インターネット の商品レビュー
インターネットの発展史がよくわかる本。特に日本においては、民間の力でほとんど成立させ、行政は無力であったこと、また行政の横槍がなかったから何とか成立したのかもしれない。
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初版1995年。さすがに前半の解説は今更なものだし後半のこれからの話題も今となっては陳腐化しているが、本題は4章『インターネットの変遷』。日本にネットがなかったころ。如何にして接続し、何を決め、どの問題を正しく先送りしたのか。運用優先のインターネットでマルチバイトの問題まで先送り...
初版1995年。さすがに前半の解説は今更なものだし後半のこれからの話題も今となっては陳腐化しているが、本題は4章『インターネットの変遷』。日本にネットがなかったころ。如何にして接続し、何を決め、どの問題を正しく先送りしたのか。運用優先のインターネットでマルチバイトの問題まで先送りにしてしまっていたら、今の日本のインターネットはどうなっていただろうか。必要な場所に最適な人がいた事実に感謝。しっかし過去から未来まで語り尽くしてしまった本書の後、何を語るのだろうか…。続刊に期待。
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1995年に発行された本書は、 今でもネットに関わる人達の必読書として知られているらしいです。 たしかに、 本質的な話をしているので、 今でもまったく色褪せていない印象を受けます。 もちろん現在では当然とされているような、 「双方向性」「対等性」「日常性」といったネ...
1995年に発行された本書は、 今でもネットに関わる人達の必読書として知られているらしいです。 たしかに、 本質的な話をしているので、 今でもまったく色褪せていない印象を受けます。 もちろん現在では当然とされているような、 「双方向性」「対等性」「日常性」といったネットの特徴や、 分散型の仕組みであることなども書かれていますが、 社会のインフラストラクチャーとして非常に低コストであること、 さらに「拡張性」「到達性」「冗長性」も兼ね備えていることなどは、 ネットの特徴として忘れられがちなのかなぁと思いました。 また、 「本質的に個人主義に立脚してつくられていったアメリカのインターネットと、 強い権威と管理主義のもとに築かれてきた知識体系や情報体系に影響されている、 ヨーロッパやアジアのインターネットとは、その意味が相当に違う」 というのはおそらく、 この前ニコニコ超会議で東浩紀が言っていた、 「情報」と「コミュニケーション」という、 インターネットの二つの側面を現代人は分類できてない、 といった話に通じるのでしょうし、 「インターネットの革命性、インターネットの衝撃は、ヨーロッパやアジアの国でこそ、 本当に大きな意味を持っているように思います。」 というのは、 「アラブの春」や「オキュパイ運動」などを見るに、 「コミュニケーションのための使い方」がこれからも"大きな意味"を担っていくように思います。 「希望論(宇野常寛・濱野智史)」にも同じようなことが書いてあったかな。 今回一番の衝撃だったのは、 インターネットは軍事ネットワークから発展した、 というのは俗説だということ。 ショック。 核戦争時を想定したものだと思っていました。 この俗説はアメリカ・タイム誌で、 「インターネットは核攻撃下でのコミュニケーションの生き残りを想定して開発された」 という記事が掲載されたところから広まったようです(wikiより)。 しかし当時も、 ARPAネット立ち上げ時のIPTO責任者であったロバート・テイラーは、 この記事に対して事実とは異なる旨、 正式な抗議をタイム誌に対して行ったみたいですね(続:wikiより)。 この本によると、 そうした誤解は、 ARPAネットが国防総省の一機関であったことが原因かもしれない、 と書いてあります。 電話やテレビなどの「同期型」のコミュニケーションと、 手紙などの「非同期型」のコミュニケーションの問題で、 著者が気にしているテクノロジーによる同期型への偏りは、 今はだいぶ修正されていて、 「アーキテクチャの生態系(濱野智史)」でも書かれていたけれど、 ニコニコ動画のような、 非同期でありつつも同期しているように感じる、 「擬似同期型」のコミュニケーションが主流になっていく気がします。 あと驚いたのは、 コンピュータを日本語化した時のフォントの作成を、 一人の学生がやったということ。 6000字以上を一人でとは恐れ入ります。 それから今では、 インターネットとマスメディアの対立がよく見られますが、 著者はインターネットと他のメディアとの協調、 補完関係を考えなければいけないと言っていたり、 インターネットによって本やテレビがなくなったり、 国という概念がなくなったりすることはないと言っていて、 まったくその通りだと思いました。 ほんとどうかしてますね。 最後に、 インターネットが動的に変わっていくものだ、 というのは、 福岡伸一の「動的平衡」みたいな考え方で、 分子生物学的にも理に適っているんだろうなぁ、 と思います。 今読んでも色々とためになる本でした。
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読んでない奴はモグリと言われて数年。 ようやく読みました。 いやぁ、面白かった。 初期の「熱」というのはいつ味わってもいいもので。 日進月歩の世界だから、古くなったものを読んでも意味がない、時代遅れだ、と思われるかもしれません。 しかし、そういう時代的制約を超えて、尚読む価値の...
読んでない奴はモグリと言われて数年。 ようやく読みました。 いやぁ、面白かった。 初期の「熱」というのはいつ味わってもいいもので。 日進月歩の世界だから、古くなったものを読んでも意味がない、時代遅れだ、と思われるかもしれません。 しかし、そういう時代的制約を超えて、尚読む価値のある本だと感じました。 根底にある思想は変わらないし、ある時期にそれがどう捉えられていたのか、知ることの意義。 また、実際、読んでみると、あの頃(95年頃)は実現可能性が低い、とされていたことが案外実現して、すぐにでもできそうだったことが全然できてなかったり。今になってみれば、技術の壁と制度の壁と何が問題になってきたのか壁の裏表両面から見られるということでしょう。 これを生かさない手はない。 個人的にはジットレインの『インターネットが死ぬ日』 http://amzn.to/xHuiGw が併せて読みたい一冊ですかね。
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小飼弾さんいわく「日本のインターネット社会におけるバイブル的な本」だそうで、20年近く前に書かれているにもかかわらず。その内容はいささかも古びておりません。 これは、僕がインターネットというものに本格的に興味を持って、基本的な認識が得たかったので、手にとって読んでいました。非...
小飼弾さんいわく「日本のインターネット社会におけるバイブル的な本」だそうで、20年近く前に書かれているにもかかわらず。その内容はいささかも古びておりません。 これは、僕がインターネットというものに本格的に興味を持って、基本的な認識が得たかったので、手にとって読んでいました。非常に参考になる読み物でございました。インターネットの世界では有名な書評家でもある小飼弾さんによると、 この方は日本におけるインターネットの歴史では欠かすことの出来ない方なのだそうです。この方の存在があったからこそ、日本はこの分野で当時、世界に遅れることはなかったのだと、その意味では日本のインターネット界の恩人のような人、なんだそうです。 確かに、今から20年近く前に出版されているものにも関わらず、僕もインターネットについては表面的なところ、たとえば、学術機関が互いのネットワークを構築するために始まったのがその期限だとか、そういうことぐらいしか知らなかったんでそういった意味ではすごく勉強になりましたね。インターネットに関することに本格的に取り組みたいという方には、格好のテキストだと思います。
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タイトルがシンプルすぎて逆に興味が沸いたので読んでみました。 この著書は1995年に書かれたモノなので、その当時としては“インターネット”という言葉自体が真新しいもので、だからこんな直球勝負のタイトルで出版されたのでしょう。 1995年だからいまから16年前か、、その頃のボクは社会人に成り立ての23歳でワープロは持ってたけど、パソコンはないし、インターネットなんてみたこともなかった。 その時代に徐々に普及し始めたネットの可能性や、その仕組み、一台のパソコンが世界とつながり、顔も見たこともない人とコミュニケーションが出来てしまう。その可能性は無限大で、多くのビジネスチャンスを秘めている。 実際まさにその通りで、現代ではITやネットビジネスという言葉が普通に使われる世の中になってるし、このmixiやfacebook、ameba、などの出現も当時から言い当てていた。 パソコン通信からネットへの革命的な変遷、アメリカ国防省の一機関での誕生の起源、パスワードとIDナンバーがなぜ二つ必要なのか? いまでは普通になっているネットの機能についての立ち戻った説明が興味深かった。
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日本のインタネットの発端を知るにはよい本。 また、原理だけでなく、経緯を知るのにもよい。 理論どおりでない現状は、過去の経緯があるためだろう。
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インターネットとは何か、 みんながフワッとしか理解できてない分野を ズバッと回答してくれる本。 良い意味で「適当」な構造が、インターネットの進化を支えた ということが、自分の中では驚きであり、 大変興味深かった。
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1995年にインターネットに書かれた一冊。鉄道の線路を例に、インターネットの仕組みを説明。さらに、完璧につなげるのではなくて、緩くつなげることでコストを抑えているなど、面白い。 インターネットの入門書として読むのには丁度いいかもしれない。
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78冊目◆ 日本で初めてインターネットを繋いだ人が書いた本。 インターネット黎明期の牧歌的な雰囲気が懐かしい。 学者や学生たちの無償の努力によって 今のしくみができているんだなぁと感じた。 15年前の本であるが、 第5章の「インターネットにおける重要課題」は、 今でも変わらず...
78冊目◆ 日本で初めてインターネットを繋いだ人が書いた本。 インターネット黎明期の牧歌的な雰囲気が懐かしい。 学者や学生たちの無償の努力によって 今のしくみができているんだなぁと感じた。 15年前の本であるが、 第5章の「インターネットにおける重要課題」は、 今でも変わらずネットにおける重要課題で在り続けている。 ネットユーザーとしては、常に考えていかなければならない。
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