花のあと の商品レビュー

藤沢周平【著】

藤沢周平の、しみじみ…

[文庫ＯＦＦ]

藤沢周平の、しみじみとした情感のある作品集です。

2024/11/04

雪間草、阿呆な主君を有能で無私の心を持つものが下支えしているお話。自らの生き方を考えさせられた。誇りを持って仕事にあたりたい。

2016/10/05

題名の花のあとを読みたくて、選んだが
他の一つ一つの作品も心に残る短編。
花のあとは過去の生涯に残る儚い恋の思い
を桜の儚さに重ねて余韻を引く作品。

2011/06/23

映画化された「花のあと」を含む、何篇か短編小説集。
藤沢周平の本を初めて読んだが、その印象はなんていうか、とても穏やか、というかこれと言ってクセのない文体、そして内容である。
こういうのを正統派っていうのか？？
ちょっと感動する話しもあるが、だいたいの物語は　後でじわっと余韻を残す程度の静かなお話しである。
食べ物で例えれば、ダシの効いた上品な煮物だろうか。
最初から最後まで、さほど起伏が激しくなくて、どんでんがーえし！みたいなハラハラドキドキはない。　読者の心臓に良い小説だと言える。
同じ時代小説を書く池波正太郎の本と比べれば、かなりの静かさだ。