DESTINY 桜子姫悲恋剣 の商品レビュー
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一作目からもう随分経って出版された桜子姫のお話。播州の小藩の姫君、桜子姫。名の美しさと同じく絶世の美女。 ここまではよくある。でもそれが新陰流の悽愴な剣の使い手でもあったら。無邪気で愛らしい性格なのに、その剣は凄まじい。 この姫がある日助けた美貌の若侍、風倉は中国の皇帝秘文を...
一作目からもう随分経って出版された桜子姫のお話。播州の小藩の姫君、桜子姫。名の美しさと同じく絶世の美女。 ここまではよくある。でもそれが新陰流の悽愴な剣の使い手でもあったら。無邪気で愛らしい性格なのに、その剣は凄まじい。 この姫がある日助けた美貌の若侍、風倉は中国の皇帝秘文を持っていると思われて命を狙われているらしい…。 そんな背景。 中国物の活劇で注目を浴びた作者ならでは。時代物の剣豪活劇でもあるのに、中国の秘宝が絡むというのが読みどころ。 無頼の気のいい旗本の若様。 姫と同じく凄腕の美剣士。 敵には凄絶な美貌の異国の男…。 なにせみんな強い。美しくも気障で格好いい。誰もが憧れるけど、格好良すぎて出来ない事を、胸のすくような表現で読ませる。 人死にの場面も、現実にはあってはならないが、小説だからこそ格好いい。 一作目はそんなに夢中にならなかったけど、読む方の気分も刷新されているので、素直に面白く、前作をしらなくても大丈夫。 時代小説ファンにも冒険活劇が好きな方にも。それからガチな中二病患者様にも、胸を張ってオススメする。 え?いろんな謎やお話の行方? すごい勢いで読めるから、ご自分でどうぞ。
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「桜子」という名前に惹かれて手に取ってみたら、以前好きだった作者の本だったので、江戸時代という苦手分野にもかかわらず読んでみました。 とは言え流石この作者の本。江戸とは言え、中国の《皇帝秘文》が関わり、朱元璋や鄭成功なども出てきます。ただ、彼らの生きた時代が違うというのは、中国...
「桜子」という名前に惹かれて手に取ってみたら、以前好きだった作者の本だったので、江戸時代という苦手分野にもかかわらず読んでみました。 とは言え流石この作者の本。江戸とは言え、中国の《皇帝秘文》が関わり、朱元璋や鄭成功なども出てきます。ただ、彼らの生きた時代が違うというのは、中国史を忌避している方には分かりづらい気がします。書き捨てな部分も多かったので。 他の本よりもずっと砕けた文章になっていましたが、その分何だか散漫として分かり難い部分も。 でも実はコレ、約10年前に書かれた前作があるのですよね・・・。道理で主人公やその周囲の関係が理解し難い訳です。バカだ、自分・・・ 謎を解くためにもそちらも挑戦してみたいです。
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