ネットの中の島々(上) の商品レビュー
前半はもたもたしているが、後半はスピード感がある 表紙 4点栗原 裕孝 展開 5点1988年著作 文章 5点 内容 550点 合計 564点
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伊藤計劃の『虐殺器官』からのつながりで。 1988年発表というから、22年前の作品。 当時のテクノロジーから想起される未来像なので ちょっと違うなと思うところもあるが。 舞台はネットワークに世界が取り込まれている近未来。 主人公のローラは旦那と子どもがいて 「ライゾーム」というネ...
伊藤計劃の『虐殺器官』からのつながりで。 1988年発表というから、22年前の作品。 当時のテクノロジーから想起される未来像なので ちょっと違うなと思うところもあるが。 舞台はネットワークに世界が取り込まれている近未来。 主人公のローラは旦那と子どもがいて 「ライゾーム」というネット上で活躍する国際企業に勤めている。 ここは友愛がベースとなる共同体のような感じ。 そこでローラはロッジのオーナーを担当している。 そこに違法なデータ盗用を行うデータ海賊たちが集まり 会議を行うことになった。 違法なデータ海賊たちを取り込もうという 「ライゾーム社」の策略だ。 そこでデータ海賊の一人が殺された。 そこからローラの世界を股にかけた戦いが始まる。 ハバナ、シンガポール、船舶、収容所と舞台は転々としながら ローラは巻き込まれ型のヒロインとして それぞれの舞台で自らのアイデンティティを武器に 抵抗を続けていく。 導入部は未来的なシステムなどが舞台装置として紹介されるが 途中からは一気に戦争ものの様相を帯びてくる。 ネットワーク、国際的な利権、戦争 こうしたテーマに近未来的なシチュエーションのなかで 未来の姿を描いている。 ローラの運命がどうなるのか そこに興味をもって読み続けた。 やや面白いくらいな感じかな? 本文から。 あらゆるテクノは危険なものだ。 可動部分がなくてもさ。 ひとつの世界というのは、 逃げ出すところがないっていうことだ。
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20100729 ブルース・スターリング だけど、サイバーパンクじゃないので、あまり面白くなかった。 上巻
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ちょっと「古めかしい未来」になってしまったような未来予想図だけど、ふつうにスパイもの的な感覚で面白い。
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