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墨攻 の商品レビュー

3.9

105件のお客様レビュー

  1. 5つ

    22

  2. 4つ

    40

  3. 3つ

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2014/10/03

墨子の弟、革離による守り戦のフィクション小説。大国を相手に、小さな城とわずかな邑人(むらびと)を守り切れるのか…。 中国の歴史をほとんど知らず、酒見賢一さんの作品も初めて読みました。現代的な言い回しが多く思ったよりも読みやすかったです。ただ淡々としすぎていて、感情移入もする間も...

墨子の弟、革離による守り戦のフィクション小説。大国を相手に、小さな城とわずかな邑人(むらびと)を守り切れるのか…。 中国の歴史をほとんど知らず、酒見賢一さんの作品も初めて読みました。現代的な言い回しが多く思ったよりも読みやすかったです。ただ淡々としすぎていて、感情移入もする間も無く終わってしまった感。

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2020/02/21

中島敦記念賞 著者:酒見賢一(1963-、久留米市、小説家) 挿絵:南伸坊(1947-、世田谷区、編集者) 解説:安本博(1938-、兵庫県、中国哲学)

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2014/01/16

図書館で。お話として面白かったです。が。挿絵は牧歌的すぎないだろうか?結構殺伐とした話なのに。戦争だし。職人さんが自分の仕事をきっちりこなす様を読むのはとても楽しいのですがでも結構厳しいですよねえ…。自分なら嫌だな。捕虜が敵に殺されずに保釈されたのに味方の陣営に殺されるってなんか...

図書館で。お話として面白かったです。が。挿絵は牧歌的すぎないだろうか?結構殺伐とした話なのに。戦争だし。職人さんが自分の仕事をきっちりこなす様を読むのはとても楽しいのですがでも結構厳しいですよねえ…。自分なら嫌だな。捕虜が敵に殺されずに保釈されたのに味方の陣営に殺されるってなんか理不尽。私なら反逆したいな。斬られるのはイヤだけど。戦争はイヤですねえ…本当に。

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2014/01/03

二十年前に漫画で似たような題名があって、なんか一人で孤軍奮闘してる兵士の話かなぁと思って、気になり少し読んでいたことがあった。 先日、本屋で「あっ!同じ題名」と思い手にとり、今読了。 早速、ネットで調べたら…「なんじゃーい!あの漫画の原作かいっ!」 映画にもなりそうと思ったら、映...

二十年前に漫画で似たような題名があって、なんか一人で孤軍奮闘してる兵士の話かなぁと思って、気になり少し読んでいたことがあった。 先日、本屋で「あっ!同じ題名」と思い手にとり、今読了。 早速、ネットで調べたら…「なんじゃーい!あの漫画の原作かいっ!」 映画にもなりそうと思ったら、映画にもなってるのかょっ! なんかタイムスリップした気分

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2013/11/12

墨子の思想を信奉する主人公革離が小国の依頼を受け大国からの攻撃をさけ城を守る物語です。主人公の最後が主人公らしくもあるけれど、悲しい結末でした。 九州大学 ニックネーム:原田豊

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2013/09/09

古本で購入。 七大国が覇権を競う戦国時代。 百花斉放・百家争鳴のこの時代に、儒教と並ぶ勢力を誇る墨子教団が存在した。 博愛主義「兼愛」とそれゆえの反戦論「非攻」を説く一方、大国による侵略をくじくための戦術・技術を磨き上げた戦闘集団でもあった墨子教団。 今、趙・燕の争いに巻き込ま...

古本で購入。 七大国が覇権を競う戦国時代。 百花斉放・百家争鳴のこの時代に、儒教と並ぶ勢力を誇る墨子教団が存在した。 博愛主義「兼愛」とそれゆえの反戦論「非攻」を説く一方、大国による侵略をくじくための戦術・技術を磨き上げた戦闘集団でもあった墨子教団。 今、趙・燕の争いに巻き込まれた土着豪族梁氏の小城に、革離という墨者が救援に駆け付ける。 怯懦な城主の下、素人にすぎない邑人たちを率いる革離の前に、万を数える趙軍が押し寄せる― 何とも珍しい、墨者を主人公にした歴史小説。 ここで描かれている戦いは全てフィクションで、史実ではない。 ただ、墨子教団によって戦われたであろう防衛戦の凄まじさを想像させるに足る。 「攻城戦」という響きにときめきを感じる人には間違いなくオススメできます。 150ページ足らずの短い小説だが、淡々と描かれた小さな城郭の攻城戦は濃密。 徹底した規律と公正な評価によって烏合の衆をまとめあげるというあたりは、一種の組織論としても読めましょう。 これが原作となっている映画の方も気になるところ。

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2013/09/05

中国の歴史に全く詳しくないが楽しく読めた。内容は史実ではなく創作。墨子は門番に対して「だれのおかげでこの城下が平和なのか知っているのか」って悪態をつくし、革離も梁城で『このような田舎の小城で、なにが大将軍、司徒、司空だ』と内心で笑ってる。なんか人間的にどうなんやろって思いながら読...

中国の歴史に全く詳しくないが楽しく読めた。内容は史実ではなく創作。墨子は門番に対して「だれのおかげでこの城下が平和なのか知っているのか」って悪態をつくし、革離も梁城で『このような田舎の小城で、なにが大将軍、司徒、司空だ』と内心で笑ってる。なんか人間的にどうなんやろって思いながら読んだけど最終的にはオモロかった。馴染みの無い兵器名も出てくるが気になるのは最初だけ。もう少し長編で読みたかった気がする。140ページぐらい(挿絵が有るので実質140も無いと思う)しかないので読み易かったのかも。1人のアホの行動で国が滅ぶ。

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2013/05/26

中国の秦の時代の前の戦国時代を舞台にした小説である。墨守と言う言葉の元になった墨子という人物または集団があったそうで、詳しく知られていない彼らを物語の主人公においたものである。守りの傭兵という設定で、地方の小城に依頼されて大軍に対する、という内容である。戦闘場面が多いものの、一気...

中国の秦の時代の前の戦国時代を舞台にした小説である。墨守と言う言葉の元になった墨子という人物または集団があったそうで、詳しく知られていない彼らを物語の主人公においたものである。守りの傭兵という設定で、地方の小城に依頼されて大軍に対する、という内容である。戦闘場面が多いものの、一気に読ませる筆力がある。中島敦記念賞受賞作品だそうだが、確かに大作ではないが、独特で実力のある一級品という感じは中島敦の作品に似ているようにも思う。

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2013/05/13

古代中国の戦国時代の墨家のお話。昔映画のほうを見たが少しあらすじがちがったのでこれはこれで面白かった。特になんというか具体的な攻城戦について触れられているところはよかった。

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2013/03/05

血なまぐさい。 無駄をそぎ落とした非常に簡潔明瞭な物語で、それはいいんですが、あまりにも飾り気のない戦争描写に読んでて気分が悪くなったので星マイナス1させていただきました…。 間違っても、「城に迫り来る2万の大軍!絶体絶命のピンチに、墨家が立ち向かう!神算鬼謀の冴えるエンターテイ...

血なまぐさい。 無駄をそぎ落とした非常に簡潔明瞭な物語で、それはいいんですが、あまりにも飾り気のない戦争描写に読んでて気分が悪くなったので星マイナス1させていただきました…。 間違っても、「城に迫り来る2万の大軍!絶体絶命のピンチに、墨家が立ち向かう!神算鬼謀の冴えるエンターテイメント小説!」ではない。 あとがきがすごく長い。表紙と挿絵で高感度大アップ。

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