1,800円以上の注文で送料無料

優駿(上) の商品レビュー

4.4

78件のお客様レビュー

  1. 5つ

    44

  2. 4つ

    21

  3. 3つ

    8

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2015/05/07

競馬、競走馬に関連するさまざまなことが少しばかり見えてきた。その中で色んな人間模様や人生などがうごめく。幾つかの気になる事がどのように進展していくのか気になる。下巻に期待したい。

Posted byブクログ

2015/02/15

全五章からなるが、各章で1冊の本ができそうなぐらい、エピソードが詰め込まれている。個人的には第5章、奈良騎手のエピソードが一番好き。

Posted byブクログ

2014/03/12

競馬をテーマとした小説の1つとしてTwitterで紹介されていたのをきっかけに読み始めた1冊。 たしかに今となっては古い時代の話ではあるが、それでも物語の世界に惹き込まれながら読み進めることができた。

Posted byブクログ

2013/11/24

内容紹介(上巻) 生れる仔馬が牡馬でありますように。風の申し子のように速く、嵐みたいに烈しく、名馬の天命をたずさえて生れますように……。若者の祈りに応(こた)えて、北海道の小さな牧場に、一頭のサラブレッドが誕生した。オラシオン(祈り)と名づけられた仔馬は、緑と光の原野のなかで育ち...

内容紹介(上巻) 生れる仔馬が牡馬でありますように。風の申し子のように速く、嵐みたいに烈しく、名馬の天命をたずさえて生れますように……。若者の祈りに応(こた)えて、北海道の小さな牧場に、一頭のサラブレッドが誕生した。オラシオン(祈り)と名づけられた仔馬は、緑と光の原野のなかで育ち、順調に競走馬への道を歩みはじめるが、それと共に、登場人物ひとりひとりの宿命的な劇(ドラマ)が、幕を開けた――。 内容紹介(下巻) 母の肉は子の肉、子の骨は母の骨なり……。いのちの哀しさ尊さに突き当りながらも、虚無と喧噪のなかで人間の業(ごう)から逃(のが)れられない男たち、女たち。だが、そういう彼らも、いつしかオラシオンの美しさ危うさに魅せられて一体化し、自らの愛と祈り、ついには運命そのものを賭けていった。やがて迎えるダービー決戦――。圧倒的な感動を呼ぶサラブレッド・ロマン。吉川英治文学賞受賞。

Posted byブクログ

2013/09/09

言わずと知れたヒット映画「優駿」の原作を、約四半世紀過ぎてから読んでみた。名馬オラシオン(上巻ではまだ仔馬だが)を巡り、様々な人間関係が複雑に絡み合う。宮本輝さんが競馬を愛しているということがとても良くわかる。現在の馬主界とのギャップ(馬の価格など)もヒシヒシと感じる一冊だった。...

言わずと知れたヒット映画「優駿」の原作を、約四半世紀過ぎてから読んでみた。名馬オラシオン(上巻ではまだ仔馬だが)を巡り、様々な人間関係が複雑に絡み合う。宮本輝さんが競馬を愛しているということがとても良くわかる。現在の馬主界とのギャップ(馬の価格など)もヒシヒシと感じる一冊だった。下巻も楽しみ。

Posted byブクログ

2013/08/22

競馬の話ということで、最初はとっつきにくいなと(競馬嫌いなんです)思って読み始めたんですが、これがなかなか人間模様が多彩で読み応えありでした。競馬をよく知らなくても十分面白いです。競馬の話はあんまり理解できなかったり、少し主軸の馬が強すぎなのでは? というところがあるので星を一つ...

競馬の話ということで、最初はとっつきにくいなと(競馬嫌いなんです)思って読み始めたんですが、これがなかなか人間模様が多彩で読み応えありでした。競馬をよく知らなくても十分面白いです。競馬の話はあんまり理解できなかったり、少し主軸の馬が強すぎなのでは? というところがあるので星を一つ引きました。

Posted byブクログ

2013/08/21

いつも競馬を楽しんでいるが、小説では競馬の世界がどのように描かれているか興味があって読んでみた。 この本が出版されたのは1980年代で、その頃の競馬の世界というのはこんな感じだったのかなと思う。馬主と生産者、調教師、騎手それぞれにドラマがあって、競馬の世界の裏側がよく描かれてなか...

いつも競馬を楽しんでいるが、小説では競馬の世界がどのように描かれているか興味があって読んでみた。 この本が出版されたのは1980年代で、その頃の競馬の世界というのはこんな感じだったのかなと思う。馬主と生産者、調教師、騎手それぞれにドラマがあって、競馬の世界の裏側がよく描かれてなかなか面白かった。競馬入門的な解説もあって、競馬をやらない人でも十分楽しめると思うけれど、競馬をギャンブルとして楽しむ人には、面白くないかもしれない。 競馬で金儲けするためのノウハウは書かれていないですから。

Posted byブクログ

2013/08/16

私の初めての宮本輝作品がこれ。競馬を愛する人なら分かる切なさと愛情とお金と人間の思惑。ドロドロなのに最後はキレイにまとまるのが宮本輝の素晴らしいところ。競馬は人馬一体の大河で、人生の一部なんだと改めて思う。

Posted byブクログ

2013/06/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

同僚の書評に魅せられたのが動機。サラブレッドの誕生・育成の過程を主軸に、それに関わる生産者・馬主の人間模様が複雑に絡み合い、ほぼ一気に読破してしまった。ただ、主役の馬のダービー優勝で終わっていたのが、やや物足りなさを残した。しかし、その大仕事を成し遂げたことが、その後のことが全て上手く行くことの暗示と捉えれば、下手に具体化しない方が余韻を残していいのかも?

Posted byブクログ

2013/05/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ああ、宮本輝、 家族が好きで家にたくさんあるので、いくつか読んだが、どうも好きになれない。 子供の時に一度開いたけど、馬の交配がどうのこうのの冒頭を受け付けられなかったのだが、久々に手に取ってみた。 これって一匹の競走馬を巡る、群像劇なのですね。 久美子と博正、誠を巡る少年少女の成長物語、 社長、平八郎のナニワ男の波乱万丈な人生、 冷徹な秘書、多田が心を開いていくストーリーは、割と興味深く読めた。 博正のピュアで情熱あふれる馬への語り口や北海道の大自然の描写は清々しかった。 久美子と多田のやりとりも結構よかったと思う。 多田の奥さんからしたら最低だけどね。 二人のその後の成長になったようなワンシーンだと思う。 でも、騎手たちの話は飛ばし読み。騎手や生産者、飼育者とかの男性の登場人物が、大勢出てきたけど、年齢や特徴があまり書かれてないようで、後でこんがらかった。 競馬用語もわかり難くかった。 あと、やっぱり宮本輝の描く女性が好きになれない。 リアリティがなかったり、男の理想過ぎるよ、みたいな時が多い。 久美子は学生なら、大学のシーンとかもう少し入れたほうがいいかも。 いくらお嬢様といってもね。 雑誌を二冊買って、ブディック二、三軒巡る場面とかあったけど、女性誌二冊は重すぎると思うよ。

Posted byブクログ