ・その四「難しい仕事」を狙え そして之を成し遂げる所に進歩がある →楽な方に向かいたくなるが、辛くてしんどい仕事こそ成長がある、喝を入れられた気分 ・はっきり言おう、人間は、平等なんかじゃないのだ。不平等にできているのだ。それが自然の原理原則なのだ。自然を良く見るといい。全てが平等ではない。全部が、それぞれ個性的なのだ。(p84) →そのことを教えるのが学校教育と思いますが、実際には全く逆を教えているんですね。 ・ソニーの求める人材「成果=能力×意欲×プラス思考」(p112) →人材像が明確に定義されていて、わかりやすい。後輩の指導に使えそう。 3.突っ込みどころ ・鬼十則その10 摩擦を怖れるな! 摩擦は進歩の母、積極の肥料だ。でないと君は卑屈未練になる。 →人間関係よくしておかないと、うまくいく仕事もうまくいかなくなる、という考えもあるのでは? ・鬼十則と関係のない著者の「主張」が多い。解説になっていないのでは? ・解説の話がどんどん鬼十則と関係のない話になり、章末では、鬼十則の内容を忘れてしまう。 ・著者の気に入らない人達への批判の仕方が酷い。 ・ワールドカップドイツ大会の日本惨敗(p218) →鬼十則と関係ある?こじつけ感あり。これが文庫化の動機というのも理解できない。 4.自分語り ・鬼十則自体は大いに納得できて、この原則に出会わせてくれたこの本に感謝しますが、著者の解説自体は思想の偏りが見られ、不快にさせられる部分がある。 ・電通裏十則はどう思いますか? 1)仕事は自ら創るな。みんなでつぶされる。 2)仕事は先手先手と働きかけていくな。疲れるだけだ。 3)大きな仕事と取り組むな。大きな仕事は己に責任ばかりふりかかる。 4)難しい仕事を狙うな。これを成し遂げようとしても誰も助けてくれない。 5)取り組んだらすぐ放せ。馬鹿にされても放せ、火傷をする前に…。 6)周囲を引きずり回すな。引きずっている間に、いつの間にか皆の鼻つまみ者になる。 7)計画を持つな。長期の計画を持つと、怒りと苛立ちと、そして空しい失望と倦怠が生まれる。 8)自信を持つな。自信を持つから君の仕事は煙たがられ嫌がられ、そしてついには誰からも相手にされなくなる。 9)頭は常に全回転。八方に気を配って、一分の真実も語ってはならぬ。ゴマスリとはそのようなものだ。 10)摩擦を恐れよ。摩擦はトラブルの母、減点の肥料だ。でないと君は築地のドンキホーテになる。 ・これから、鬼十則は常に見返せれるようにしておきます。 ・鬼十則自のどれが一番重要だとおもいますか? 5.類書 ・道をひらく 松下幸之助
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『電通鬼十則』 1.仕事は自ら創るべきで、与えられるべきでない。 2.仕事とは、先手先手と働き掛けていくことで、受け身でやるものではない。 3.大きな仕事と取り組め、小さな仕事はおのれを小さくする。 4.難しい仕事を狙え、そしてこれを成し遂げるところに進歩がある。 5.取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは……。 6.周囲を引きずり回せ、引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に天地のひらきができる。 7.計画を持て、長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる。 8.自信を持て、自信がないから君の仕事には、迫力も粘りも、そして厚味すらがない。 9.頭は常に全回転、八方に気を配って、一分の隙もあってはならぬ、サービスとはそのようなものだ。 10.摩擦を怖れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、でないと君は卑屈未練になる。 ■理屈を並べる前に、まず始めよう。考え込む前に行動を取ろう。実行した者だけに成功がやってくる。行動を起こさない者には、失敗も無いが、成功は100%起こらない。 ■今第一にやることは、自らが動くことだ。お題目はもういい。行動することだ。でないと、自己実現など絵に描いた餅にすぎない。いつまでたっても現実は変わらない。 ■計画をたてるということは未来に向かって事を構えるということである。先手先手と働きかけるということは、計画に計画を重ねるということに他ならない。計画を立てられないことは、それはもはや仕事とは言わない。単なる作業である。計画は知恵と同意語であり、知恵が先手の核弾頭であるという所以である。 ■仕事は未知との戦闘だ。リーダーが指示を受けてやっていたら勝ち目はない。 ■仕事は人間力をつけるビタミン剤である。大きい仕事には、自ら手を挙げてチャレンジする者にだけ、神は味方をする。考え方次第で、人間は大きくも小さくもなる。仕事の取り組み次第で、人は変わる。 ■本を読むことは、人間の脳のビタミン剤である。本は知識と情報の宝庫である。読む本の量とスケールで、その人の器が決まってくる。 ■ビジネスマンが信用を持ちつづける方法は一つしかない。常に難しい仕事に挑戦することである。 ■難しい仕事に手を挙げろ。そして一度手がけたら必ずとどめを刺す。 ■責任三か条 1.命令・復命・連絡・報告は、その結果を確認し、その効果を把握するまでは、これをなした者の責任である。その限度内における責任は断じて回避できない。 2.一を聞いて十を知り、これを行う叡知と才能がないならば、一を聞いて一を完全に行う注意力と責任感を持たねばならぬ。一を聞いて十を誤るごとき者は、百害あって一利ない。正に組織活動のガンである。削除せられるべきである。 3.我々にとっては、形式的な責任論はもはや一片の価値もない。我々の仕事は突けば血を噴くのだ。我々はその日その日に生命をかけている。 ■目的を持った人は必ず成果を残す。成果を出せない人は、必ず目的がない。 ■自分の言葉で考える人、自分の意志で行動する人が強い。 ■一流のビジネスマン、一流の企業経営者を目指そうとしたならば、周囲を引きずり廻す人間でなくてはならない。理屈ではない。一流と二流のビジネスマンの差はここでつく。 ■全ての事柄は、因果の法則によって起きる。今のあなたは、過去のあなたがしてきたこと、考えたことの総称に過ぎない。そしていま、これからのあなたの考え、行動があなたを決める。 ■ビジネスマンの一流・二流・三流の差は、気の配り方決まる。三流は一方だけ、二流は四方、一流は八方に気が回るのだ。
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ビジネスマンに必要な内容がこの1冊にまとめられている。 ■仕事は自ら「創る」可きで 与えられる可きではない(その一) ⇨仕事はこちらから迎えに行くもので、向こうからやっては来ない ということを自覚する。 自力本願のビジネスマンは自立できており、スペシャリティ(専門職)を持っ...
ビジネスマンに必要な内容がこの1冊にまとめられている。 ■仕事は自ら「創る」可きで 与えられる可きではない(その一) ⇨仕事はこちらから迎えに行くもので、向こうからやっては来ない ということを自覚する。 自力本願のビジネスマンは自立できており、スペシャリティ(専門職)を持っている。 三つのS 1.Strategy 戦略的発想と行動 2.Speed 決断と創造のスピード経営 3.Simple 単純化によるコア・コンピタンス(核心)の発見 ■仕事とは 先手先手と「働き掛け」て行くことで受け身でやるものではない(その二) ⇨目的と目標がない、はっきりしていないことが最大の問題。 先手先手と働き掛けることは計画に計画を重ねること。 ■「大きな仕事」と取り組め 小さな仕事は己を小さくする(その三) ⇨本と人と旅は、魂の触媒。 知らない土地は人の視点を変え、生き抜くアイデアとエネルギーを与えてくれる。 読書は人間にとって必須のビタミン剤であり、実力を保つには必要不可欠。 ■「難しい仕事」を狙え そして之を成し遂げる所に進歩がある(その四) ⇨信用は、難しい仕事、厳しい仕事をやり遂げた時に、初めて築かれるもの。 易しい仕事をやり続ける限り、一生かかっても信用は身につかない。 信用は他人が判断するものだが、自分自身で創るもの。 信用を持ち続けるには難しい仕事に挑戦し続けることしかない。 難しい仕事に取り組んだら「止めを刺す」ことで初めて成就する。 責任三カ条 ①命令・復命・連絡・報告は、その結果を確認しその効果を把握するまではこれをなした者の責任である。その限度内に於ける責任は断じて回避出来ない。 ②一を聞いて十を知り、これを行う叡智と才能がないならば、一を聞いて一を完全に行う注意力と責任感を持たねばならぬ。一を聞いて十を誤る如き者は百害あって一利ない。正に組織活動の癌である。削滅せらるべきである。 ③我々にとっては、形式的な責任論はもはや一片の価値もない。我々の仕事は突けば血を噴くのだ。我々はその日その日に生命をかけている。 ■取り組んだら「放すな」 殺されても放すな 目的完遂までは(その五) ⇨儒学者安積艮斎「途中にして怠れば、前功を失い、未熟に復る」 途中で中止すると、それまでの努力や成果はゼロになってしまい、またスタートラインに並ばねばならない。 「死んでもやり抜く」くらいの根性がないと、この無駄は取り返しがつかない。 ソニーの求める人材 成果=能力×意欲×プラス思考 目的を持った人は必ず成果を出す。 目的が理念、哲学の概念 目標は目的の下位に位置して、目に見える数値化、具体化されたもの ■周囲を「引き摺り廻せ」 引き摺るのと引き摺られるのとでは永い間に天地のひらきが出来る(その六) ⇨自分の言葉と行動力を持たない人は奴隷である。 自分の頭で考え、自らの言葉で語り、その言葉通りに行動すること(知行合一) なにか事を成就しようとしたら、周囲を引き摺り廻すリーダーシップが欠かせない。 ■「計画」を持て 長期の計画を持って居れば 忍耐と工夫とそして正しい努力と希望が生れる(その七) ⇨意識化された計画は、確固たる目的となり、さらにより具体的な目標を創造する。 自分、会社、社会の区分で、一年ごとにどういうことが起こり、それにどう対応し、自らの人生をどう設計していくかをプランニングする。 「種」を蒔き、やがて花が咲き、実が成る。 タイミングを間違えた計画は、無計画より被害が大きい。 ■「自信」を持て 自信がないから君の仕事には迫力も粘りもそして厚みすらがない(その八) ⇨度量と自信は心の問題。 志により、信念が生まれ、自信という形になって人の言動に現れてくる。 ■頭は常に「全廻転」 八方に気を配って一分の隙もあってはならぬ サービスとはそのようなものだ(その九) ⇨八方とは四方と四隅。あらゆることに考えが及び、気配りができること。 気配りは相手の心情、状況への思いやり、 ご機嫌取りはその場限りの日和見で、エゴの裏返し。 相手が何を考え、何を欲しているのかがわかった時に、我が気を相手の中に配ることが気配りである。 ■「摩擦を怖れるな」 摩擦は進歩の母 積極の肥料だ でないと君は卑屈未練になる(その十) ⇨プラスの摩擦とは、モノの核心、世の道理に沿っているかどうか。 摩擦を怖れない人とは信念がある人。 信念とは、筋が通っているか否か。 思いつき、その場限り、不連続、思慮がないと結びつくものはトラブルメーカーとなる。
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世界の電通をつくったフィロソフィー「鬼十則」は「ビジネスマン」とはこういうものでなくてはならないという考えを唱っていて、現代社会にも通じるしっかりとした軸を持っていると感じた。 過労自殺をつくった原因とされがちだけど、そもそもの解釈の仕方が違うし、結局、悪質な労働環境に対して何の...
世界の電通をつくったフィロソフィー「鬼十則」は「ビジネスマン」とはこういうものでなくてはならないという考えを唱っていて、現代社会にも通じるしっかりとした軸を持っていると感じた。 過労自殺をつくった原因とされがちだけど、そもそもの解釈の仕方が違うし、結局、悪質な労働環境に対して何の改善も図らなかった会社の責任だと思う。
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クライアントファーストに徹する上で あるべき姿勢・理念が書かれた作品。 でも、書かれていることはなにも広告界に限った話ではなく、 ”人”と対峙して仕事をされているどんな人にも 当てはまる内容だと思います。 ただ、吉田秀雄の鬼十則だけでよかったかな・・・ 植田正也の解説は正直言...
クライアントファーストに徹する上で あるべき姿勢・理念が書かれた作品。 でも、書かれていることはなにも広告界に限った話ではなく、 ”人”と対峙して仕事をされているどんな人にも 当てはまる内容だと思います。 ただ、吉田秀雄の鬼十則だけでよかったかな・・・ 植田正也の解説は正直言って蛇足、 根拠もロジックもないし感情論をぶつけっぱなし。 「バカ」「ガキ」「根性なし」 ・・本当にこんなワードが並んでるので、ちょっと辟易しました。
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最近では、再び色んな意味で注目を浴びかけている一冊。一言で表すと「サラリーマン」と「ビジネスマン」の違いを示した本。内容自体はどれも、誰もが思い当たり、考えつくようなものばかりである。しかし、これらを日常レベルまで落とし込み意識し続けられるかどうかが鍵である。そういった意味、重要...
最近では、再び色んな意味で注目を浴びかけている一冊。一言で表すと「サラリーマン」と「ビジネスマン」の違いを示した本。内容自体はどれも、誰もが思い当たり、考えつくようなものばかりである。しかし、これらを日常レベルまで落とし込み意識し続けられるかどうかが鍵である。そういった意味、重要な精神性を10則に纏めた吉田秀雄さんと、一般人レベルまで砕いた植田正也さんは偉大だと思います。
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ビジネスマンになるための本 36歳前後でビジネス界の行く末が決まる 「鬼10則」のような考え方を身につけ、実際に身を挺して修羅場を潜る
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ビジネスマン必読。 一見ブラックな考え方のようにも感じるが、仕事をする上で全てなければならない要素。 モチベーションをあげたいときに自分を奮い立たせる本となった。
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電通鬼十則こそ、日本人が今後胸に刻んでゆかなければならない真理と信じる筆者が、十則のひとつひとつ解説し、現代の事例に当てはめて説明している本。 十則に対して、僕は何一つ文句をいう気はありません。 とても優れた言葉と志だと思う。共感もする。 だけど、その言葉だけでよかったん...
電通鬼十則こそ、日本人が今後胸に刻んでゆかなければならない真理と信じる筆者が、十則のひとつひとつ解説し、現代の事例に当てはめて説明している本。 十則に対して、僕は何一つ文句をいう気はありません。 とても優れた言葉と志だと思う。共感もする。 だけど、その言葉だけでよかったんじゃないかと思うく らい、著者の意見が蛇足です。 挙げる事柄や理屈が、めちゃくちゃだったり無根拠だっ たり思いつきとしか考えられないレベルで、十則の説得力を減退させてさえいると思う。所々読むに耐えない。 電通鬼十則を紹介したという点以外、非常に質の低い1冊だと思います。
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仕事をする上で核とするべき十則。 反発する人もいると聞いたけど、わたしは素直に入ってきた。 至らぬ点もちろんあれど、思う通りの心構えで手を抜かずやれよと、背中を押してもらえた感じ。 著者の方は正直、文章へただし思想が偏っているし熱い想いを伝えるというか押し付けていて好きではなか...
仕事をする上で核とするべき十則。 反発する人もいると聞いたけど、わたしは素直に入ってきた。 至らぬ点もちろんあれど、思う通りの心構えで手を抜かずやれよと、背中を押してもらえた感じ。 著者の方は正直、文章へただし思想が偏っているし熱い想いを伝えるというか押し付けていて好きではなかったけど言いたい事は概ね分かった。 鬼十則、胸に刻んでこの先ゆきたい。
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