二の悲劇 の商品レビュー
2010/4/16 本書は同著者の短編『トゥ・オブ・アス』(『しらみつぶしの時計』に収録)と同じトリックが使われており、ストーリーも短編か長編かの違いで基本的には同一です。 ちょっとこれはひどいんでないの? 多分、こっちから読んでいたら、けっこう楽しめたと思うだけに残念でなりませ...
2010/4/16 本書は同著者の短編『トゥ・オブ・アス』(『しらみつぶしの時計』に収録)と同じトリックが使われており、ストーリーも短編か長編かの違いで基本的には同一です。 ちょっとこれはひどいんでないの? 多分、こっちから読んでいたら、けっこう楽しめたと思うだけに残念でなりません。。。 もし『トゥ・オブ・アス』をまだ読んでいない方。『二の悲劇』から読みましょう。『トゥ・オブ・アス』を読んでしまった方。こっちは読まなくてもいいと思います。 2010/3/27 amazonで購入。
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作家兼探偵の法月綸太郎30手前の誕生日に、警視庁の警視である父からプレゼント代わりに聞かされた事件は、一件単純なものだった。ルームシェアをしていたOLが絞殺のうえ顔を焼かれて発見され、同居者は行方不明というのだ。問題の「鍵」の暗号はあっさり解け、事件解決は速やかかと思われたが…。...
作家兼探偵の法月綸太郎30手前の誕生日に、警視庁の警視である父からプレゼント代わりに聞かされた事件は、一件単純なものだった。ルームシェアをしていたOLが絞殺のうえ顔を焼かれて発見され、同居者は行方不明というのだ。問題の「鍵」の暗号はあっさり解け、事件解決は速やかかと思われたが…。松任谷由美の「卒業写真」がエピグラムになって物語をリードする。著者が非常に感傷的になって描いたのではないかと勘繰りたくなるような作品。綸太郎定番の自虐的自己表現には、毎度苦笑させられつつ、これがクセになる。一番の読みどころは「清原奈津美の日記」。著者法月氏は、どうやってこんなに繊細でもどかしい女性的な心の機微を、書くことができたか不思議だ。登場人物がAがBで、BがAみたいなややこしくさせる設定で捻り過ぎて訳わからなくなるような感覚。事件の真相も二重底、三重底になっていて、『一の悲劇』よりこちらのほうが読み手を引きつけるものが強いと思った。あとがきを読むと、この作品は相当な難産だった様子。
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正直ストーリー覚えてない(笑) でも、全部読むとタイトルの意味が分かって「あーなるほど」と思った気がします。
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ユーミンのうた「卒業写真」、なんて悲しい青春の残り香・・・おもしろかった。法月さんのは、どれも最後まで気が抜けない
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