1,800円以上の注文で送料無料

空飛ぶ馬 の商品レビュー

3.9

393件のお客様レビュー

  1. 5つ

    107

  2. 4つ

    140

  3. 3つ

    88

  4. 2つ

    17

  5. 1つ

    4

レビューを投稿

2023/09/29

日常にひそむ謎。なにも密室殺人や連続殺人だけがミステリーではない。誰にでも起きそうな身近なことにこそ謎がある。そこに痺れる憧れる。

Posted byブクログ

2023/08/29

いま読んでも過去の時代に書かれたものと思わせない描き方が見事です。 事件が人の生き死に関わらない日常のなかの小さな違和感を解き明かすミステリーに終始しているいう点は非常に面白いテーマだと感じました。 ただ、こちらの生活を裏返す意外性に富んだ真相や教義は薄く、自分の好みとしては若干...

いま読んでも過去の時代に書かれたものと思わせない描き方が見事です。 事件が人の生き死に関わらない日常のなかの小さな違和感を解き明かすミステリーに終始しているいう点は非常に面白いテーマだと感じました。 ただ、こちらの生活を裏返す意外性に富んだ真相や教義は薄く、自分の好みとしては若干の物足りなさを感じてしまいました。

Posted byブクログ

2023/06/24

再読。落語、小説、推理。好きな要素がてんこ盛りの作品。久しぶりに読むと毒にやられてしまった。星新一のショートショートを毒を糖衣カプセルに包み込んだような作品と思ったが、こちらも負けず劣らず優しさの中に毒毒しさが包み隠されていた。

Posted byブクログ

2023/05/30

「円紫さんと私シリーズ」とゆう全6冊のリリースがあるようなんですが、先回何気に借りた本が「太宰治の辞書」でシリーズ最後の本だったようです。小学生の子供を持つ母親になってたのですが、1作目は17年まえの女子大2年生の「私」が主人公。「私」が日常で出会った謎を語り、円紫師匠が謎を解く...

「円紫さんと私シリーズ」とゆう全6冊のリリースがあるようなんですが、先回何気に借りた本が「太宰治の辞書」でシリーズ最後の本だったようです。小学生の子供を持つ母親になってたのですが、1作目は17年まえの女子大2年生の「私」が主人公。「私」が日常で出会った謎を語り、円紫師匠が謎を解くとゆうミステリー。 文学部の学生の「私」は映画演劇文学に落語と相当詳しく感心するのですが私にはt対等に話ができる知識が不足しているので共感できずに面白くない。 日常の謎が解けたところでモヤモヤがスッキリするくらいで成程なあって思っても好きになれませんでした。繊細な表情を読み取って満足げなんでしょうが性に合わなくって途中で挫折しましたorz

Posted byブクログ

2023/05/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

北村薫といえば「ターン」以来あまり読んだ記憶がない。なのでかれこれもう10年くらい読んでないか。日常系ミステリー。噺家と女子大生のコンビが、話を聞くだけで日常で起こるさまざまな事件?を解決していく一話完結型のストーリー。のほほんと解決させるわけではなく、何かしらの引っ掛かりが残るのがこの作者のというか、デビュー時の年齢を考えるとそういうものなのか… 読みやすい、という書評をよく見るが、慣れてないと結構読まないと分からない気がする。。。

Posted byブクログ

2023/04/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

⚪︎全357p ⚪︎日常系ミステリー ⚪︎安楽椅子 ⚪︎登場人物に愛着が湧く ⚪︎噺家が探偵というスパイス ⚫︎日常に潜む不思議なことを女子大生が語り、噺家が解き明かすという1話完結スタイルの一風変わった安楽椅子 ⚫︎ミステリーとしては察しのつく答えが多いが、落語がもっと知りたくなるという思わぬおまけ付き ⚫︎読了後は少し幸福感

Posted byブクログ

2023/03/15

北村薫先生…大ファンになりました。 すっっっごく読みやすい。ミステリ作家って凄いなあ。確かな描写力。日常のしょうもない出来事、人の心の些細な機微までしっかり伝わってくる。ミステリとしての中核の部分である謎も大仰でもなくあり得なくも無いのでスッと頭に入ってくる。何より北村薫先生の知...

北村薫先生…大ファンになりました。 すっっっごく読みやすい。ミステリ作家って凄いなあ。確かな描写力。日常のしょうもない出来事、人の心の些細な機微までしっかり伝わってくる。ミステリとしての中核の部分である謎も大仰でもなくあり得なくも無いのでスッと頭に入ってくる。何より北村薫先生の知識量!とんでもない読書家なんだろう。この一冊を読んだだけで次に読みたい本が増えていく。 まずはシリーズ読破!!

Posted byブクログ

2023/02/12

女子大生の「私」と咄家の円紫師匠。 異色の組み合わせだなと思ったけれど、2人のキャラクターが魅力的なので気にならない。 先生の見た夢、喫茶店の女性客、赤頭巾の噂といった不可解な日常の謎を柔らかなトーンで解き明かす。 各話の真相だけでなく、作中の古典落語の演目も気になるところ。

Posted byブクログ

2022/12/19

女子大生と落語家が日常に潜む謎を解く。落語や文学、演劇など多岐にわたる話題が興味深い。初々しい女子大生の心理描写もいい。心が温かくなる。

Posted byブクログ

2022/11/28

75点:救いといえばただ一つ、それが結局は推論でしかないということだ。 日常的な謎を解く場合、当事者に直接「答え」を聞くことができなければどうすればいいのだろう。別に知りたくなくても見せられてしまえば不穏な「答え」があらわれる。日常ミステリは小説技巧が高い作家こそがなしえると見せ...

75点:救いといえばただ一つ、それが結局は推論でしかないということだ。 日常的な謎を解く場合、当事者に直接「答え」を聞くことができなければどうすればいいのだろう。別に知りたくなくても見せられてしまえば不穏な「答え」があらわれる。日常ミステリは小説技巧が高い作家こそがなしえると見せつけられた!

Posted byブクログ