墜落遺体 の商品レビュー
「ー」 日航機123便墜落の現場で奮闘した人たちの話。 この本を読んで、どんな人生を歩んでこようと死ぬときは死ぬんだ、と感じた。読むだけでも伝わってくる壮絶な現場で懸命に働いた人々の描写には感動を覚える。 何のために生きるのか。 彼らを動かしたのはきっと人間愛だろう。
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日航機123便が御巣鷹山に墜落した際の、遺体の身元確認の現場記録。 墜落した遺体の確認は容易ではなく、それでも遺族になんとか遺体を引き渡したいという執念。警察、医師、看護婦、様々な人たちが暑い夏、遺体に湧く蛆や悪臭、疲労に耐えながら行ったという。 読んで感じる以上にはかり知れない...
日航機123便が御巣鷹山に墜落した際の、遺体の身元確認の現場記録。 墜落した遺体の確認は容易ではなく、それでも遺族になんとか遺体を引き渡したいという執念。警察、医師、看護婦、様々な人たちが暑い夏、遺体に湧く蛆や悪臭、疲労に耐えながら行ったという。 読んで感じる以上にはかり知れない苦労と悲しみがあったと思う。 事故の凄まじさを改めて感じた。 2014.6.22
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運輸安全委員会の報告、沈まぬ太陽、クライマーズハイを読んでの本書。警察・医師・看護師の立場からの日航123御巣鷹山便墜落事故の手記に、かかわった人の手際の良さと苦労と涙を感じた。 すでに人とは言えない遺体と、泣き怒り懇願する遺族を前に、暑さと腐臭に耐え、命を賭して最後の一人まで検...
運輸安全委員会の報告、沈まぬ太陽、クライマーズハイを読んでの本書。警察・医師・看護師の立場からの日航123御巣鷹山便墜落事故の手記に、かかわった人の手際の良さと苦労と涙を感じた。 すでに人とは言えない遺体と、泣き怒り懇願する遺族を前に、暑さと腐臭に耐え、命を賭して最後の一人まで検屍と身元確認に徹する筆者らにひたすら尊敬と感謝の念を感じるばかりである。 おりしもマレーシアでは航空機が失踪し、韓国で大型旅客船が沈没した。この事故も多くの関係者の必死の努力が払われていることだろう。早く生存者の救出と遺体の捜索、原因究明が進むことを祈念する。 本書で日航機墜落事件に興味を持たれた方は運輸安全委員会の報告 http://jtsb.mlit.go.jp/jtsb/aircraft/detail.php?id=500 も一読されることをお勧めする。 本事件については様々な憶測やデマが流されたが、本報告は客観的な事故記録である。乗員の決死の努力と事故原因究明に賭ける執念を読み取れる。
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1985年8月12日に発生した日航機墜落事故。 この事故で亡くなった乗員・乗客520名の遺体の身元確認にあたった警察官による手記。 著者はこの時の身元確認班長であった。内容は、事故が報じられてから出動命令までの動きや、実際に身元確認体制を整えて指揮するまでの流れ、確認にあたって生...
1985年8月12日に発生した日航機墜落事故。 この事故で亡くなった乗員・乗客520名の遺体の身元確認にあたった警察官による手記。 著者はこの時の身元確認班長であった。内容は、事故が報じられてから出動命令までの動きや、実際に身元確認体制を整えて指揮するまでの流れ、確認にあたって生じた問題点や、被害者遺族や確認にあたった人たちの心情等、多岐に亙っている。 章立ては以下の通り。 第1章 出動命令 第2章 大量遺体 第3章 最初の遺体確認 第4章 悲しみの体育館 第5章 看護婦たちの胸の内 第6章 指紋、歯が語る 第7章 身を粉にした医師の仕事ぶり 第8章 遺体の引き取り 第9章 過酷な任務 第10章 極限の日々 第11章 最後の最後まで なんでもそうだが、まずは正確な情報を得ることが大切だという事を感じる。警察、自衛隊、日航ともに墜落場所の特定に時間がかかったようで、こうなると乗客の家族だってどうやって動きをとったらよいか分からず、不安になる心だけが膨らんでいったろうと思う。 事故が真夏に起こり、墜落場所が整備されていない山中といったこともあり、まず臭いが大変。確認場所となる体育館はマスコミ対策のために窓をカーテンで覆っている。風の通り道がない中、線香の煙と混ざったその臭いは想像を絶する。 だが、それ以上に身元確認に訪れた家族の悲しみを思うと、読んでいて辛くなる。 何度も出てくるが、基本的に遺体は離断遺体がほとんどだったという。しかもただの離断ではなく、まさに肉片しかないときもあったという。それでも全遺族に確認できたというのは、すごいことだと思う。この部分については、職業意識の高さということも理由に挙げられるのかもしれないが、読んでいて宗教観というものも背景にあるのではないかと考える。本文190頁から始まる「外国人犠牲者にみる宗教観の違い」には、「日本人は来世を信じ、そこでも生きると考える。…したがって、死んだ後も完全な死体が必要になり、死体を生きた人間と同じように扱うことにもなる」(194頁)とある。そういう意識があるからこそ、皮だけでも、肉片だけでも発見したものは清拭し、細かく識別したのだろうと思う。 自分の存在を、先祖によるものと考えるか、神に与えられたものと考えるかで、死生観が異なってくるのかもしれない。 本書は遺体の確認作業を記しているためか、作業内容については乗客の遺体を対象にして記されている。 では、乗員はどうだったのだろうか。この点については、司法解剖の部分で少し触れるのみである。 「災害や事故による人身事故に対しては、一応容疑として業務上過失を適用し、事件の証明や被害者の死因究明のために、責任者を含む何人かを司法解剖することになっている」(71頁)とあり、その結果5体の遺体について遺族より解剖の許可を得たそうだが、そのうちの4体は機長、副操縦士、航空機関士、アシスタントパーサー、つまり乗員だったのである。 本文には解剖結果についても記されているが、遺体の状況がどのようであったのかの描写はない。 唯一、機長について発見された遺体が一部であったことが記されているのみである(278頁)。 読了して思ったのは、災害で死者が出た時も大変だが、本書のように企業がかかわる事故の場合は、「遺体を搬入する人」「身元確認する人」「被害者遺族」「企業側の世話人」と非常に多くの人々が関わるということ。しかも全員が辛い思いをする。だからこそ、安全であってほしいし、事故調査もしっかり行われるべきだと感じた。 この点については、機会があれば2005年4月25日に発生したJR福知山線脱線事故と比較してみたい。
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http://bookclub.kodansha.co.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2565153
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事故の悲惨さ、人の執念、行動力がひしひしと伝わってきた。最後まで遺体を探すおばあちゃんの話では涙が止まらなかった。
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今迄で一番衝撃を受けた本で何度も読んでいる本。 航空事故で突然亡くなった方々の遺体の検死というものを通じて、人間の生と死を考えさせられる本だ。
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以前「沈まぬ太陽」を読みました。この本は、実際に遺体確認作業に関わった人たちの記録です。涙が止まりませんでした。
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JAL123便の事故処理の記録。遺体の状況の悲惨さには,文章からだけど本当に圧倒された。多くの遺体について歯型による身元確認によらざるを得なかったことは,社会に衝撃を与えた。
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読むきっかけは、アマゾンの村上春樹新刊のボロクソレビュー書いた人が、この本を評価していたからです。 事故については自分もなんとなく記憶があって、でもそれは新聞や週刊誌やTVで読んだり見たりするツギハギの記事やレポートであって、この本で読む事故の真実は想像をはるかに超えるもので...
読むきっかけは、アマゾンの村上春樹新刊のボロクソレビュー書いた人が、この本を評価していたからです。 事故については自分もなんとなく記憶があって、でもそれは新聞や週刊誌やTVで読んだり見たりするツギハギの記事やレポートであって、この本で読む事故の真実は想像をはるかに超えるものでした。 大事なことは記録し記憶することなのだと改めて思いました。
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