14歳からの哲学 の商品レビュー
10年以上前に読んだ。哲学って「よくわかんない」人生の問題をうまく考えることができるようにしてくれるものなんだと思った覚えがある。 発売から20年以上が経ち著者も他界されていても新聞広告に載って、オオッて驚くとともに、再び出会ったのに縁を感じる。
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P19 「正しい」ということは、自分ひとりに正しいことではなくて、誰にとっても正しいことだと、わかってきたね P22 この世の中には、当たり前のことよりも不思議なことは存在しないんだ P23 君は誰にとっても正しいことを、自分ひとりで考えてゆけばいいんだ。なぜって、それが、君が...
P19 「正しい」ということは、自分ひとりに正しいことではなくて、誰にとっても正しいことだと、わかってきたね P22 この世の中には、当たり前のことよりも不思議なことは存在しないんだ P23 君は誰にとっても正しいことを、自分ひとりで考えてゆけばいいんだ。なぜって、それが、君が本当に生きるということだからだ。 P46 死体は見ることができるけれども、死は見ることができない P50 生死の不思議とは、実は「ある」と「ない」の不思議なんだ。 P61 心とは『すべて』なんだ。体のどこかに心があるのではなくて、心が全てとしてあるんだ。 P 65 他人の痛みは、やっぱりどこまでも他人の痛み、わかろうとしてわかることのできるものではないと言うことだね。 P 67 自分が存在しなければ、世界は存在しないんだ。自分が存在すると言うことが、世界が存在すると言うことなんだ。 P74 動物たちは、動物たちの真実を生きているけれど、その真実とは何なのかを考えるということはしていない。真実とは何かを考え、それを言葉で人に教えるということができるのは人間だけなんだ。 P 83 社会は、それぞれの人の家の観念以外のものでは無いのだから、それぞれの人が良くなる以外に、社会を良くする方法なんてあるわけがないんだ。 P 84 結局のところ、社会と言うのは、複数の人の集まりと言う単純な定義以上のものではない。それ以上の意味は、人の作り出した観念だと言うことだ。 P 88 規則と自由、規則と不自由の関係とは、つまりこういうことなんだ。その人が規則で禁止されたり、命令されたりしている。そのことに、関心があるかないかということなんだ。 P 91 自由と言うのは、国家や社会や法律が与えてくれるものだと思い込んでいるんだ。挙句、自分の自由を外側に要求すると言う事は大きな勘違いになるのだけれど、こんな要求が満たされるわけがないとわかるね。だって自由は、自分の内側にしかないのものだから。 P 93 理想と現実と別のもの、理想を現実の手の届かないものとしているものは、現実ではなくて、その人なんだ。自分で理想と現実とは別物だと思っているんだから、理想が現実にならないのは当たり前のことじゃないだろうか。 P 97 自分の力がとても及ばないことを思い知り、あぁやはり現実とはこういうものなんだと、挫折感を抱くかもしれない。でも、決してそんな事はないんだ。理想と現実とは別物では無いのだから、君が理想持っている、それを失うことなく持ち続けていると言うそのことだけで、それは十分に、現実的な力として、この世界の根底で確実に働き続けているんだ。無論、すぐになんか実現しないさ。だって、世界にはこれだけの人々がいるのだものでも、君が理想を失わないのであれば、いつかは必ず実現するんだ。 P 116。 何のために生きるのか、人生の意味は目的が明確では無いから、生きるために生きていると言うことになる。(生きるために生きている)そう自覚して、そう生きることを選んでいるなら、これは立派に1つの人生の意味であり目的だ。人生の意味は目的を求めることなんて自体が、人生の覚悟が座ってない証拠だってわけだね。 P118迄
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14歳向けとしての言葉遣いではあるが、本質的な考えることについての哲学 しばらく振りに読むが、固有名詞等以外は今でも全く新鮮。 昔よりはわかる部分は増えて、ことばの扱いや、そのものの捉え方に驚くと共に、やはり未だわからない部分も少なくない。 歳頃の子供に読ませて、一緒に話して...
14歳向けとしての言葉遣いではあるが、本質的な考えることについての哲学 しばらく振りに読むが、固有名詞等以外は今でも全く新鮮。 昔よりはわかる部分は増えて、ことばの扱いや、そのものの捉え方に驚くと共に、やはり未だわからない部分も少なくない。 歳頃の子供に読ませて、一緒に話してみたくなった。
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考えることの面白さ、難しさに気づくことができる本だ。読了後に今まで当たり前だと思っていたことを、なぜ?という自問自答をするようになった。
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14歳から、としているがあとがきにもあるように、17歳以上の対象者のために後半が設定されている。とても読みやすく、哲学についての本を読むのに疲れてしまった人にもってこいの書物である。大学生対象でも十分読みごたえがあると思われる。
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考えろ、考えろ、考えろと、この書は読み手に語りかける。それゆえか、とにかく読むのがしんどかった印象。哲学とは考える自分にあるということか、おそらく。
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哲学的テーマを取り上げ、語り口調で書かれている。タイトルは14歳からとあるので14歳くらいの人が読むことを想定しているけども、20歳を過ぎた人が読んでも良いと思う。読んで満足するものでもなく、すぐに何かして答えが出る類のものでもなく、考え続ける''思考のスイッ...
哲学的テーマを取り上げ、語り口調で書かれている。タイトルは14歳からとあるので14歳くらいの人が読むことを想定しているけども、20歳を過ぎた人が読んでも良いと思う。読んで満足するものでもなく、すぐに何かして答えが出る類のものでもなく、考え続ける''思考のスイッチを入れる''本だと感じている。1年周期くらいで読み返したい本。
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すごく考えさせられる言葉がたくさんあり、読んでいて訳がわからなくなりそうだった。 しばらく経ってからもう一度読み直したい。
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タイトルが秀逸。 「○歳からの」というフレーズの先駆けなんじゃないか。 「14歳」という若年齢設定×「哲学」という難解なイメージの単語の掛け合わせによって、実は本を手に取る読者層をかなり広くターゲティングできているマーケティングの鑑だと思う。 結局答えを出すのは自分であり、その...
タイトルが秀逸。 「○歳からの」というフレーズの先駆けなんじゃないか。 「14歳」という若年齢設定×「哲学」という難解なイメージの単語の掛け合わせによって、実は本を手に取る読者層をかなり広くターゲティングできているマーケティングの鑑だと思う。 結局答えを出すのは自分であり、そのきっかけとなる「問いかけ」をくれる良書。ところどころ、作者なりの答えも織り交ぜながら進んでいくが、飽くまで作者なりの結論ではある。この本は「答え」を探してる人には退屈なものに感じるかもしれない。そして、日頃から既に考える習慣を持ち合わせた人にとっても退屈かもしれないが、この本のゴールからすると当然だと思う。
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職場の先輩がこの方の本を読んで生きてきたというので読んでみた。もう27歳ですけどめちゃくちゃ難しかった....めちゃくちゃ哲学だった.... とにかく自分の頭で、自分の価値観で、ものさしで、なんでもかんでも考えてみようって内容だった気がする.... この世には「正しいと思われてい...
職場の先輩がこの方の本を読んで生きてきたというので読んでみた。もう27歳ですけどめちゃくちゃ難しかった....めちゃくちゃ哲学だった.... とにかく自分の頭で、自分の価値観で、ものさしで、なんでもかんでも考えてみようって内容だった気がする.... この世には「正しいと思われていること」「あなたが生きるこの社会においてはダメとされていること」はあるけど、本当に「正しい」「良い」「悪い」の尺度は自分の中にしかない。 「なぜ人をころしてはいけないか?」という問いについての章はなんとなく哲学というものに対して腑に落ちた気がするので自分なりにまとめてみる。「家族が悲しむから」「かわいそうだから」という理由は「じゃあ家族がいない人はころしてよい」「くるしまずにしぬ方法でころせばよい」と反論できてしまうから答えにはならない。人はたくさんの選択の上に今が成り立っていて、「良い」と思ったことを選択し続けている。だから今自分が生きているということも自分が「良い」と思って選び続けていることだから人をころすことは「悪い」こと。これも筆者の考えでしかなくて、自分で考えていくことが大切。 ある程度大人になっていろいろと考えがあることも多くなってでもいまだに分からないことだらけで、尊敬する人が言ってたらそれが自分の考えになってしまったり大好きな人が思うことを自分の考えだと思ってしまったりすることもあるけど、そうじゃなくて「なんで?」「なんで?」で考え尽くしていこうと思った。(できるかな) あと私の好きな考え方に時間は未来→現在→過去に流れているっていうのがあったけど、この本でも「時間は過去→現在→未来に流れていると人は勘違いしている」的なことが書いてあった。ただ「今」がここにあるだけ、らしい。意識してないと過去のことをよく考えてしまう私なので、「今」を生きて「今の幸せ」に目を向ける意識で生きていきたいな。
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