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占星術殺人事件 の商品レビュー

4.1

399件のお客様レビュー

  1. 5つ

    144

  2. 4つ

    134

  3. 3つ

    79

  4. 2つ

    13

  5. 1つ

    2

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2016/09/21

裏表紙のレビューには「怪事件は、ひとりの画家の遺書から始まった。その内容は六人の処女から肉体各部をとり、星座に合わせて新しい人体を合成するというもの。画家は密室で殺された。そして一か月後には、六人の若い女性が行方不明!奇想天外の構想、トリックで名探偵御手洗潔をデビューさせた、衝撃...

裏表紙のレビューには「怪事件は、ひとりの画家の遺書から始まった。その内容は六人の処女から肉体各部をとり、星座に合わせて新しい人体を合成するというもの。画家は密室で殺された。そして一か月後には、六人の若い女性が行方不明!奇想天外の構想、トリックで名探偵御手洗潔をデビューさせた、衝撃的傑作。」と書かれています。 と、まあ 文体としては読みながら、コナン・ドイルのシャーロック・ホームズ調だと薄々感じながら、巻末には著者がシャーロック・ホームズに書かれている とあります。やっぱり、と思いながら読了しました。 乱歩・横溝といい、海外の古典本格推理小説の手法を踏襲しています。なんだか、初めて読んだ作品なのに懐かしい感じがしました。「ベーカー街に住むイギリス人は・・・」なんて出てくると、おのずと連想されますね。 勿論、古典探偵小説をざっくり読んだ経験から分かることかもしれないが、初めて読む人にも十分楽しめる作品だと思う。

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2016/01/09

小説の最大の肝である解体された少女たちのトリックは、金田一少年の事件簿でも使われているが、改めて原作で読むと圧巻。ただミスリードの部分がやや冗長。

Posted byブクログ

2015/10/23

再読。 やはり探偵小説はイマイチ入り込めない。 感情移入できるキャラクターが見つからなかった。 事件を解決しなくちゃいけない理由も弱い。 純粋に推理を楽しめるなら傑作なんだろうなぁ。

Posted byブクログ

2015/08/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ミステリーの歴史的作品とも言われていますが、結末があっけなく、途中の記述にあまり意味を見いだせない。目を欺くための途中の膨大な記述だとおもいますけれども。

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2015/09/27

個人的には「斜め屋敷の犯罪」に続く2作目の島田荘司・御手洗シリーズ。 「40年以上解かれていない事件」という興味を引く入りから、あっと驚く最終的なトリックまでさすが島田作品という本格ミステリー。 「娘6人を殺し、体の一部でアゾートを作る」という設定、これが著者のデビュー作という...

個人的には「斜め屋敷の犯罪」に続く2作目の島田荘司・御手洗シリーズ。 「40年以上解かれていない事件」という興味を引く入りから、あっと驚く最終的なトリックまでさすが島田作品という本格ミステリー。 「娘6人を殺し、体の一部でアゾートを作る」という設定、これが著者のデビュー作という事実にはただ驚くばかりだと思う。 今回の作品はいわゆる御手洗節?がとても少なく、キャラクターの魅力がイマイチ薄かったところが多少残念に感じた。 もう一点、これは個人的な感想だが、肝心のトリックが自分には早めに分かってしまった(金田一少年の事件簿を読んでいたので…)のでそこで楽しみが半減してしまった。 本当に良く練られているトリックなだけに、より一層無念に感じてしまった。 個人的には、トリックの複雑さ、美しさだけではなく御手洗のキャラが強く出ている作品の方がエンタメ小説として魅力があるのでは無いかと感じる。 また別の作品も読んでみたい。

Posted byブクログ

2015/08/21

プロローグを読んだ時は一体全体どれくらい奇怪な事件になるか想像がつかなかったけれど、現代に戻って登場人物たちが普通の面々で動き出し一気に魅了されていった。 事件の内容が内容なだけに謎解きで必要な証拠やアリバイなどの前知識を頭に入れておくのが大変だった。それが半ばであれよあれよと...

プロローグを読んだ時は一体全体どれくらい奇怪な事件になるか想像がつかなかったけれど、現代に戻って登場人物たちが普通の面々で動き出し一気に魅了されていった。 事件の内容が内容なだけに謎解きで必要な証拠やアリバイなどの前知識を頭に入れておくのが大変だった。それが半ばであれよあれよという間にどっぷりはまり、最後まで緊張が途切れず面白かった。 ミステリーのジャンルで有名らしい本作、期待を裏切ることなく爽快な読書だった。ひとまず御手洗潔シリーズを読み始めよう。

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2015/05/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「人間が存命中、決して人間という月並み存在以上のものになり得ぬのは、この星の祝福というものを、身体のうちにわずか一箇所しか持たぬという理由による。」 40年間にわたり世間の注目を集める占星術殺人事件。3つの殺人事件がそれを形造る。 死体は6つではなく5つであった第三の殺人事件は、画期的なトリックだったと思われる。時代設定がその弱点をフォローしている。全体として冗長だと感じられたが、最後の解決のスピードは良かった。

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2015/04/27

とにかく難しい。 最初の導入部が大変で、読み飛ばしていたのだろう。トリックはなんとなくわかったものの犯人は作者の挑戦状(そういうページがある)まで考えられなかった。 また、主人公の御手洗潔についての描写がすくなかったかな、と思う。 でも色々なところでオマージュ?されている作品に出...

とにかく難しい。 最初の導入部が大変で、読み飛ばしていたのだろう。トリックはなんとなくわかったものの犯人は作者の挑戦状(そういうページがある)まで考えられなかった。 また、主人公の御手洗潔についての描写がすくなかったかな、と思う。 でも色々なところでオマージュ?されている作品に出会えてよかった。 ひとりの画家の遺書から始まった怪事件。六人の処女の肉体から各部を取り、星座に合わせて新しい人体を合成するというもの。画家は殺され、六人が死体で見つかり、さらにひとりの犠牲者が。 同一犯か単独犯か複数犯か?

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2015/03/26

メイン事件のトリックは自力ではまったく解けず、真相がわかってなるほどね〜と感嘆。 この事件はありふれた類の事件だけど、御手洗が言うところの装飾部分の謎解きや説明が丁寧に書かれてるので難事件と思わされたんだろうな〜。 気になったのは、最初の手記や会話部分をはじめ、読みにくい文章が...

メイン事件のトリックは自力ではまったく解けず、真相がわかってなるほどね〜と感嘆。 この事件はありふれた類の事件だけど、御手洗が言うところの装飾部分の謎解きや説明が丁寧に書かれてるので難事件と思わされたんだろうな〜。 気になったのは、最初の手記や会話部分をはじめ、読みにくい文章が多めなこと。 それと、石岡の京都や名古屋での捜索は長くてダレた。 全体的にはおもしろく楽しく、探偵気分で読めた。

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2015/01/12

『こうやって毎日星の動きを追っかけながら暮らしてるとね、この惑星の上でのわれわれのささいな営みのうちには、虚しくなってしまうような種類のものが、いかにも多いのさ。 その最大級のやつが、他よりも少しでも所有の量を増やそうとするあの競争だ。あれにだけは、どうにも夢中になれない。 ...

『こうやって毎日星の動きを追っかけながら暮らしてるとね、この惑星の上でのわれわれのささいな営みのうちには、虚しくなってしまうような種類のものが、いかにも多いのさ。 その最大級のやつが、他よりも少しでも所有の量を増やそうとするあの競争だ。あれにだけは、どうにも夢中になれない。 宇宙はゆっくり動いている。ちょうど巨大な時計の内部みたいにだ。われわれの星も、その隅っこの、目だたない小さな歯車の、そのわずかな歯の一山だ。 僕ら人間なんてのはそのてっぺんに住みついているバクテリアといった程度の役どころだよ。 ところがこの連中ときたら、つまんないことで喜んだり悲しんだりしながら、ほんのまばたきみたいな一生を大騒ぎしながら送ってるのさ。』 もはや古典的名著となっているが、ようやく読んだ。想像以上に素晴らしい作品だった。 御手洗シリーズ、読みたいなぁ〜。

Posted byブクログ