帝都物語(7) の商品レビュー
著者の名を世に知らし…
著者の名を世に知らしめた一大伝奇小説の第7弾。学生運動に揺れる昭和三十年代の日本を舞台に、加藤保憲の陰謀を描く。
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舞台は昭和30年代へ…
舞台は昭和30年代へ。シリーズ第7弾は三島由紀夫と学生運動を中心にすすむ。しかしそれもすべて加藤の思惑どおりだった、、、。
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東京中に建てられた二宮金次郎像、偉人達の銅像に続き、桜が地霊たちを封じる要となる。夥しい屍を地にいだき、東京の桜は咲き誇る。 戦後、アメリカの傘下で過渡期を迎える日本。学生や機動隊達と共に暴れる悪鬼の姿は妖怪達最後のあがきのように思える。 東京はいくら破壊されようとも不死鳥のよう...
東京中に建てられた二宮金次郎像、偉人達の銅像に続き、桜が地霊たちを封じる要となる。夥しい屍を地にいだき、東京の桜は咲き誇る。 戦後、アメリカの傘下で過渡期を迎える日本。学生や機動隊達と共に暴れる悪鬼の姿は妖怪達最後のあがきのように思える。 東京はいくら破壊されようとも不死鳥のように甦る。そんな護られた地を相手にする加藤は少し気の毒だ。
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1960年代、安保闘争の時代を描く。大蔵省官吏・平岡は作家・三島由紀夫としての地位を確立するも、文壇とは一線を画して国粋主義へと傾倒。そこに魔人・加藤がつけ込む。極左側には邪眼を持つドルジェフが合流し、東京破壊に手を貸す。既に終戦直後から地下の魑魅魍魎は地上に這い出し、加藤が放っ...
1960年代、安保闘争の時代を描く。大蔵省官吏・平岡は作家・三島由紀夫としての地位を確立するも、文壇とは一線を画して国粋主義へと傾倒。そこに魔人・加藤がつけ込む。極左側には邪眼を持つドルジェフが合流し、東京破壊に手を貸す。既に終戦直後から地下の魑魅魍魎は地上に這い出し、加藤が放った式神ともども人間どもを無差別に攻撃しているのだが……平将門を護る目方恵子が将門の眠りを妨げるドルジェフに死を決して挑むのを黙認する加藤は、この物語の単なる悪役ではなくダークヒーローである。
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