スタンド・バイ・ミー の商品レビュー
翻訳文学試食会で、干場さんがたびたび言及する作家、スティーヴン・キング。書店で、線路の上を4人の少年が歩いているパッケージが脳裏に浮かび、買って読んでみた本作。表題作とマンハッタン奇譚クラブともども、よい翻訳ということも相まって、次がすぐに読みたい展開が続き、あっという間に読み終...
翻訳文学試食会で、干場さんがたびたび言及する作家、スティーヴン・キング。書店で、線路の上を4人の少年が歩いているパッケージが脳裏に浮かび、買って読んでみた本作。表題作とマンハッタン奇譚クラブともども、よい翻訳ということも相まって、次がすぐに読みたい展開が続き、あっという間に読み終わってしまった。 子どもの頃の友情が、夢にかかっていたかのように一瞬で溶けてしまう様子や、マンハッタン奇譚クラブの語り手夫婦のやり取りが特にリアルで、確かにこのような作品を多く読めば、小説の楽しみ方をすっと感じられるものだと思った。 (尤も、サリンジャーの『ナインストーリーズ』は、全然肌に合わなかったのだが。。。)
Posted by
1986年に映画化された『スタンド・バイ・ミー』の原作小説。 これは恐怖の四季秋・冬編なので、秋に読むとさらに想像しやすいかも。 子どもでも大人でもない時期の少年たちの気持ちの変化や冒険のドキドキも味わうことができる。純粋な気持ちが伝わる青春もの! ただ、恐怖の四季とつくくらいの...
1986年に映画化された『スタンド・バイ・ミー』の原作小説。 これは恐怖の四季秋・冬編なので、秋に読むとさらに想像しやすいかも。 子どもでも大人でもない時期の少年たちの気持ちの変化や冒険のドキドキも味わうことができる。純粋な気持ちが伝わる青春もの! ただ、恐怖の四季とつくくらいのものなので、夜に読む場合は心の準備を…。(にんじん)
Posted by
『スタンド・バイ・ミー』は映画版も大好きなんですが、原作もすごく良かったです。 間に大人になった主人公が書いた小説が挿入され、読んでいて飽きませんし、子どもたちの冒険の描写も活き活きとしていました。 終わり方のせつなさは原作以上でした。 もう一つの『マンハッタンの奇譚クラブ』は...
『スタンド・バイ・ミー』は映画版も大好きなんですが、原作もすごく良かったです。 間に大人になった主人公が書いた小説が挿入され、読んでいて飽きませんし、子どもたちの冒険の描写も活き活きとしていました。 終わり方のせつなさは原作以上でした。 もう一つの『マンハッタンの奇譚クラブ』は、ミステリアスな感じがたまりませんでした。最後にクラブの会員の一人である老人の語った物語も壮絶で、なんとも言えない読後感があります。
Posted by
今更ながら大好きな映画の原作を読み、映画では語られなかった4人のその後の話や、映画とは若干違うシーンなどがあって新鮮でした。原作も良かったのですがでもやはりあの音楽、ベンEキングの曲が映画の評価と完成度を更に高くしてるんだなぁと改めて実感しました。 時代も文化も違うので、若干読み...
今更ながら大好きな映画の原作を読み、映画では語られなかった4人のその後の話や、映画とは若干違うシーンなどがあって新鮮でした。原作も良かったのですがでもやはりあの音楽、ベンEキングの曲が映画の評価と完成度を更に高くしてるんだなぁと改めて実感しました。 時代も文化も違うので、若干読みにくさはありましたが、この小説に入ってるもう一つの別の話、マンハッタンの奇譚クラブも平凡な話が続いていくと思いきや、衝撃的なクライマックスに度肝を抜かれました!
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
恐怖の四季・秋冬編。再読しました。しみじみ良かった。 「スタンド・バイ・ミー」が名作なのは分かりきってるし、映画も何度も観て原作を改めて読んで、「映画、原作の空気がそのままだ」とつくづく感じました。 死体を探しに行く前と後で、何かが決定的に終わってしまったのが…テディとバーンとその後疎遠になっただけではなくて、ゴーディとクリスの子ども時代も終わってる気がしました。コイン投げで全員裏を出した次に、ゴーディ以外の3人が裏になるのとかもう。。しかもこのシーンで「わたしはこの十二歳のときの仲間たちのような友人を…」がくる。 映画でクリスを演じたリヴァー・フェニックスさん、凄いな。クリスの説得力をあのくらいの年齢で出せるのは、悲しいけど老成という感じがします。完成されている。 ゴーディとテディとバーンも原作イメージぴったり。特にバーン。バーンの俳優さんだけ、時折お名前拝見したりする。エース役のキーファー・サザーランドさんは、後に24観た時にあまりの変わらなさに爆笑してしまったけど……。 あまり記憶に残ってなかった「マンハッタンの奇譚クラブ」もかなり好きな世界でした。 マッキャロン先生の話すお話の不思議さも、ミス・スタンスフィールドの気概も、結構ドラマチックだけど落ち着いてて。 奇譚クラブの世界観とスティーブンズの凄味もたいへん好み……恐らくスティーブンズは人間じゃないしこれまでもこれからもずっとここにいるんだろうし、クラブの建物は何時でも何処にでも繋がってるんだろう。深く考えると野暮です。 恐怖の四季、この作品だけ映像化されてないのも納得。相当丁寧に描かないと、地味な普通の怪談になってしまう…それは勿体ないです。 スティーヴン・キングさんのまえがきも良かった。 これ読むと、(「恐怖の四季」って邦題は……)ってなったけど。良いのかな?? バナナ共和国でもわたしは読みます。「またふたたび会えるまで、頭を胴体から離さないようにして、いい本をたくさん読み、有能で、幸せな人間でいてほしい」。 『語る者より、語られる話こそ』
Posted by
リバー・フェニックス主演の映画が好きで、その流れで原作を読みました。それぞれ違ったタイプの少年4人たちの台詞のやり取りはコミカルですが、物語の内容は大人になりきれない少年達の成長を描いた内容です。
Posted by
2つの話で構成されてた。スタンド・バイ・ミー 映画で見たことあったけど自伝なんだ!皮肉すっごい美味くて好き笑笑途中に出てきたチコの物語とパイ食い競争の話もおもしろかったー!
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
スタンド・バイ・ミーは、すごく大好きな作品です。 映画と原作では異なる部分もありますが、どちらも好きです。 原作のクリスの方がより大人びてる印象です。 「子供は簡単に自分の可能性を捨ててしまうから誰かが見守ってなきゃいけない。お前の両親ができないなら俺がやる。」みたいなことをゴーディに言ってあげるんですよね。 こんなこと大人でも言えない。 それだけ周りの大人たちに裏切られ、失望していたのかと思うと胸が苦しくなります。 4人の少年達は、それぞれ個性がありますが、その個性は複雑な家庭環境からきているものであったりして考えさせられます。 そして、大人になってからの人生にも影響していく。 ゴーディには、クリスがいてくれてよかったなと思いました。
Posted by
あの「シャイニング」(さすがに怖い)、「グリーンマイル」(さすがに泣ける)等、ホラーや綺譚をよく書いてらっしゃるスティーヴン・キングの、少年冒険小説。映画は観たことありましたが、初読でした。小説で読みますと、湯本 香樹実 さんの「夏の庭」と重なる部分があります。感想文には、「夏の...
あの「シャイニング」(さすがに怖い)、「グリーンマイル」(さすがに泣ける)等、ホラーや綺譚をよく書いてらっしゃるスティーヴン・キングの、少年冒険小説。映画は観たことありましたが、初読でした。小説で読みますと、湯本 香樹実 さんの「夏の庭」と重なる部分があります。感想文には、「夏の庭」をお勧め。こちらは、冒険がちょっと激しいですので。 夏は、少年達が心も身体も成長する季節です。 少し風紀が悪めの街、同級生の4人の男子達が、森にあるらしいという子供の死体を探そうと、2日間の冒険に出発します。死体を見つけて有名になりたいという、無謀な計画。移動手段は、自分の足のみ。食べる物もお金もわずかです。ケンカしながら、夜の恐怖におののきながら、彼らは目的を達します。年上の不良少年との対峙の場面で、逃げずに友人と並んで立ち向かう、スタンドバイミー。 確かに、あの二日間は同志で中間だった4人ですが、友人って、時間や場所で変わっていく。 一夏の経験だけでなく、冒険のその後まで回顧されているので、大人の小説なんだなと。 あの映画のポスターの雰囲気はよく表しているなと思います。 マンハッタンの綺譚クラブ 秘密クラブで会員が持ち回りで、ちょっと奇妙な話をするという設定。 交通事故にあって、首が切れても、子供のために出産をする女性のお話が産婦人科のお医者さんの話として挿入されている。短編ですが、さすが得意な綺譚で面白いです。
Posted by
実は映画は見たことないんですが…なんとなく内容や音楽は知ってるので、色々想像しながら、あの有名なBGMを巡らせながら読みました! レトロで古臭い時代と背景を感じました。日本にもこんな時代があったのだろーなー…と。 大自然とすぐ隣合わせで、私にとってはとても魅力的な時代だと思いまし...
実は映画は見たことないんですが…なんとなく内容や音楽は知ってるので、色々想像しながら、あの有名なBGMを巡らせながら読みました! レトロで古臭い時代と背景を感じました。日本にもこんな時代があったのだろーなー…と。 大自然とすぐ隣合わせで、私にとってはとても魅力的な時代だと思いました。こどもの自由さも伝わってきます。 でもどこか、こどもたちの中にもルールと社会がある。かっこいい小学校たちです! 色々考えさせられました!(笑) 自分のこどもたちはこの先どんな冒険をするのだろうか… 親として背中を推すことができるのだろうか… 「ほら、どこでも好きなところにいっちまいな!」って(笑)
Posted by