私の遺言 の商品レビュー
作家;佐藤愛子が遺言として人々に伝えたい、人生で生きていくうえで知っておかねばならないことを書いた本。今までなんとなく生きてきたが、これを読んで、自分の考え方を改めて、一生懸命生きようという気持ちになる。
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読み始めたら一日で一気に読んでしまった。 トイレに行くのも食事をするのもはばかられるほどに読み進んでいった。 本人の生の体験が書かれているため、怖いのだが、最後にいくにつれ希望が見えてくる。私も怖がっておらず自分のカルマを正視して立ち向かうという気力が湧いてきた。(といっても自...
読み始めたら一日で一気に読んでしまった。 トイレに行くのも食事をするのもはばかられるほどに読み進んでいった。 本人の生の体験が書かれているため、怖いのだが、最後にいくにつれ希望が見えてくる。私も怖がっておらず自分のカルマを正視して立ち向かうという気力が湧いてきた。(といっても自分のカルマが何であるかわからないのだが) 江原さんの本もいろいろ読んではいたが、やはり、普通の人が悩み苦しんだ記録という点ではこの本のほうが身に応える。実際問題のように思われてくる。 波動を高めること。国のこと、政治のこと、色々な世の中のことに憂いてもしょうがない。まずは自分自身の波動を高めることで、結果的に国の波動を高めることになる。そうすることで、例えば政治であれば、きちんとした政治家が出現してくるのだと。 遠藤先生の言葉が私にもはっとさせられた。 「国のことよりも自分のことだ」
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様々な霊的現象をくぐり抜けてきた佐藤愛子さんの遺言エッセイ。読み口は軽いのに内容には学ぶことも多い。遠藤周作が出てくるくだりが好き。やっぱり遠藤周作はあの世に行ってもあのキャラクターなんだなー(笑)
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この本の著者である佐藤愛子さんが、夏の間過ごすために北海道の浦河町に建てた別荘で起こる怪異の記録を綴った本です。 実際に別荘で起こった出来事を書いてあるのですが、よくありがちな血まみれの女の姿が...とかそういった感じのものは出てきませんが、だからこそ次々に起こる怪異がよけいに...
この本の著者である佐藤愛子さんが、夏の間過ごすために北海道の浦河町に建てた別荘で起こる怪異の記録を綴った本です。 実際に別荘で起こった出来事を書いてあるのですが、よくありがちな血まみれの女の姿が...とかそういった感じのものは出てきませんが、だからこそ次々に起こる怪異がよけいにリアルに感じて、ゾッとしました。 怪異の原因はアイヌに関わる事柄で、北海道という土地柄独特のものを感じさせます。 まるで和製版のエクソシストみたいで、読み始めるとあっという間に読んでしまいました。 とにかく凄まじいです。 霊的なことを信じる人にも信じない人にも、とても興味深く読める本だと思います。
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佐藤愛子さんについて知ってるのは作家であり、有名人が家族にいる、それくらいで本は読んだことありませんでした。 ところが、なんでかこの本は知ってていつか読もうと思っていました。 この本と同時に「アウトオンアリム」も読みました。 先に「アウト・・」を読んだのですが、まさに西洋と東洋の...
佐藤愛子さんについて知ってるのは作家であり、有名人が家族にいる、それくらいで本は読んだことありませんでした。 ところが、なんでかこの本は知ってていつか読もうと思っていました。 この本と同時に「アウトオンアリム」も読みました。 先に「アウト・・」を読んだのですが、まさに西洋と東洋の人があの世について書いてくれて、しかもほぼ同じことを言っているとわかりました。 自分でもずっと先送りにしていたこの2冊を同時に読む気になって取り寄せてまで読んだのはただの偶然か?と不思議な気持ちになりました。 自分を赦す、他人を赦す、今を大切に生きる。 それがすべての幸福の始まりなのだと 準備が出来ている人にはすんなりわかる本だと思います。 わかると出来るは違うんですけどね。 今の社会の歪みがどこからきているのか、 識者・学者たちがいろな理由を出してくれていますが 偶然それらがおきている原因は?というと、 こういうことですよ、と言われたほうが納得できる人もいると思います。 素直にそう思って行動する人が増えるといいなと思いました。
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タイトルにもかかわらず、著者ご本人はまだ健在なのだけれど、死ぬ前にどうしても伝えておきたかったこと、という意味で書き記した本であるらしい。 北海道に家を建ててから突然身の回りに起こった、不思議な心霊現象との20年間にわたる闘いを綴った戦記といっていいような内容だ。 その闘いは本...
タイトルにもかかわらず、著者ご本人はまだ健在なのだけれど、死ぬ前にどうしても伝えておきたかったこと、という意味で書き記した本であるらしい。 北海道に家を建ててから突然身の回りに起こった、不思議な心霊現象との20年間にわたる闘いを綴った戦記といっていいような内容だ。 その闘いは本当に壮絶の一言で、映画に出てくるポルターガイストのようなレベルじゃなく、それよりも何倍も激しく家の中を掻きまわしたり、ソファーの中に電話機を隠したり、集まって宴会をしたりするという。 それが、どこの場所に行ってもついてまわって、夜毎に姿をあらわすというのだから、それは想像するだに恐ろしい、「ベルセルク」のガッツが味わったような終わることのない苦悩と、長い夜が訪れるたび必死に孤軍奮闘していたということなのだ。 並外れて強力な憑依を受けて、壮絶な経験をしたのが、熟練の作家であったことによって、状況が緻密に表現されていて、その凄まじさが客観的によく理解できる。 そして、その個人的な体験から獲得した世界観によって、日本全体に起こっている社会の変化についても、憂慮して、その根本の原因となっているものを、著者なりに考察している。 これは、正真正銘、佐藤愛子という人でなければ書けない本だと思うし、よくぞここまで書き遺してくれたものだと思う。 そう考えると、作家である佐藤愛子氏がこのような体験をして、記録を著したというのも、そのような役割を与えられていたということなのかもしれない。 当節は人に迷惑をかけたくないために、「コロッと逝きたい」と願う人が多いが、病床で苦しみ、死について考え、生への執着を捨てて受け容れる準備期間があった方がいい。いくらかでも自分を浄化して死んだ方が、あの世に行ってからがらくだ、私はそう考えるようになった。(p.37) 大西氏の生涯は「選ばれた人」の生涯だといえよう。そもそも三歳の時に茜神社の隣りに住む大西家へ養子に行ったことで、その宿命が動きはじめた。なぜ選ばれたかということになると、それは人智の及ぶところではない。とにかく大西氏は「選ばれた」のだ。私が一人で佐藤一族の因縁浄化をしなければならない宿命を与えられたように。(p.120) もう何年も私は孤独な戦場に、まさに孤軍奮闘という趣で身を晒してきた。この私を守護する存在があるとは、夢にも知らなかった。そんなことなどある筈がないと思っていた。二十歳までの人並以上の幸せと帳尻を合わせるためのように、乗り越えなければならない困苦が次々にやって来、その都度、私は力をふり絞ってそれを乗り越えてきた。それを自分でなし遂げてきたと自負していた。 だが今、アイヌの霊の憤怒を浴びながら、私はさまよう荒野を蔽う厚い雲間から、私に向かって落ちている一筋の日の光があったことを知ったのだった。(p.164) それはもしかしたら私に与えられた宿命、「使命」ではないかと私は思い始めたのだ。七転八倒しながら通過してきたもろもろのわけのわからぬ現象は、単に私を罰するためだけに起こされたものではなく、それを人々に伝える役割を与えられたための苦しみではないのか。その役割を果たすためには、これらの経験が必要である。何があっても逃げずに、試行錯誤しながら徹頭徹尾経験し尽くすことによって、いつか目的地に辿りつく。そして与えられた使命を果たし、私は漸く許されるのであろうか。(p.217) 日本の最も古い古典として読んでいただけの「古事記」が、神話としてだけでなく俄かに現実の色あいをもって立ち上がって来た。私は呆然となった。私の頭に浮かんだことは、宇宙生成の順序がこのように秩序正しく伝えられているということをどう理解すればいいのか、という驚きと困惑だった。(p.226) 私は思う。悪霊にとり憑かれたこと、それが彼の罪だろうか? 「心の空洞」を作ったこと、無機質な人間になったこと、それが彼の罪だろうか?と。(p.266)
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日本で、ラップ音や電気器具の故障、物質の移動などの霊的な現象が、これほどしつこく長年に渡ってひとりの人間に繰り返されたのも珍しい。それが著名な作家によってこれほど誠実に、そして詳細に記録された例もなかった。 北海道の山の中腹に山荘を建てた直後からそこや東京の住まいで見舞われた執...
日本で、ラップ音や電気器具の故障、物質の移動などの霊的な現象が、これほどしつこく長年に渡ってひとりの人間に繰り返されたのも珍しい。それが著名な作家によってこれほど誠実に、そして詳細に記録された例もなかった。 北海道の山の中腹に山荘を建てた直後からそこや東京の住まいで見舞われた執拗な超常現象とのあくなき戦い。何と26年間の凄まじい霊現象とのかかわりによくぞ堪えてこられたと感嘆する。 心霊現象など信じなかった著者が、恐怖におののきながらも、信頼できる霊能者に助けられつつ、正面からかかわっていく様が、読むものの心を動かす。佐藤家一族の魂を浄化し、佐藤家もかかわりがあったアイヌ民族の怨念を浄化し、彼女が体験した霊的な世界についての事実を今の日本に「遺言」として伝えるというような使命が彼女自身に課せられたのか。 彼女にこの本を書かせた背後の「はからい」のようなものが感じられ、不思議の感に打たれる。
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北海道に山荘を建ててから起こった心霊現象・・ やがてそれは彼女の東京の自宅でも起こるようになる。 三輪明宏や江原啓之など多くの霊能者や祈祷師、心霊研究家の力を借りながら、20年以上霊と戦い続けたその精神力には驚かされる。 私自身「科学的に証明できないこと」があると思っているから、...
北海道に山荘を建ててから起こった心霊現象・・ やがてそれは彼女の東京の自宅でも起こるようになる。 三輪明宏や江原啓之など多くの霊能者や祈祷師、心霊研究家の力を借りながら、20年以上霊と戦い続けたその精神力には驚かされる。 私自身「科学的に証明できないこと」があると思っているから、とても興味深く読んだ。 それにしても凄まじかった。 彼女がなぜこの体験を遺言としたのか。 霊界のこと、日本の現状、先行き、読んでいると、今日本人が忘れてしまっている、日本人本来のかつて持っていた気質、私が常々感じていたことと符号する。 「一人一人が自分の波動を上げれば社会の波動が上がり、国の波動も上がる。 国民の波動が上がれば質の高い政治家が出てくる。一人一人の波動の高まりが優れた政治家を産み出すのだ。」文中より・・ それは決して難しいことではなく、昔は当たり前のように親から教えられた「ありがとう」と言う感謝の心とかなのだ。 人を蹴落としまでいい学校を目指し、いい就職先を見つけ、そういう世の中になってから、親は子どもに一番大事な心の部分を教えないで来た。 そのことが人の波動を下げてしまっている。 私達はもっと人として謙虚な心を取り戻さなければと切に思う。
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私は、心霊現象というものに普段は、何の意見ももたない者だが、この本を読んでいる間、心霊現象を信じて読んだ。 作者が体験したことを文章にしたのを、とても意味のあることだと思う。 人には魂があって、開放されるとよいのだが、我執から逃れられることができないとつらい。 彼女の「血脈」とい...
私は、心霊現象というものに普段は、何の意見ももたない者だが、この本を読んでいる間、心霊現象を信じて読んだ。 作者が体験したことを文章にしたのを、とても意味のあることだと思う。 人には魂があって、開放されるとよいのだが、我執から逃れられることができないとつらい。 彼女の「血脈」という本もあると文中に出てきた。これも、読んでみたい。
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『私の遺言』(佐藤愛子、新潮文庫、2005年)を読んだ。 『プレアデス 銀河の夜明け』を読み終えてないがこの本のことを他のブログで紹介していたのですぐ本屋へ急行して買ってきた。半年ほど前から読みたいと思っていたから。3時間くらいでガーっと読み終えてしまった。 佐藤愛子...
『私の遺言』(佐藤愛子、新潮文庫、2005年)を読んだ。 『プレアデス 銀河の夜明け』を読み終えてないがこの本のことを他のブログで紹介していたのですぐ本屋へ急行して買ってきた。半年ほど前から読みたいと思っていたから。3時間くらいでガーっと読み終えてしまった。 佐藤愛子氏が30年に及んで悩まされた霊的現象とその解決のために出会った美輪明宏氏、江原啓之氏、日本心霊科学協会の寺坂多枝子氏、大西弘泰氏、榎本幸七霊媒そして故相曽誠治氏、中川昌蔵氏たち。そして彼女が学ばれた霊的教訓の数々。 美輪、江原両氏が20年以上も前から彼らの霊的能力を人助けのために使ってきていたことがわかるし、一時私も会員になって精神統一に座ったことのある財団法人日本心霊科学協会の会館の会場で著者が招霊実験をしてもらう様子を読むととても親近感が湧いてくる。 霊障に悩んで悩んで苦しんで苦しんでも真っ向から立ち向かった佐藤氏はやはりこの本を書くことが使命だったのだろう。普通の人なら耐えられない状態でも彼女自身が言っている“強い自分”がいたからこそ乗り越えることができた。彼女が強くてその強烈な霊現象体験を受け止める力があったからこそ、そしてそれを正確に表現できる能力のある文筆家であったからこそ、そして表題どおり「遺言としてなら話せる内容」と考えるほど著者が79歳という年齢に達していたからこそ、世に出せたたいへん貴重な本だと思う。示唆するところは多い。この本も読んでほしい。特に自分の人生に価値を見出せないで苦しんでいる多くの人に。 「すべては『はからい』だったのだと私は思う。私の過去のもろもろの苦労は、私のカルマであると同時に私に与えた使命を成し遂げさせるための訓練だったのだ。今、私はをそう思う。苦しみから逃げなくてよかったと思う。人間は苦しむことが必要なのだ。苦しむことで浄化への道を進むのだ」 「与えられた苦しみ、やって来た困苦を不条理だと反発してもしょうがない。どんな不条理でも受け入れるしかない。それを受けれ容れて苦しむことが必要なのだ。それがこの世を生きる意味であるらしい・・・」 「波動をあげることが大切、そのためには毎日朝日を拝む。そしてなんにでも「ありがとう」という」 「目に見えて下って行くこの国の波動。それを高めるためには太陽を仰いで祈ることだと相曽氏はいわれた。我々の胃の後のほうに太陽神経叢があり、そこで自律神経を調整する。朝の大気が清浄な時間に太陽を仰いで息を吸い込むと五感が沈静化され、雑念妄念が遮断されて正しい霊感や直感の世界に入ることが出来るようになる。一人ひとりがそれを行うことが日本の国の浄化につながるのだと氏は言われた」 *日拝鎮魂法:太陽を仰いで太陽神の分魂(わけみたま)をいただき、毎朝、魂を更新すること。不祥事や霊障は心の乱れや身の不浄があるために魔がつけ込んで生じる。それゆえ常に心すべきことは嘆いたり悲しんだりしないことで、悲嘆する前に慎み畏んで(かしこんで)神にお詫びをし、魂を入れ替えることが必要である。すなわち太陽の分魂を体内に取り入れて新しいものに変えて頂く、これをいう。方法は朝の大気の清浄な時間にまず太陽を仰いで息を吸い込み、「アマテラスオホミカミ」と唱える。この時「アマテラス」の「ス」のところで「スーッ」と息を吸い込みそれから「オホミカミ」とつづけ、最後の「ミ」をいい切ると、息を継がずに「アマテラス」に戻る。息を吸うのは「ス」の音一か所だけである。 →なんかだんだん集約されてきたような気がする。野坂礼子氏の『人生を変える言葉 ありがとう』『人生を変える笑顔のつくり方』(PHP)の価値が深まる。朝日の大切さを再認識する。朝日を拝むことは自分の霊力を高めるという利己的なことではなくこの国の浄化にまでつながる利他的な行為とも言えるのか・・・。 気付き多い一冊。
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