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中・ロ国境4000キロ の商品レビュー

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2023/09/21

著者が国境を旅していたのは20年以上前だが、ウクライナ侵攻後の今日も、案外変わらない世界が広がっているのではと思わされる。彼方に思いを馳せる一冊。

Posted byブクログ

2017/01/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2007年刊。中露国境紛争を現場報告を混ぜて明らかに。著者は北大スラブ研究C助教授。中露の地理的情報が細かすぎて難しい。日本の領土問題の参考になる中露国境画定の共同利用方式(メンケセリ方式)も実は一筋縄ではいかない。中国の領土への執着は19C以降続いた帝国主義的侵略行動への反駁・領土回復意識にあり、払拭困難。また中ロ国境紛争はソ連の満州侵入・帝国主義的膨張に由来し、中国の反発は収束しない。それが人民解放軍が周到に準備したダマンスキー島(珍宝島)事件に帰着(69年)。なお、中ロの真の問題は沿海州の帰属か。

Posted byブクログ