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思い出す事など・硝子戸の中 他七篇 の商品レビュー

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2022/12/21

晩年に記された漱石の随筆は技巧的な書き方をしていない平たい文体が特徴的で、それでいてこちらを確実にグリップする力を備えている。迂闊に「エッセイ」「身辺雑記」として読み飛ばさせない稀有な力/魅力があると言うべきかもしれない。「修善寺の大患」を経験し、まさに死の淵からこちらに戻ってき...

晩年に記された漱石の随筆は技巧的な書き方をしていない平たい文体が特徴的で、それでいてこちらを確実にグリップする力を備えている。迂闊に「エッセイ」「身辺雑記」として読み飛ばさせない稀有な力/魅力があると言うべきかもしれない。「修善寺の大患」を経験し、まさに死の淵からこちらに戻ってきた漱石にとってそんな死など予感さえ感じたことがない人々の暮らしはどう映っただろう。不穏な健康状態に生きる自分とそうした平穏な世界との間の壁を感じ(その壁として「硝子戸」が浮かび上がる)、それでも生きようと説いた随筆。実に素晴らしい

Posted byブクログ

2015/06/14

思い出す事など、長谷川君と余、子規の絵、ケーベル先生、ケーベル先生の告別、戦争から来た行違い、変な音、三山居士、硝子戸の中

Posted byブクログ