アップフェルラント物語 の商品レビュー
一大歴史ロマン物かと…
一大歴史ロマン物かと思いきや、舞台は火種燻る20世紀初頭の欧州。当時の世界情勢も精緻に描写され、まるで映画のような近現代SFです。
文庫OFF
1990年第1刷、徳間書店の単行本。一次大戦前のヨーロッパの架空の国が舞台。軽い感じと内容で最後まで続きます。人物がなんとなくよくあるタイプという気もしますが、話としては非常に面白い。 その他:『「ルリタニア・テーマ」について』、『あとがき-いささかとりとめなく』、雑誌掲載:「...
1990年第1刷、徳間書店の単行本。一次大戦前のヨーロッパの架空の国が舞台。軽い感じと内容で最後まで続きます。人物がなんとなくよくあるタイプという気もしますが、話としては非常に面白い。 その他:『「ルリタニア・テーマ」について』、『あとがき-いささかとりとめなく』、雑誌掲載:「SFアドベンチャー」1989年12月号~1990年4月号連載
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
田中芳樹先生やよる、ボーイミーツガールの王道作品!夏のアニメ映画を彷彿とさせる冒険物語! 田中先生らしい風刺もほんの少し交えつつ、便りになる大人達が子供達(少年少女も守られているばかりでない)を守りながら小国のピンチに立ち向かう! クーデターで人質に取られても自分のすべきことを行う女王様の胆力に惚れ惚れしました。刑事さんもアクション映画の主役ばりのおお立ち回りでかっこ良かったです。
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欧州のどこぞにある小さい国と、ソレに纏はるいろいろな外交問題を、土人が何とかする話。 なんぞネコ科の生き物、男装の麗人、選民としての親なし子、有能な女王(ちょっとぽっちゃり)、憎めない凶悪な皇帝、元気なマッドサイエンティスト、いやまうかっこいい。
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ジュブナイル冒険小説。なんだか、こういうのって絶滅した感じだよね。強いて言えば、宮崎駿作品に残っていると言えるかな(小説じゃないけど)。 作中でルブランがルパンを書いてた頃である旨が告げられてるけど、ある意味ルパン的というか、ルパンそのものじゃなく、南洋一郎的なそれ。後書きによる...
ジュブナイル冒険小説。なんだか、こういうのって絶滅した感じだよね。強いて言えば、宮崎駿作品に残っていると言えるかな(小説じゃないけど)。 作中でルブランがルパンを書いてた頃である旨が告げられてるけど、ある意味ルパン的というか、ルパンそのものじゃなく、南洋一郎的なそれ。後書きによると、とあるガジェットはドイル由来だそうですが。
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図書館で借りました。口絵の人が主役かと思ったら敵だった(笑)のでびっくりです。それにしてもこの方、挿絵氏が好きだったのかなあ?挿絵も全部この方が出てきて主役が可哀想になりました。 ゼンダ城の虜は大分前に読みました。血沸き肉躍る冒険活劇で面白かったなあ~と覚えております。少し前の時...
図書館で借りました。口絵の人が主役かと思ったら敵だった(笑)のでびっくりです。それにしてもこの方、挿絵氏が好きだったのかなあ?挿絵も全部この方が出てきて主役が可哀想になりました。 ゼンダ城の虜は大分前に読みました。血沸き肉躍る冒険活劇で面白かったなあ~と覚えております。少し前の時代を舞台に活躍する冒険活劇として、インディージョーンズを思い出しました。ああ言うノリでひたすら明るく楽しく、面白かったです。
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今から二十年近く前のお話なんですねぇ。 創竜伝から入った蒼波としては、破壊活動が大人しいなと(笑。 人外な力を持つでもなく元々人外ですらないのですから当たり前ですけどね。 表現おかしいかもしれないけど、やっぱりアイロニーに満ちてましたね、文章が(笑。 ここは変わらないんですね。 ...
今から二十年近く前のお話なんですねぇ。 創竜伝から入った蒼波としては、破壊活動が大人しいなと(笑。 人外な力を持つでもなく元々人外ですらないのですから当たり前ですけどね。 表現おかしいかもしれないけど、やっぱりアイロニーに満ちてましたね、文章が(笑。 ここは変わらないんですね。 まぁでも、創竜伝の方はこちらが「そこまで言うか…」と少し呆れるくらい書いてありますが、この物語は控えめ。 中弛みすることなく最後まで一気に楽しんで読めました。 後は、主人公が他の登場人物に紛れてしまっているのが少し残念かな。 最初は主人公してたのに、後からなんだか目立たない感じに(苦笑。 それでも主人公は主人公らしく、可愛い女の子を好きになっちゃって守りたくて無謀6割勇敢4割の行動をとって、見栄張りたくて嘘ついて自分自身で勝手に傷ついて、活躍してその女の子といい感じに…みたいな子。 王道ですね。 でも馬鹿じゃない。 浅慮だけど考える頭と実行する力と想像力がある。 ただ、どうしてそこまでフリーダに執着したのかがあまり分からない。 騎士道精神または男心をくすぐられたか。 そんな感じなのかなー。 後気になったキャラクターは警部さんかな。 アリアーナといい感じになるのは想像ついてましたが、本当にいい感じになるだけでしたね(^^; しかも警部さん、ヴァンのお母さんに…そうだったんだー。 しかし、田中さんの小説は善と悪がはっきりしてるね。 なのに善は完璧な善じゃないけど、悪は完璧な悪だもんね。 おもしろいくらいの完全で不完全な対比だ。 惹かれるね。 そーいう人間っぽいの。
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少年少女美女獣その他の出演者がヨーロッパの小国で繰り広げる追いかけっこに、その小国をのっとろうとする悪者がからむとどうなるか・・・? 冒険譚の楽しさと文章の瑞々しさに魅かれます。
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