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徳川家康 百雷落つるの巻(22) の商品レビュー

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12件のお客様レビュー

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2011/05/04

いつか読もうと思っていた作品。「豊臣秀吉」、「織田信長」はある程度知った気でいたので、戦国時代の三大英雄、最後の一人を知るためにと思い読み始める。 結果、非常に感動した。司馬遼太郎作品や池波正太郎作品、世の中の一般的な「家康像」を覆す作品であった。家康がなぜ天下を取り、そして江戸...

いつか読もうと思っていた作品。「豊臣秀吉」、「織田信長」はある程度知った気でいたので、戦国時代の三大英雄、最後の一人を知るためにと思い読み始める。 結果、非常に感動した。司馬遼太郎作品や池波正太郎作品、世の中の一般的な「家康像」を覆す作品であった。家康がなぜ天下を取り、そして江戸幕府260年の平和な時代を築けたのか、おぼろげながら理解できた気がした。 また、著者の目を通して描かれた「家康の思考法」に強く感銘を受け、自己統制の本としても傍に置きたいと思った。

Posted byブクログ

2010/05/23

泰平の策謀家大久保長安が死ぬ。 妄想が発端となって乱の風が吹き始める。 家康の心もまた崩れはじめる。 於こうの幽霊が出るくだりが好きだった。 淀君の暴走が常に秀頼を失わないためにあることがやっと解った。悲しい。 泰平の策謀はせいぜい金持ちになってやろ...

泰平の策謀家大久保長安が死ぬ。 妄想が発端となって乱の風が吹き始める。 家康の心もまた崩れはじめる。 於こうの幽霊が出るくだりが好きだった。 淀君の暴走が常に秀頼を失わないためにあることがやっと解った。悲しい。 泰平の策謀はせいぜい金持ちになってやろうぐらいのもんなのに戦国に生きてきた人々は大それたものに感じてしまうんだなぁ。 なにか現在の闘争も妄想が多分に関係していると思った。 四方に枝を伸ばすからこそ大樹らしく、何か偏った人間はろくなことにならないのがこの小説の特徴。 人間に正邪は無いとする家康の人間観が披露される。

Posted byブクログ