婆紗羅 の商品レビュー
全40巻という一大戦記叙事詩「太平記」のあらましが、わずか200数ページで読めてしまう、非常に有難い作品。いきなり本家に挑むより、まずはこちらを読んでから全体の流れを把握しておくと「この筋も脈絡もない、だれが敵やら味方やら、めちゃくちゃの混線ぶり」で大概の人が途中で読むのを諦めて...
全40巻という一大戦記叙事詩「太平記」のあらましが、わずか200数ページで読めてしまう、非常に有難い作品。いきなり本家に挑むより、まずはこちらを読んでから全体の流れを把握しておくと「この筋も脈絡もない、だれが敵やら味方やら、めちゃくちゃの混線ぶり」で大概の人が途中で読むのを諦めてしまう本家も少しは理解しやすくなるのではないでしょうか。佐々木道誉を中心に、後醍醐天皇、文観、足利兄弟、高ノ兄弟、楠一族、吉田兼好、細川頼之、世阿弥、義満などの婆娑羅の星々が南北朝半世紀の歴史を駆け抜けていきます。ちなみに鎌倉幕府滅亡までの最も血沸き、肉躍る部分はほとんどカットされています。
Posted by
- 1