魔性の子 の商品レビュー

小野不由美【著】

2009/12/14

教育実習の為に母校に訪れた広瀬は、恩師である後藤のクラスに孤立する高里という少年と知り合った。彼は幼い頃“神隠し”に合いその間の記憶が全く無いという。そして彼をいじめると必ず報復行為があり“高里は祟る”と周囲からささやかれていた。事実彼の周りでは死人・怪我人が絶えない。些細な事故で始まった事件はやがて度合いを増し、広瀬は高里をかくまうように自室へと導き生活を共にする。否応無しに高里の周りで起こる数々の事故。そして“キ”を探す幽霊――精神的に追い詰められて行く高里には“帰る”場所はあるのだろうか。

印象に残っているのは、広瀬の見たココでない世界の情景描写。物凄く綺麗で繊細だ。
結末は確かに納得するようにもっては行っているが、十二国に繋がってるのね・・・と落胆。この話はこの世界観の中で納めて欲しかったなぁ・・・

2009/10/22

挿し絵：山田章博
…これって、実は「十二国記」シリーズに連なる本だったのね。。。

小野不由美って、私が「面白そうだなー」って思う題材を用いているので、ずっと気になってはいたんですね。
それで手始めに…ってシリーズ物を避けて購入したんですが。…とほほほ。。（涙）。
しかし、面白いことは面白いんだけど。
なんでか、読了後、物足りなさを感じるなぁ…。