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占星術殺人事件 の商品レビュー

4.1

399件のお客様レビュー

  1. 5つ

    144

  2. 4つ

    134

  3. 3つ

    79

  4. 2つ

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  5. 1つ

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2009/10/04

近年の本格推理小説の巨匠といってもいいでしょう!島田荘司の作品。トリックだけじゃなく、物語の設定からいって他を寄せ付けません。そんな雰囲気があります。そもそも、ミステリーって薄暗く本当に怖いものですよね・・・人が殺されてしまうのだから・・・。この小説の、語りかける言葉が、雰囲気が...

近年の本格推理小説の巨匠といってもいいでしょう!島田荘司の作品。トリックだけじゃなく、物語の設定からいって他を寄せ付けません。そんな雰囲気があります。そもそも、ミステリーって薄暗く本当に怖いものですよね・・・人が殺されてしまうのだから・・・。この小説の、語りかける言葉が、雰囲気が本当に怖さを感じさせてくれます。また、ラストの展開も本当にお見事。最近のミステリーの中では一番!といって良い作品ではないでしょうか。

Posted byブクログ

2009/10/04

冒頭はかなり読みにくいが、 それを越えると続きが読みたくて仕方なくなる。何の先入観もなく、何気なく購入したのであまりの面白さに茫然とした。(笑) 何と言ってもトリックが秀逸!

Posted byブクログ

2009/10/04

 40数年に渡って素人探偵達が寄って集って推理しても解けずにいる「梅沢家殺人事件」  密室中で殺された梅沢家当主「梅沢平吉」の残したメモには、六人の娘達の体を、占星術的に見て優れた一部分だけ切り離し、それを集め縫合し、一つ完璧な肉体を持つ女性作り出す計画が書かれていた。  その後...

 40数年に渡って素人探偵達が寄って集って推理しても解けずにいる「梅沢家殺人事件」  密室中で殺された梅沢家当主「梅沢平吉」の残したメモには、六人の娘達の体を、占星術的に見て優れた一部分だけ切り離し、それを集め縫合し、一つ完璧な肉体を持つ女性作り出す計画が書かれていた。  その後、娘達は死んだはずの梅沢平吉の描いた計画通りに殺されているのが、次々と発見されていく。  果たして誰がなんのために。そして、完璧な肉体を持った「人形」はどこに? (粗筋だけ書くと、清涼院流水の書く小説みたいだ)  本格ファンの間では聖書と言っても過言ではない完成度の高さは、未だ他に類を見ない。  常識を少しはずれた探偵、御手洗 潔(みたらい きよし)。  凡人の助手であり御手洗の数少ない友達、石岡君。彼の書いた小説、という形式で物語は進んでいく。  ミスリードに、どんでん返しに、とんでもない一大トリック!  ミステリ好き垂涎の単語や技法がこれでもかと詰め込まれていくる。  どれも破綻していない綿密さにも、目が回る。  今回は再読だったのだけれど、最初からこんなにヒントがばらまかれていたのか、と驚いた。本格は二度読めないと言うのは嘘です。読めない人は、本の楽しみ方を知らない人だ。 「本格」とは、雰囲気なのです。世界観なのです。  ズレの無い、確固とした世界観が本格の土台なのです。読者に考える暇もあたえない猛烈さ。  別にそれは「現実的」というわけでは無く、全てを「許してしまえる」世界観であるわけです。  だから例えば殊能将之さんの「黒い仏」だって、私の中ではきちんと本格にあてはまります。あのオチは、あの世界観で全て許してしまえる。  本格だけに限らず、トリックがあればミステリ、恋愛があれば恋愛小説、危険があれば冒険小説、テーマが重ければ社会派、血が出ればホラー、科学用語や宇宙が出ればSF、なんて勘違いが結構ある。  違うのですよ! 世界観なのです。  全てを良しとする世界観なんです。読んでいて世界に入れない小説は、ただの妄想の産物だ。  話変わって、このころの御手洗は能動的で、なにより良く喋って面白いです。  やっぱりだんだんとシリーズを重ねる事につまらなくなっていった事は否めない。  おどろおどろしい本格ふうの雰囲気が薄くなっていっている気がします。  気になった方は、占星術殺人事件→斜め屋敷の犯罪→異邦の騎士→暗闇坂の人食い木(ここで挫折する人がいるかも)→眩暈と読んでみてください。  ここまでは面白いです。 「上高地の切り裂きジャック」だけは買っちゃいけません。

Posted byブクログ

2009/10/04

言わずと知れた名作です。 これを読まずして日本の新本格は語れません。 金田一少年ですらマネをしてしまう秀逸なトリック。すごい。

Posted byブクログ

2009/10/04

登場人物が、大変個性的、魅力的、且つ印象深く描かれていると思う。 何より、ストーリーがとても面白い。 謎を包むベールが、物語全体を深くて淡い哀しみで常に纏っている。 犯人が最期に宛てた御手洗への手記で、そのベールは剥がされますが、 人間の優しさがあまりに哀しく、涙が流れる。 題名...

登場人物が、大変個性的、魅力的、且つ印象深く描かれていると思う。 何より、ストーリーがとても面白い。 謎を包むベールが、物語全体を深くて淡い哀しみで常に纏っている。 犯人が最期に宛てた御手洗への手記で、そのベールは剥がされますが、 人間の優しさがあまりに哀しく、涙が流れる。 題名通り、星座のお話が関わりますので、女性にも読みやすいかも。

Posted byブクログ

2009/10/04

良くできていると思う。偏見から賞は逃したが、そんな肩書きなど無くとも、この作品は素晴らしい。本格推理に欠けてしまいがちな、登場人物の描き方などは、後々の島田作品でも生き続ける。

Posted byブクログ

2009/10/04

しまった、先に金田一少年読んじゃってました。これはかなり痛手です。 金田一少年の事件簿全部読んじゃった人には美味しさ半減になるかも。 まぁそれはさておき、やはり名作と言われるだけのことはあると思います。

Posted byブクログ

2009/12/14

梅沢平吉の遺書には6人の処女から肉体の各部を切り取り星座に合わせて新しい人体を合成する(アゾート)という事が克明に書かれてあった。現実の事件として今から40年以上前に肉体の一部を切り取られた死体は確かに6体発見されたが、犯人と思しき平吉は6人の女性が失踪する前に密室で殺され、事件...

梅沢平吉の遺書には6人の処女から肉体の各部を切り取り星座に合わせて新しい人体を合成する(アゾート)という事が克明に書かれてあった。現実の事件として今から40年以上前に肉体の一部を切り取られた死体は確かに6体発見されたが、犯人と思しき平吉は6人の女性が失踪する前に密室で殺され、事件そのものはお宮入になっていた。 石岡和巳から無理矢理この事件を聞いた御手洗潔はしぶしぶ解明に乗り出すが意外にも事件は複雑を極めていた。 懐かし匂いが漂う愛すべき雰囲気の持った小説だった。現代の推理小説は現実のようにDNA鑑定は当然の事ながら、色んな意味で鑑定の落とし穴というものが無い。というか、そんなずさんなものがあるのは小説上でも不自然だと思っている。しかしながら昭和10年、20年代というのは、今のように科学的に調べられないものが沢山あり、故に生まれて来る独特の雰囲気を持つ探偵小説(本格推理小説)というものが多く発表された。その雰囲気をかもし出してるのがこの作品だ。これを今の時代に当てはめると見も蓋も無く犯人がすぐに解るが、問題の時代背景は昭和10年代。それを現代で解明して行くというところに面白味がとてもある。 21世紀の現代に読むにはトリック自体に感動は無いが、発表された当時ではかなり斬新なものだったろう。

Posted byブクログ

2019/05/29

謎解きに差し掛かる前にまたネタバレ食らってwww しかしトリックわかってても読みたくなるという! ほかのシリーズも読もうかな! 面白かった!

Posted byブクログ