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宮本武蔵(七) の商品レビュー

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23件のお客様レビュー

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あらぬ方あらぬ方へと…

あらぬ方あらぬ方へと行くのは世の常か、なんと大それた陰謀が潜んでいようとは露知らず。それらに関わっている者は、この物語の前半部分に登場した者数名。物語の進行は、武蔵を中心にして、新たに登場した者との相互関係を上手く繋げてある。

文庫OFF

2022/01/29

朱実にも逃げられてしまった又八は、将軍秀忠の暗殺をくわだてる奈良井の大蔵の計画の片棒をかつぐことになりますが、沢庵に捕まって自身の未熟さを思い知ります。 一方武蔵は、伊織とともに祭の見物をしているところをお甲に見つかり、彼女が宍戸梅軒に武蔵の居所を告げたために、またしても命をね...

朱実にも逃げられてしまった又八は、将軍秀忠の暗殺をくわだてる奈良井の大蔵の計画の片棒をかつぐことになりますが、沢庵に捕まって自身の未熟さを思い知ります。 一方武蔵は、伊織とともに祭の見物をしているところをお甲に見つかり、彼女が宍戸梅軒に武蔵の居所を告げたために、またしても命をねらわれることになります。しかし、木曽で武蔵と決闘をおこなった杖術家の夢想権之助が駆けつけ、武蔵に加勢したことで、襲撃をしりぞけます。 そんな武蔵に、将軍家の御指南役という役職があたえられるという話がもたらされます。しかし、その話を聞きつけたお杉が武蔵の悪評を喧伝したため、けっきょく仕官の道は閉ざされ、武蔵は伊織を権之助にあずけて一人で修行の旅に出ます。 お通と伊織の意外な関係も明らかになり、脇役たちのストーリー中での処遇も徐々に固まってきて、いよいよクライマックスへ向かいつつあるという印象です。

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2021/11/21

宮本武蔵(1~8) 著:吉川英治 物語は天下分け目の大合戦「関ケ原の戦い」から始まる。 悪鬼である新免武蔵とその幼馴染本位伝又八はその負け戦から必死に這い上がろうとする。 天下無双を目指し、共に歩を歩む二人、そして違えてそしてまた交差して、武蔵を中心とした大きなうねりが記さ...

宮本武蔵(1~8) 著:吉川英治 物語は天下分け目の大合戦「関ケ原の戦い」から始まる。 悪鬼である新免武蔵とその幼馴染本位伝又八はその負け戦から必死に這い上がろうとする。 天下無双を目指し、共に歩を歩む二人、そして違えてそしてまた交差して、武蔵を中心とした大きなうねりが記されている。 本格的に初めて読んだ時代小説。読みにくさは感じず、血沸き肉躍る感覚がストレート伝わる表現力の高さに冒頭は圧倒された。戦いの描写のみならず、心の内面と成長を描く英雄者という括りには収まらず、当時の日本国の暮らしぶりや文化や息遣いまで触れることが出来る。 多くの著名人が愛読書として挙げる本書。ある人曰く「5回読んで初めて分かり始める。」 深い言葉ではあるものの読んだ今ならその意味はわかる。 5回連続読むものではなく、人生の局面で教えを乞うような触れ方が良いのかもしれない。 大和魂の塊のような武蔵の生き様に誰しもが惹かれ、憧れ、真似していくのは時代が変わっても残り続けるのかもしれない。

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2021/05/22

宮本武蔵と佐々木小次郎。相反する2人の武士が対比されながら決戦に向かっている。状況が進むというより整うような感覚があった7巻。

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2020/06/26

十年来の恨みを持つ宍戸梅軒、祇園藤次、お甲に出くわし窮地に立つ武蔵。 城太郎は、沢庵の計らいで父と巡り合うことが出来るのか。 宝蔵荒らしと間違えられ捕縛されてしまった武蔵の身の上は。 将軍家指南役に推挙されるも、沙汰止みになってしまった武蔵は、再び修行に出かけます。 己の剣の道に...

十年来の恨みを持つ宍戸梅軒、祇園藤次、お甲に出くわし窮地に立つ武蔵。 城太郎は、沢庵の計らいで父と巡り合うことが出来るのか。 宝蔵荒らしと間違えられ捕縛されてしまった武蔵の身の上は。 将軍家指南役に推挙されるも、沙汰止みになってしまった武蔵は、再び修行に出かけます。 己の剣の道に再び向かい合い、さらなる深みへと進みます。

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2019/01/26

元が新聞小説であるので、飽きさせない工夫により、マンネリにならない。 これは、簡単にできることではない。 そして、何回読んでも新鮮である。 ここまで、飽きがこない物語を作れる吉川英治は、天才だ。 さすが、国民的作家と呼ばれるだけある。

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2018/10/20

映画化・ドラマ化・漫画化など、様々なかたちで紹介されてきた大人気歴史小説の第七巻。過去に積み上げてきた設定が、上手い具合に絡みあってくる様子を楽しめたように思う。

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2018/02/03

一巻から眺めてきた登場人物たちの物語が順に終着していくのが少し悲しい。 又八はどうなっても自業自得と思えるところが多分にあるけれども、城太郎や朱実は環境やタイミングに翻弄されてばかりで、本来の資質としてはもっと幸せになれただろうにと感じられる。 最終巻はついに巌流島の戦いだが、周...

一巻から眺めてきた登場人物たちの物語が順に終着していくのが少し悲しい。 又八はどうなっても自業自得と思えるところが多分にあるけれども、城太郎や朱実は環境やタイミングに翻弄されてばかりで、本来の資質としてはもっと幸せになれただろうにと感じられる。 最終巻はついに巌流島の戦いだが、周囲の人々がどうなるのかが楽しみ。

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2017/04/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

これまでに登場した人物たちが意外な所で出会い、接点を持っていく。特に伊織が生前、生き別れた姉がお通だということが判明したときには、物語としての深みがあるのだなと感心した。武蔵の二刀流の思い付きは意外な所からだなと思う。(創作かもしれないけれど)。幕府の師範代への道を断たれ、武蔵はこれからどこに向かうのだろう。小次郎との対決は?。次が最終巻。続けて読んでいきたいと思う。

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2016/04/02

結末に向かう第七巻。 ついにこの小説もラスト一巻となり、 武蔵の周囲の人物、又八、朱美、お甲、城太郎、 と言った人々にもそれぞれの結末が待っていた。 佐々木小次郎との巌流島での対決に向け、 武蔵の物語は収束へと向かいつつあるが、 お通とは意外な縁が明らかになるも、 やはりすれ...

結末に向かう第七巻。 ついにこの小説もラスト一巻となり、 武蔵の周囲の人物、又八、朱美、お甲、城太郎、 と言った人々にもそれぞれの結末が待っていた。 佐々木小次郎との巌流島での対決に向け、 武蔵の物語は収束へと向かいつつあるが、 お通とは意外な縁が明らかになるも、 やはりすれ違う。この期に及んですれ違う。 二人の結末は果たしてどうなるのだろうか。 そして誰もが結末を知っているであろう 佐々木小次郎との巌流島での果し合いの 決着はどのように描かれているのだろうか。 この小説をネタバレ無しで読める私は幸せである。

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