墜落遺体 の商品レビュー
身元確認にいたるまで…
身元確認にいたるまでの、壮絶な日々が書かれています。私達が、テレビを通じてしか知らなかった事故の影で、こんなにも、多くの人が、動いていたのだと、知らされました。
文庫OFF
野次馬的な感情で借りたことは否めないけど、著者があくまで自身の職務範疇に限って著していたのがよかった(警察官だからね)
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看護大学の課題図書として配布されました。 実際に自分がこの現場に派遣されるようなことがあったら、ここまでできるのだろうかと。
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前から興味があったが、もう間もなく8月12日になるので、読んでみた。もう事故発生から38年になる。 1985年に起きた、日航機墜落事故で遺体の身元確認作業に従事した、当時群馬県警の責任者だった著者が、全遺体の身元が確認されるまでのことを書いている。 日航機墜落事故の発生当時は...
前から興味があったが、もう間もなく8月12日になるので、読んでみた。もう事故発生から38年になる。 1985年に起きた、日航機墜落事故で遺体の身元確認作業に従事した、当時群馬県警の責任者だった著者が、全遺体の身元が確認されるまでのことを書いている。 日航機墜落事故の発生当時はよくわからなかったが、悲惨な大事故だった。520名が一瞬で亡くなるとは想像がつかない。乗客名簿をネット上で見たが、スクロールしてもしても終わらないその長さに、520名の命が失われる事の衝撃を実感した。 遺体の損傷が激しく完全遺体がほとんどない中で、部分遺体の身元をどのように確認していったかがよくわかった。過去に例のない数の遺体の確認で、時間が経てば腐敗が進むので、真夏に不眠不休で作業にあたった関係者には本当に頭が下がる。遺体や遺品が見つからなかった遺族も「ここまでやってくれたなら」と納得するのもわかる。 それにしても、遺体となっても尊厳を持ち、遺族の元に返したいとこんなに一生懸命になるのは、日本人の国民性なのだろうか。 最後は涙なしには読めない。520名の犠牲者だけでなく、その数倍の遺族がいて、彼らも運命を変えられてしまい、深く心に傷を負った事故だった。
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評価は本への感想ではなく、内容と事実への感想です。 恐ろしさ、悲しさ、辛さ、儚さ、愛おしさ、全ての感情が書かれた壮絶な事実。事故後何十年も経っているから読める本だと感じた。
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当時、原因を語る人は山ほど居たが、結末は他のニュースに埋もれていった。 これは一つの結末までの記録。
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3度目の読了。 1度目は上野村の慰霊碑に行く前に。2度目はその慰霊碑に行った後に。そして今回、日航の安全啓発センターを訪れた後に。 愛する者を一瞬で奪われた人の悲惨さ、何とか遺族のもとへご遺体を届けたいという関係者の執念。 何度読んでも涙で本がしわくちゃになってしまう。
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本の内容は題名の通りです。 私のような人間が本書の内容に対して 評価すべきではないと感じたので 評価は控えさせていただきます。 しかし題名から想像する以上の 内容があります。 ある意味、想像を絶する本です。 また医学や歯学、また警察を志す方は このような現場に立ち会う可能性がある...
本の内容は題名の通りです。 私のような人間が本書の内容に対して 評価すべきではないと感じたので 評価は控えさせていただきます。 しかし題名から想像する以上の 内容があります。 ある意味、想像を絶する本です。 また医学や歯学、また警察を志す方は このような現場に立ち会う可能性がある以上、 必読であるとも感じました。
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作者は本当に優しい人だったんだろうなあ、という印象 生き残った4名に関してはまったくの言及なし あのすさまじい現場の最前線にいらして、まったく臭いの伝わってこない文章 もちろん検死のプロが「こんなでかいうじはじめてだよ」と言い仕出しの弁当のご飯もうじを食べているようで食べられな...
作者は本当に優しい人だったんだろうなあ、という印象 生き残った4名に関してはまったくの言及なし あのすさまじい現場の最前線にいらして、まったく臭いの伝わってこない文章 もちろん検死のプロが「こんなでかいうじはじめてだよ」と言い仕出しの弁当のご飯もうじを食べているようで食べられなかった、みたいな表現はあるけれど それでも臭いは伝わってこない、心に刺さるのはご遺体の結婚指輪を紛失してしまったことに対して詫びるとか、頭だけの2歳くらいの女の子の遺体に毎日声をかけるというエピソード 本当に本当に優しい人だったんだろうな 坂本九に対する言及もただ一行しかなかった
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生きることの大切さというと非凡で稚拙な表現だが、生の尊さや人間の愛おしさといったものを感じた1冊。 自分が生まれるよりも10年以上も前の事故であり、毎夏のドキュメンタリー番組で見たことがあるくらいの認識だった。しかしテレビだけでは決して知ることのできなかった予想だに出来ない程の凄...
生きることの大切さというと非凡で稚拙な表現だが、生の尊さや人間の愛おしさといったものを感じた1冊。 自分が生まれるよりも10年以上も前の事故であり、毎夏のドキュメンタリー番組で見たことがあるくらいの認識だった。しかしテレビだけでは決して知ることのできなかった予想だに出来ない程の凄惨な事故の裏側を知ることができて良かったと思う。 勿論、現場の狂うほどの蒸し暑さ、様々な感情の渦巻き、生々しいリアルな表現など目を背けたくなる描写もたくさんあったが、それ以上に人間の素晴らしさが随所に散りばめられていた。飯塚さんをはじめとする警察・医療従事者・地域のボランティアの方々。誰ひとり弱音を吐くことなく、被害者に対して人間らしさを尊重しようとする姿がとても印象的だった。恥部を隠したり、身なりを整えたり、時には被害者の気持ちに寄り添って涙したり、、テレビでも是非、無関係な人々のために何日間も尽力して下さった人々にフォーカスを当ててほしい。 そして、そんなテレビ番組でも何度も見てきた、サラリーマン男性が愛する家族へ遺書を走り書きする場面。自分の命があと数分間で終わると認識しながら、愛する人に向けてあのように冷静で筋道の通った文章を描く。私だったら遺書を書くことを思いついたとしても、支離滅裂で自己中心的な幼稚園児のような文章になってしまうと思う。 テレビ番組や本で取り上げられなくても、520人それぞれに、明日からも続いていくと信じて疑いもしなかった幸せな当たり前の日々が確かにあったのだと、忘れられないし、忘れてはいけないと思う。 最後になりましたが亡くなられた方々のご冥福を心より申し上げます。
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