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40 翼ふたたび の商品レビュー

3.9

71件のお客様レビュー

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2009/10/04

「40」、つまり中年層への青春応援歌のような短編集だ。 大手広告代理店からドロップアウトして、売れないフリーで汲々としている主人公。 ITの覇者からスキャンダルで転落したベンチャー元社長と、恋人のAV女優。 中学から二十年以上引きこもってる男。 末期肺ガンとわかっても酒とタバ...

「40」、つまり中年層への青春応援歌のような短編集だ。 大手広告代理店からドロップアウトして、売れないフリーで汲々としている主人公。 ITの覇者からスキャンダルで転落したベンチャー元社長と、恋人のAV女優。 中学から二十年以上引きこもってる男。 末期肺ガンとわかっても酒とタバコときままな生活を変えようとしないコピーライター…。 人生も、もう半ばを過ぎてしまった。 あまり、うまくは生きてこれなかった。 気力も体力も落ちてきてるし、最近いろんなことがうまく行かない。 そんな登場人物 (読者たちでもある) に、作者はあえて 「40から始めよう。黄金の人生はこれからだ」と エールを送る。 この優しいまなざしは、この作者ならではのものと言える。 時として青くさくとらえられたり、深みがない、ご都合主義などと言われがちだけど、こういうストーリーで元気を得て、また頑張ろう、と思う人たちはきっとたくさんいる。 僕もそのひとり。本作品でも素直に笑い、わくわくし、共感し、感動することができた。 まあ確かにちょっと雑なところはある。「ここでそこを飛ばすのか」、とか、「ここまでうまくはさすがにいかないだろう」、というようなつっこみどころはたくさんある。 週刊現代の連載だったようだけど、紙幅がなかったのか、単行本化にあたってあまり手を入れられなかったのか、ふだんこの作者はもっと緻密に組み立てる人なのだが。 でもストーリーはぐいぐいと引き込まれるし、きらきらと光るフレーズもたくさんある。 なによりも元気が出たのがうれしい。

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2009/10/07

人生の半分が終わってしまった。それも、いいほうの半分が。 投げやりに始めたプロデュース業で、さまざまな同世代の依頼人に出会い変身する吉松喜一、40歳。生きることの困難と、その先の希望を見つめた感動作!

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2009/10/04

この話の最後は本当に理想で、現実にはないかもしれないけれど、40歳っていうのは老後へ向かうだけでなく、第2の人生ってやつなのかな?と思えたのは収穫だったかな? 体力的なものは前半の人生よりも格段に落ちてるけど、だからと言ってただただ人生の終焉に向かって行くだけでなく、また後半の...

この話の最後は本当に理想で、現実にはないかもしれないけれど、40歳っていうのは老後へ向かうだけでなく、第2の人生ってやつなのかな?と思えたのは収穫だったかな? 体力的なものは前半の人生よりも格段に落ちてるけど、だからと言ってただただ人生の終焉に向かって行くだけでなく、また後半の人生のスタートだ。 そう思えばちょっとは元気になれる気がする。 本の中に出てくる「人と人とのつながり」とか「生きていく目標」なんて言葉も言い尽くされた言葉だけれど、若いころのその言葉と40になってからのその言葉の意味はちょっと違うような気がする。 色々な経験を経て実感が伴う言葉になるっていうか…。 良し悪しは別として、 とにもかくにも今の私にはかなりタイムリーな話だった。

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2009/11/09

人は人によって変わり、成長していく。 何気ない人との関わりに、もっと真剣でいたいと思った。 全力で取り組めば、それ以上のものが返ってくるんだろうなって。 4月からの仕事にも、新しく会う人とも、ごまかさないで全力でいこう! 4月、新しい出発のハナムケにぴったりの本でした。 ...

人は人によって変わり、成長していく。 何気ない人との関わりに、もっと真剣でいたいと思った。 全力で取り組めば、それ以上のものが返ってくるんだろうなって。 4月からの仕事にも、新しく会う人とも、ごまかさないで全力でいこう! 4月、新しい出発のハナムケにぴったりの本でした。 物語としての内容は・・・ 全体に予定調和的で、いやいや、そんなにうまくコロッといくもんかね、って感じ。 最近、よくテレビに出てる石田衣良のコメントとかに胡散臭いものを感じていたのもあって、お話のさまざまなことにも胡散臭さを感じてしまう・・・ 「僕は分かってるだけどね」的な表情がチラついてしまうし。 テレビで見てて、石田衣良本人のことをあんまし好きじゃないのだ。 そこら辺の理由で、冷めた気分になってしまいつつ読む。 読んでても偽善的なものを感じるし、なんか釈然としないんだけど、それを乗り越えて読ませてしまうのはスゴイなと思う。 予定調和でもなんでも、結局おもしろければいいのだし。 私が単純なだけかもしらんけど。

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2009/10/04

連作短編集。 泣けた。 特にラストの話は弱いなぁ。。。 自分と同じ40歳。 熱い想いが達成感で満たされた時の描写がホロっときた。

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2009/10/04

40歳から始めよう。 人生後半、胸を張れ。 投げやりに始めたプロデュース業で さまざまな同世代の依頼人に出会い変身する吉松喜 40歳。生きることの困難と その先の希望を見つめた感動作。 40歳といえば、人生の折り返し地点。 成功してる人もいれば この本の登場人物の...

40歳から始めよう。 人生後半、胸を張れ。 投げやりに始めたプロデュース業で さまざまな同世代の依頼人に出会い変身する吉松喜 40歳。生きることの困難と その先の希望を見つめた感動作。 40歳といえば、人生の折り返し地点。 成功してる人もいれば この本の登場人物のように 生きる事につまずいた人達。 1番印象に残ったのは ひきこもり中年再生のエピソードかな。 1つ1つのストーリーとしては 読みやすく、以外と感動させられたかも?(笑) 40歳は、まだまだこれからです♪

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2009/10/04

石田衣良さんの作品(小説)もこれで制覇かな? 「40歳から始めよう。」がテーマの小説。 読む前まで全く期待していませんでした。 40歳のお話だし、共感できなさそうだし…と思っていましたが読んで本当に良かったです。 多分賛否両論の作品。 でも私はかなり気に入りました。 ...

石田衣良さんの作品(小説)もこれで制覇かな? 「40歳から始めよう。」がテーマの小説。 読む前まで全く期待していませんでした。 40歳のお話だし、共感できなさそうだし…と思っていましたが読んで本当に良かったです。 多分賛否両論の作品。 でも私はかなり気に入りました。 なんか今の自分にすごくぴったり。 (まだ10代ですが…) *真夜中のセーラー服 *もどれないふたり *翼ふたたび *ふたつの恋が終わるとき *われら、地球防衛軍 *はい、それまでよ *日比谷オールスターズ 40歳、人生の折り返し時点に立っているおじさん方のお話。 4TEENにかけてるのかな?と疑問に思ったり。 石田さんお得意の主人公が事件を解決していく短編集パターンです。 今回は主人公が石田さんの元職業である広告代理店に勤めているという設定でかなリアルでした。 そっち方面に進みたい方にもお薦めの作品。 たしかにIWGPみたいなスリルや勢いはないと思います。 でもこれが40歳のリアルな小説だし私はしっくりきました。 最後の終わり方も劇のセリフも大好きです! 言葉ひとつひとつが本当に勇気をくれます。 最後の方は鳥肌と涙が止まりませんでした。 石田衣良さんの作品大好きだな〜と再び実感した作品。 お金関係なく、自分が夢中になれる仕事。 自分のやっていることが誇れる仕事。 まだ社会に出ていないから甘い考えだと思うけどそんな素敵な仕事に巡り合えたらいいな。 だから今の自分を変えたいと思いました。 つまらない見栄やプライドは捨てて、自分の夢に向かって無我夢中で走りたいと思わせてくれるきっかけになりました。 この本と出会えてよかったです。 終わったのはまだ第一章だけだ。これからもっと心豊かな黄金色の第二章がやってくる。喜一は繰り返し胸に刻んだ。今このときを全力で生きるのだ。 四十歳から始めよう。

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2009/10/04

2008.8/17  40歳からはじめよう/人助け的な話。最後は感動的。/でも「ダメポ」は最近使ってる人いないんじゃ?ちょっと違和感あり。

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2009/10/04

4TEENを読んだ後、その続編だと思って読み始めたら全然違って肩透かしを食らった心持ち。 40代の人たちの再生とかそんなんが書かれているのですが、どれもいい話で3回も読み返してしまった。 年とると涙腺緩んで困るぜ、と思いつつも、やはり胸には希望で人が再生する姿は美しいなあとなんだ...

4TEENを読んだ後、その続編だと思って読み始めたら全然違って肩透かしを食らった心持ち。 40代の人たちの再生とかそんなんが書かれているのですが、どれもいい話で3回も読み返してしまった。 年とると涙腺緩んで困るぜ、と思いつつも、やはり胸には希望で人が再生する姿は美しいなあとなんだかんだいってもこういう話が好き。

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2009/10/04

エッセーかと思ったら小説でした。 40歳で独立した広告マンと同い年の人たちの再生の物語。人生半分終わったというのに今の俺は、、と思ってしまう40代へのエール。 人生楽しんでいきましょう! と言ってのけるには少しばかり重い現実。周りを見ていて思うのですが、男性は30代後半くらいで...

エッセーかと思ったら小説でした。 40歳で独立した広告マンと同い年の人たちの再生の物語。人生半分終わったというのに今の俺は、、と思ってしまう40代へのエール。 人生楽しんでいきましょう! と言ってのけるには少しばかり重い現実。周りを見ていて思うのですが、男性は30代後半くらいで一度、自信をなくす時期があるんでしょうか。でもね、周りから見るとね、まだ全然イケてるから自信をなくさないで、という風に見えてるんですよ☆

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