壊音 KAI-ON の商品レビュー
圧倒的なヴィジュアル…
圧倒的なヴィジュアルで描かれる破滅の世界。ドラッグにおかされているのは僕でなくタキのはずなのに、僕はタキの見るものへ聞くものへシンクロしてゆく。
文庫ＯＦＦ
世界が壊れる音が聞こ…
世界が壊れる音が聞こえる―それは僕かもしれないし、君かもしれない。17歳にしか描けない、鮮烈な痛みと崩壊、そして誕生の世界。
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世紀末に世界は壊れ…
世紀末に世界は壊れなかったけど 精神が壊れるのは案外 簡単なことだと思った。いつおきてもおかしくない 崩壊。自分が壊れてしまったらそれは世界の終わりを意味しますよね
文庫ＯＦＦ
破滅的で透明で刹那的…
破滅的で透明で刹那的な世界。著者が17歳の時に書いたデビュー作です。
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薬物中毒のタキは、夢…
薬物中毒のタキは、夢と現実の境目が判然としない。タキの面倒をみるハジメも、やがてタキとシンクロし、凄惨な地獄めぐりを始める―。ひたすらに退廃的で幻想的な物語。何度読んでも、なんとも言えない気持ちになります。
文庫ＯＦＦ
割と読みやすい感じだ…
割と読みやすい感じだったが、あまりおもしろくなかった。
文庫ＯＦＦ
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
壊音 こういうグラグラした世界観の文章大好き！ ただしっかり筋はある。 ラストはドグラ・マグラの胎児の夢をなんとなく思い出させた。 カタカナ名の登場人物は実在しない、分霊みたいなものなんじゃなかろうか。胎から産まれたくない子供が見た母体の記憶を語っているようなお話。 話中にも言及があるがそれこそコカイン・ベイビーだったりしてね。 鳥は自由の象徴でもあるけれど、全てを奪うものと作中では語っている。最初戦争の話だと思ったから航空機のメタファーかと思ったけど、母体の事なのかもしれない。 月齢 壊音と形を変えて、同じことを語っているように読めるが、こちらは父親の存在を匂わせている。 こちらは幻想的だが、ユアンとレンがかなり性を匂わせている。後半で2人は同じなんだという描写が出てくるので、素直に読むと、レンはイマジナリーフレンドで主人公の強烈な自己愛を描いているのだろうなとも読める。 解説でエヴァンゲリオンに触れられていたが、確かにシンジとカヲルのそれを感じる…けどエヴァンゲリオンより登場人物の不確実性が強いので雰囲気はわかるなぁという程度。 やっぱり私はどちらも胎内で見た夢の話だと読んでしまう。この作品の出来た、その時代の雰囲気を知らないからこその感想なので、当時の人間であればまた読み方が違うのだろうな。
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フォロワーさんのお勧めで読みました。現実と幻視が融合し、やがて世界は壊れて廃墟と化す。難解で圧倒的な描写に飲み込まれました。この作品を当時17歳の女子高生が書いたとは信じられない。併録の｢月齢｣は神秘的なヴェールを透かして眺めるよう。月、儀式、神といったキーワードから、何か新しい...
フォロワーさんのお勧めで読みました。現実と幻視が融合し、やがて世界は壊れて廃墟と化す。難解で圧倒的な描写に飲み込まれました。この作品を当時17歳の女子高生が書いたとは信じられない。併録の｢月齢｣は神秘的なヴェールを透かして眺めるよう。月、儀式、神といったキーワードから、何か新しい神話を読んでいるような気分になります。こちらも難解な作品ですが、とても好きな世界観でした。
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たしか１０円で購入 内容は殆ど覚えていないが、２人のか弱い少年のおセンチ話だったと思う なんかナイーブな感じの 腐ったパイナップルとかがでてきたような もう資源ゴミに出してしまった本なのでこんど図書館でかりてみよう 再読：適正価格は・・・10円です！！
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中学生の頃に初めて読んで、20を過ぎてやっと手元に残すことにした1冊。 「理解」を放棄して読まないと、世界から抜け出せなくなりそう。 荒廃としていて、丁寧な描写だけに余計に一抹も救いはない。 虚構、退廃、そういう言葉が並ぶ、感覚や文字の並びだけで読む方が安全に読める。それこそ硝子...
中学生の頃に初めて読んで、20を過ぎてやっと手元に残すことにした1冊。 「理解」を放棄して読まないと、世界から抜け出せなくなりそう。 荒廃としていて、丁寧な描写だけに余計に一抹も救いはない。 虚構、退廃、そういう言葉が並ぶ、感覚や文字の並びだけで読む方が安全に読める。それこそ硝子越しに見る標本みたいに。 圧倒的に表現力があって、こんな文章を書きたいと10代の頃は思ってた。
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