空飛ぶ馬 の商品レビュー
主人公の「私」の日常がみずみずしく描かれている。ありきたりな日常の中にもふと抱く不思議なできごとを、うまく紐解いて行くのが春桜亭円紫の役割であり、とてもあやふやでステキなカンケイが今度もぜひ見てみたい!と思わせる作品。
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謎ときは、よくこれだけの情報だけで推理できるものだと感心できるほど見事だが、「私」の成長の方が メインになっているので、話を重ねるにつれて影がうすくなっている気がする。べたべたの伏線が出てくることもある。話が続くような流れがあるのは面白い。 男性である私にとって、話に浸りきれない...
謎ときは、よくこれだけの情報だけで推理できるものだと感心できるほど見事だが、「私」の成長の方が メインになっているので、話を重ねるにつれて影がうすくなっている気がする。べたべたの伏線が出てくることもある。話が続くような流れがあるのは面白い。 男性である私にとって、話に浸りきれない所があるのが、残念なところ。どうしても覚めた感覚で読んでしまう。この話は男性作家だからこそ書けた話という気もする。それにしても、「私」が住んでいるのは春日部近辺なのね。東武伊勢崎線の快速が出てくるし。
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「円紫さんと私」シリーズの第1弾 優しいのに鋭いです。そして鮮やかです。とても読みやすい、そしてはまります。
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私シリーズの、初めの一冊です。 ミステリではありますが、さりげない描写の綺麗さ、人の心に触れるような内容が素晴らしいと思います。
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わたしの敬愛する北村薫先生の代表作『円紫師匠とわたしシリーズ』の第一作目です。私は一度読んだ小説をそう何度も読み返すことは無いのですが、このシリーズだけは20回以上読み返しています。 洗練され透明感に富んだ優しい文章とウィットに富んだキャラクター同士の会話は何度読んでも飽きません...
わたしの敬愛する北村薫先生の代表作『円紫師匠とわたしシリーズ』の第一作目です。私は一度読んだ小説をそう何度も読み返すことは無いのですが、このシリーズだけは20回以上読み返しています。 洗練され透明感に富んだ優しい文章とウィットに富んだキャラクター同士の会話は何度読んでも飽きません。まず一読することを切にお薦めします。お薦めは、『胡桃の中の鳥』です。
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『円紫さんと私』シリーズ第一巻。日常に起きる謎を、落語家と女子大生が鮮やかに解き明かしていくというストーリー。作者が登場人物を暖かく見守っている感じが、文章からにじみ出ているようみ思える。まさに秀作。
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先日、冬のオペラを読んだばかりだけど、北村さんのデビュー作を引っ張り出してきました。 「小説が書かれたり読まれたりするのは、人生がただの一度であることの抗議だと思います」 そんなことを言われている北村さんは、私の人生で出会うことのない素晴らしい人に出会わせてくれます。それが小説の...
先日、冬のオペラを読んだばかりだけど、北村さんのデビュー作を引っ張り出してきました。 「小説が書かれたり読まれたりするのは、人生がただの一度であることの抗議だと思います」 そんなことを言われている北村さんは、私の人生で出会うことのない素晴らしい人に出会わせてくれます。それが小説の面白いところでしょうか。 「スキップ」の真理子さんは、眩しいほどに前向きでした。それもよかったけど、この「私」も魅力的な女性です(3人仲間が出ますので、そのうちの正ちゃんってキャラも人気モノでしょう、それぞれ特徴があって楽しい)。この主人公のかもし出す場の雰囲気は、とっても心地よい感じです。 推理小説といっても、殺人などは起きないけど、推理小説としての評価は、そんなこと自体が意味がないほど小説として楽しみたい作品になっています。 2005.2.11
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私が、「私」と「円紫」シリーズを読むのはこれが2作品目です。 なんていうんだろう。円紫さんの見事なまでの 謎解きっぷりというか、なんというか。 実際に自分の目で見ていないし何より普通の人なら ん〜・・・。と首をかしげてしまうような事でも 話を聞いただけで全て見えてしまう凄さ加減。...
私が、「私」と「円紫」シリーズを読むのはこれが2作品目です。 なんていうんだろう。円紫さんの見事なまでの 謎解きっぷりというか、なんというか。 実際に自分の目で見ていないし何より普通の人なら ん〜・・・。と首をかしげてしまうような事でも 話を聞いただけで全て見えてしまう凄さ加減。 物事のとらえかたの違いというか広さ。凄いです。
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その後シリーズとなった「わたしと円紫さん」の出会いの巻き。 織部の霊・砂糖合戦・胡桃の中の鳥・赤頭巾・空飛ぶ馬 という5編のオムニバス。 まがまがしい殺人などとは遠く隔たった日常の不思議をさらりと解き明かす円紫さんは 初出から痛快である。洞察力と発想の柔軟性のなせる技であろ...
その後シリーズとなった「わたしと円紫さん」の出会いの巻き。 織部の霊・砂糖合戦・胡桃の中の鳥・赤頭巾・空飛ぶ馬 という5編のオムニバス。 まがまがしい殺人などとは遠く隔たった日常の不思議をさらりと解き明かす円紫さんは 初出から痛快である。洞察力と発想の柔軟性のなせる技であろう。 やはり全編に流れる空気は「詩」である。女子大生である「わたし」と友人達との飾らない会話でさえ 悠々と流れる大河に身を任すように詩的で心地好い。
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私シリーズの1作目。主人公と落語家の春桜亭円紫さんとのやりとりが楽しい。なぜ円紫さんはそんなにぽんぽん疑問を解いていけるのか!(笑)最初の、眠たい主人公と先生とのやりとりの場面がもう素敵過ぎると思う。
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