影武者徳川家康(下) の商品レビュー
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”甲斐の六郎”すごい男が描かれています。 作者の創作人物なのか、歴史上のモデルがいたのか?? この人にかなり心ひきづられました。 2003年?頃、WOWOWでドラマにもなったようで、見れていません。六郎役は、片岡鶴太郎さんが演じています。見たいなー。世界史、現代日本もそうですが、歴史の裏側にいた人々の熱さに、凄腕ぶりに感動しました。作者に代わって徳川家を知る日本人の誰にでも、おススメしたくなる本です。
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いまや二郎三郎は、秀忠を自在に操る家康なみの智将であった。彼の壮大な夢は、江戸・大坂の和平を実現し、独立王国=駿府の城を中心に自由な「公界」を築くことだった。キリシタン勢力を結集した倒幕の叛乱を未然に防ぎ束の間の平安を得るが、秀忠の謀略から遂に大坂の陣の火の手が上がる。自由平和な世を願い、15年間を家康として颯爽と生き抜いた影武者の苦闘を描く渾身の時代長編。
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発想に脱帽。そして仮にその通りだったとしても歴史に破綻はない。なにより読むのが楽しくわくわくさせられた。
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これも特異設定もの。設定からの話の膨らまし方が抜群。よくまぁこれだけ歴史との辻褄を合わせたものだ。荒唐無稽なアクションあり、登場人物も魅力的。とても楽しめた。
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ラストの場面で ものすごく情景が浮かぶのが不思議。 島左近の持ってきた桜を肴に 共に戦ってきた者達で酒を飲む。 そこで お梶が「幸せでしたわ」と。 なんて切ないラスト… 最後まで読むか、すごく躊躇したのは言うまでもなく。 さすがは隆慶一郎先生。 最高です。
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“関ヶ原の合戦で家康は殺されていた。その後の家康は実は影武者の二郎三郎だった。” 一見荒唐無稽のような話でありながら、実際史実と照らし合わせるとそうとも言えぬような妙に説得感があり、最後までフィクションとは思えぬ力強さで読み進められた。主人公の二郎三郎もさることながら、六郎たち忍...
“関ヶ原の合戦で家康は殺されていた。その後の家康は実は影武者の二郎三郎だった。” 一見荒唐無稽のような話でありながら、実際史実と照らし合わせるとそうとも言えぬような妙に説得感があり、最後までフィクションとは思えぬ力強さで読み進められた。主人公の二郎三郎もさることながら、六郎たち忍群を始めとする彼を助ける連中が非常に格好イイ。対して、2代将軍秀忠、、、。悪役っぷりが逆に凄かったデス。
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P39~P50 左近は市郎兵衛の持参した面頬をつけ、槍の鞘を払うなり、駆け込んだ。丁度その時、六郎が左腕を落された。面頬をつけたりしていなかったら、間に合ったのである。即座にとびこんでいたら、六郎の左腕は無事だったのである。それが左近の唯一の悔恨だった。 だが、起こったことは起こったことである。今更悔やんでみたところで、六郎の腕が再び生えてくるわけではない。 ・・・ 二郎三郎は泣きたくなった。これほどの献身を受けるどんな資質が自分にあるというのか。一介の野武士上がりの影武者に、そんな資格があるわけがない。資格があるのは、自分が今しようとしている事業である。二郎三郎はそれを改めて痛感した。 P435~P436 権右衛門は口が利けなかった。涙だけが抑えようもなく溢れ、頬を伝った。 二郎三郎はそんな権右衛門を優しく見て云った。 「権右衛門よ。世の中には世の中だけが持つ奇妙なことわりがあるのだ。人間の手ではどうしようもない成り行きがな。わしは近頃沁々そう思うようになった」 別段珍しい論理ではない。諸行無常と云い、輪廻と云い、或は運命と云うものである。だが七十を超えた二郎三郎の肺腑の言として聞くと、権右衛門の胸に強くこたえた。 「天は豊臣家の滅びることを望んでいるのでしょうか」 権右衛門の切迫した語調に常高院の顔色が変った。この二人の会話には自分の見逃した何か重大な意味があったのだ。二郎三郎の答えはきっぱりしたものだった。 「そうだ。そうとしか思えぬ」 常高院は惑乱したと云っていい。思わず口を挟んだ。 「もし……」 「何も申されるな」 二郎三郎が又もや優しく云った。 「時はすぎ去ったのだ」 その笑顔が断腸の思いを隠してあるのを権右衛門だけは感じとった。 ☆きっかけは八方美人な書評 読了日:2011/02/04
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同じ作者の“吉原御免状”を読み終わったら、これも押さえておきたい、何しろ面白いから。道々の輩が、家康の影武者となり、そして本人の死によって家康と入れ替わる。そんな奇想天外な話をするっと納得させて読ませてしまう。う〜ん、うまいね。甲斐の六郎、島左近、風魔小太郎、徳川秀忠、柳生宗矩と...
同じ作者の“吉原御免状”を読み終わったら、これも押さえておきたい、何しろ面白いから。道々の輩が、家康の影武者となり、そして本人の死によって家康と入れ替わる。そんな奇想天外な話をするっと納得させて読ませてしまう。う〜ん、うまいね。甲斐の六郎、島左近、風魔小太郎、徳川秀忠、柳生宗矩と味方、敵とも登場人物が魅力的。上・中・下巻と分量は多いですが、楽しく読めます。
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年齢や時勢の流れが自分ではなく秀忠に向いて来ているけれど、それでも尚出来る事を最大限している二郎三郎や六郎。 激動の15年でありながも「幸せだった。」というお梶の言葉がよくわかる気がした。 それにしても秀忠め。 憎たらしさ全開なだけに逆に興味が湧いて来た。どんな人物だったのか...
年齢や時勢の流れが自分ではなく秀忠に向いて来ているけれど、それでも尚出来る事を最大限している二郎三郎や六郎。 激動の15年でありながも「幸せだった。」というお梶の言葉がよくわかる気がした。 それにしても秀忠め。 憎たらしさ全開なだけに逆に興味が湧いて来た。どんな人物だったのか別の視点で描かれてる本も読んでみようかな。
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徳川家康と徳川秀忠、風魔と柳生のあらそいが面白かった。徳川家康が暗殺されて 影武者だったってありえそう 2010・12・14
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