白光 の商品レビュー
本当は、実は…が次から次に。 平凡な主婦のはずの聡子の姪が殺された。祖父、妹、夫、義弟、そして聡子自身。 全ての人物の嘘や傲慢や、欲がからみ合い、祖父の戦時中の記憶も加わり大混線。 誰が悪なのか、亡くなった祖母も、幼い娘も、浮気相手の大学生も、もう、みんな自分のことばかり、こんな...
本当は、実は…が次から次に。 平凡な主婦のはずの聡子の姪が殺された。祖父、妹、夫、義弟、そして聡子自身。 全ての人物の嘘や傲慢や、欲がからみ合い、祖父の戦時中の記憶も加わり大混線。 誰が悪なのか、亡くなった祖母も、幼い娘も、浮気相手の大学生も、もう、みんな自分のことばかり、こんな人間関係嫌だ。
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人物の関係もあるけど、それ以上に感情がもつれあって噛み合わなくて、事件以上にミステリーでした。殺された少女がこのまま成長していたら、それはそれで別の事件を呼んでいそうな…。次はストレートなラノベの、純粋な恋愛ものが読みたくなりました。もうオナカイッパイ。
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これが連城ミステリーと言うんでしょうかね。 それぞれの関係者の独白により少しずつ真相が明らかになっていく。読み進めるにつれて先が気になっていきました。それにしても殺された子はどうにも報われません。 東野圭吾の赤い糸を思い出しました。
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戦時中出征直前に妻に裏切りを告白され、その子は自分の子でないことを知ったことがトラウマとなり戦地で現地の罪ない少女を殺してしまった老人。この老人の独白から物語は始まる。戦後、死んだ後妻との間に生まれた長男と嫁、孫娘と暮らしていたが、ある日嫁の妹夫婦の娘を預かる事になる。しかし嫁と孫が出かけた隙に預かった少女が殺されてしまう。少女は誰に殺されたのか?家に残ったのは老人一人。老人が犯人かと思われたが、近くに不審者の目撃も相次いだ。老人、嫁夫婦、嫁の妹夫婦、そして嫁妹の愛人、それぞれの独白により物語の核心に近づいてゆく。殺された少女以外はそれぞれ心の中に秘密があり、裏切りと復讐の実態が明らかになってゆく展開は面白い。全体として雰囲気の暗い小説であり、後味も良くないが記憶に残る小説だ。
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一見なんてことない家族間の複雑な人間関係を執拗に描いた作品です。 殆どが独白という形式で描かれている為、それぞれの人物の本音が全く判りません。次第に明らかになってきますが、最後までもつれる展開で目が離せません。 本格らしいどんでん返しの快感は味わえませんが、情念型ミステリーの良作...
一見なんてことない家族間の複雑な人間関係を執拗に描いた作品です。 殆どが独白という形式で描かれている為、それぞれの人物の本音が全く判りません。次第に明らかになってきますが、最後までもつれる展開で目が離せません。 本格らしいどんでん返しの快感は味わえませんが、情念型ミステリーの良作だと思います。
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意表を突くミステリーで「救いなき物語」とあるように、やるせない気分になりました。 ある家で幼い少女が殺された事件。真相は最後の最後しかわからないのだけれど、彼女に関わる家族の誰もが彼女がいなくなることを望んでいたとは、あまりに悲し過ぎます。 驚くストーリーの仕掛けに一気に読んでしまったけれど、嫉妬や屈折した様々な想いが普通の人間をいつでも殺人者に変えてしまう恐ろしさがずしっと来ます。
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著者の作品は初めて読みました。 個人的には評価が難しい作品でした。 淡々と残酷で、救えない人物たち。メインの主人公は聡子さんなんだろうけど、視点が入れ代わり立ち代わりするので、作品を外から眺める事はできても中に入り込む事はできませんでした。 そんな風に物語を眺めているだけだった...
著者の作品は初めて読みました。 個人的には評価が難しい作品でした。 淡々と残酷で、救えない人物たち。メインの主人公は聡子さんなんだろうけど、視点が入れ代わり立ち代わりするので、作品を外から眺める事はできても中に入り込む事はできませんでした。 そんな風に物語を眺めているだけだったのに一気に読めたのは、練りに練られた構成だったんだろうとは思います。
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とある家庭で起きた一つの事件。 庭に埋められて亡くなっていた少女が発見される。 その事件に関係した人物たちが語る事件の真相、そこに秘められた各人の思い。 それぞれが持つそれぞれの思いが交錯し、次第に明らかになっていく真相がなんとも悲しい。 特に悲しかったのはもう一人の少女の語り...
とある家庭で起きた一つの事件。 庭に埋められて亡くなっていた少女が発見される。 その事件に関係した人物たちが語る事件の真相、そこに秘められた各人の思い。 それぞれが持つそれぞれの思いが交錯し、次第に明らかになっていく真相がなんとも悲しい。 特に悲しかったのはもう一人の少女の語りだった。 最後の方は真相が早く知りたくなって、一気に読み進めてしまった。
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怖い……怖過ぎる…… 過去から逃れられない怨念が、まさにいたいけな、無実の少女一人の上に爆発してしまった@@ 複雑極まりない人間関係の軋み。まさに連城節。 ミステリーとしても「な、何事?」と思わせて、先へ先へと読み進ませる。 くるくると視点が変わり、登場人物たちがそれぞれの「...
怖い……怖過ぎる…… 過去から逃れられない怨念が、まさにいたいけな、無実の少女一人の上に爆発してしまった@@ 複雑極まりない人間関係の軋み。まさに連城節。 ミステリーとしても「な、何事?」と思わせて、先へ先へと読み進ませる。 くるくると視点が変わり、登場人物たちがそれぞれの「真実」を語り出す…… 誰も彼もが少しずつ嘘を言い、少しずつ真実を言っているのだけれど。 結局は「すべてその人にとっては真実」と思わせてしまうところが深い。 人の情って、ねじれてこんがらがってしまうと、なんと怖ろしい様相になってしまうのか。 連城先生の作品は、いわゆる最後の「ネタ明かし」の部分が冗長過ぎる、登場人物に語らせ過ぎるきらいがあって。 個人的には、説明口調的にガーッと喋らせるよりは、ストーリーで展開させて明かしていったほうがより豊潤な作品になるのでは、と僭越ながら毎回思ってみたり…… でもまあ。 最後の最後の最後まで油断ならない作品ですよ^^; 「コワ!コワコワコワ!」と震えてしまいます。 が、あの少女があまりにも可哀想過ぎる……;;
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図書館にて。 途中まで読んだが、あまりにも暗くわけもわからなかったので、 禁じ手のラストを読んじゃうということをしてしまった。 落ちがわかっても、途中を読み返そうという気にはならなかった。 救いがない。小説としてよくできているのかもしれないが、 読後感が悪過ぎて読まなくて良かったと思ってしまった。
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