騎士(シヴァルリ)の息子(下) の商品レビュー
運命に翻弄される暗殺…
運命に翻弄される暗殺者の少年が主人公。どこをとっても綻びが見当たらないほど素晴らしいファンタジーです。胸を張ってオススメします。
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フィッツはルリスクを毒殺するよう命をうける。 ルリスクは聞いていたのと違って、聡明で健康そうだった。 フィッツは毒殺をやめようと思う。 リーガルとガレンは、ヴェリティとフィッツを殺そうと暗躍。 フィッツの活躍でなんとか危機は逃れるが、フィッツは毒を飲んでしまう、体がぼろぼろに。ル...
フィッツはルリスクを毒殺するよう命をうける。 ルリスクは聞いていたのと違って、聡明で健康そうだった。 フィッツは毒殺をやめようと思う。 リーガルとガレンは、ヴェリティとフィッツを殺そうと暗躍。 フィッツの活躍でなんとか危機は逃れるが、フィッツは毒を飲んでしまう、体がぼろぼろに。ルリスクは毒を盛られ死亡。ヴェリティは無事。
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中世ヨーロッパ風異世界ファンタジー。 庶子として生まれたが為に過酷な運命に翻弄される少年の物語。 私生児と言う生まれのせいで辛い運命を背負わされるものの、なんだかんだと周りに優しい人たちがいて、時々微笑ましかったり不器用な愛情がフィッツ自身に届いていないようでやきもきさせられた...
中世ヨーロッパ風異世界ファンタジー。 庶子として生まれたが為に過酷な運命に翻弄される少年の物語。 私生児と言う生まれのせいで辛い運命を背負わされるものの、なんだかんだと周りに優しい人たちがいて、時々微笑ましかったり不器用な愛情がフィッツ自身に届いていないようでやきもきさせられたりもした。 下巻ではヴェリティの結婚が決まり、王よりとある命を受けたフィッツも花嫁を迎えに赴く一行に同行することになるわけだけど、そこで思わぬ再会が。 下巻後半のページをめくる手が止まらない止まらない。 すっかり夢中になって読んでしまった。 続編も読むしかないようだ。
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"技"とよばれる力を持った遠視者一族が治める六公国。そこに、継ぎの王の私生児として生まれた男の子がいた。庶子と名付けられたその子は、王の命で密かに暗殺者としての教育を受ける。宿敵外島人の赤い船団による沿岸地域への襲撃が激しさを増し、再開された技の訓練。フィッツ...
"技"とよばれる力を持った遠視者一族が治める六公国。そこに、継ぎの王の私生児として生まれた男の子がいた。庶子と名付けられたその子は、王の命で密かに暗殺者としての教育を受ける。宿敵外島人の赤い船団による沿岸地域への襲撃が激しさを増し、再開された技の訓練。フィッツも参加を許されるが、技の長はなぜか彼にむき出しの敵意をぶつけてきた。一方、継ぎの王ヴェリティは、自らを限界まで酷使して赤い船団の襲撃を防ごうとする。そんな折ヴェリティに政略結婚の話がもちあがり、フィッツも花嫁を迎えに山の王国へ赴く一行に加わるが、彼は王から密命を受けていた。 わりと面白かったけど、やたら長くてびっくりした。かなり本格的に書き込む作家さんのかなー。魔法の代わりに技がありますが、そこまで無茶な使い方はできない感じ。得るものが大きいほど代償もあるのね。主人公がこんな孤独なお話は初めて読みました。正直ここまで根暗になるのも珍しいぞ・・・まあ生い立ちや環境的に仕方ないけど。ヴェリティが好きなのでもっと登場して欲しいなあ。リーガルもこのまま引き下がるのか怪しいし、続編も読んでみたいです。
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2008年4月5日読了。 面白くて止まりません。 久々にのめりこんでます。陰謀が渦巻く王宮絵巻でありながら、心理描写が細やかで、何故か人の優しさを強く感じる事が出来るお話です。 主人公フィッツの回顧録の様式で話が進んでいくのもいいです。 陰謀に巻き込まれて体を壊してしまったフ...
2008年4月5日読了。 面白くて止まりません。 久々にのめりこんでます。陰謀が渦巻く王宮絵巻でありながら、心理描写が細やかで、何故か人の優しさを強く感じる事が出来るお話です。 主人公フィッツの回顧録の様式で話が進んでいくのもいいです。 陰謀に巻き込まれて体を壊してしまったフィッツがどうなるのか、陰謀はこのあとどうなっていくのか、そして他国からの侵略は? 先が知りたくて知りたくて…睡眠不足です。
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●【ネタバレ有】ストーリーの概略を読んだ時はてっきりよくある貴種流離譚かと思ったけど、そうでもなく。 なんせ主人公のフィッツが特殊な能力に恵まれているわりに、目立った活躍をしないんでした。 彼と来たら、王家の為に陰ながら功績を挙げてはいるのに、周りから評価されることがほとんどない...
●【ネタバレ有】ストーリーの概略を読んだ時はてっきりよくある貴種流離譚かと思ったけど、そうでもなく。 なんせ主人公のフィッツが特殊な能力に恵まれているわりに、目立った活躍をしないんでした。 彼と来たら、王家の為に陰ながら功績を挙げてはいるのに、周りから評価されることがほとんどないと言う。 そう言う役目に就いてるんだから仕方ないとは言え、とにかく孤独で親しくなるのが子犬ばかり(・・・)と言う描写が多いんですな。 これが日本のラノベなら、どんなに孤独な主人公でも、親友の一人くらい出て来るんだけどなー(苦笑) 孤独と言ったって、いじめられてるわけではなく、その技能の高さで師匠たちからは気に入られているようなので、スーパーヒーロー属性はあるはずなのに、とかく筆致が淡々としているせいもあり、今のところ、あまり主人公らしく大活躍な風には見えません。そこが良い。(力説) ●最近、苦労人に共感しがちなせいか(・・・)、余計なことを喋らず誤解されがちだけど地道に仕事をこなすフィッツ君は、好感度きわめて高し。 道化もよし。一方的に予言して去って行ってるだけな気もするけど。 毒使いの師匠シェイドも渋いし、苦労人なことではフィッツ以上かもしれない(疲)ヴェリティ王子も、良い人好きの私のツボをそこはかとなく突いてくれるのでした。風景や人々の暮らしの描写も綿密かつ落ち着いていて、とりわけバックキープの町の描写は、読むと同時に脳裏に映像が再生されるほど見事です。 やはりファンタジーの基本はしっかりした世界観。 ●血湧き肉踊る冒険活劇を期待している人には向きませんが、地に足の着いたファンタジーが好きな方はどうぞ。
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王子の庶子として6歳で城に引き取られた少年フィッツも14歳に。王家の影の存在として暗殺者となる訓練を受けつつ、時には街に出て名もない新入りとして遊ぶのが慰めとなっていましたが、そこでは正体を明かせない哀しさ。幼馴染みへの恋心も伝えられないまま。孤独を抱えたフィッツを亡き父の妃や師...
王子の庶子として6歳で城に引き取られた少年フィッツも14歳に。王家の影の存在として暗殺者となる訓練を受けつつ、時には街に出て名もない新入りとして遊ぶのが慰めとなっていましたが、そこでは正体を明かせない哀しさ。幼馴染みへの恋心も伝えられないまま。孤独を抱えたフィッツを亡き父の妃や師匠が見守っているのですが、周りの人の思いもなかなか届きません。王族に伝わる「技」の訓練を受けることになったものの、なぜか激しくフィッツを憎む長に虐待同然の厳しい扱いを受けることに。リアルな描写でファンタジーの枠を超えたものを感じさせます。実の父シヴァルリにかわって跡継ぎとなっている叔父のヴェリティの結婚話を進めるために山の王国へ向かう一行にフィッツも加わります。じつは密命を受けていたフィッツですが、陰謀に巻き込まれて生命の危機にさらされる怒濤の展開!心通わせる犬たちは最後まであたたかく忠実で、ほろりとさせられます。
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