鉄道員 の商品レビュー
117回 1997年(平成9)上直木賞受賞作。表題作含め8つの社会派短編集。要所で現実のスパイスを効かせてあり、我が身に例えてハッとさせられる。でもハートウォーミングで心地よく読める、おすすめ。表題作の他に『ラブ・レター』と『オリヲン座からの招待状』も映画化されている。すごい。 ...
117回 1997年(平成9)上直木賞受賞作。表題作含め8つの社会派短編集。要所で現実のスパイスを効かせてあり、我が身に例えてハッとさせられる。でもハートウォーミングで心地よく読める、おすすめ。表題作の他に『ラブ・レター』と『オリヲン座からの招待状』も映画化されている。すごい。 収録作:鉄道員(ぽっぽや)/ ラブ・レター(チンピラ)/ 悪魔(小学生)/ 角筈にて(商社マン)/ 伽羅(きやら)(洋服営業)/ うらぼんえ(主婦)/ ろくでなしのサンタ(無職)/ オリヲン座からの招待状(大手会社員) ※( )内は主人公の職業
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映画の高倉健さんのイメージが強く、小説も映画もそれぞれ別ものだが、それぞれが一つの作品として確立された珍しい作品。
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8話からの短篇集。どの話も情景が目に浮かび、映像を自分が実際に目の当たりにしているように感じる。 すごく温かみを感じる、感動の一冊。
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内容紹介 娘を亡くした日も、妻を亡くした日も、男は駅に立ち続けた―。心を揺さぶる“やさしい奇蹟"の物語…表題作はじめ、「ラブ・レター」「角筈にて」など8編収録。第117回直木賞受賞作。(解説・北上次郎)
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読んだきっかけ:上司にもらった かかった時間:3/12-3/17(6日くらい) 内容:面白かった。藤沢周平みたいなイイ感じの、泣かせ短編集です。 中でも1番は鉄道員かな、やっぱり。物語そのものはそんなにぐっとくるものでもない(ストーリーだけ聞いてもふうん、という感じか...
読んだきっかけ:上司にもらった かかった時間:3/12-3/17(6日くらい) 内容:面白かった。藤沢周平みたいなイイ感じの、泣かせ短編集です。 中でも1番は鉄道員かな、やっぱり。物語そのものはそんなにぐっとくるものでもない(ストーリーだけ聞いてもふうん、という感じかな)のだけど、描写や背景がすごく巧く書けていて、読んで想像してぐっときます。 次点はラブ・レターです。 そりゃ、こんな手紙もらったら泣くわ! ってな設定。そしてまたどこにでもありそうなチンピラが主人公という舞台設定。(著者がモデルだそうですけど)。 今更ですが、浅田次郎さんにはハマってしまいそうです。 他にも短編集はあるのかなぁー。
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浅田次郎としては2作目。 1作目の「椿山課長の7日間」がかなりよかったので、期待して読んだが、全体的に気持ち悪い話が多かった。 不倫とかそういったモチーフも多く、安っぽくなってしまっている気もする。
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表題になってる、ぽっぽや、はよかった。あとは好みじゃなかったかなー。でも、ぽっぽやもかなり切ない話やなー
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8短編集。全部が全部素晴らしい!とは言えないけど、概ねあたたかくて、素敵な物語が多かった。さすが。でも“悪魔”ははっきり好きじゃないし、伽羅もまずまず。それを差し置いても、表題作の素晴らしさは圧巻だし、ラブレターとかうらぼんえもかなり好きです。
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表題作「鉄道員」は、娘が死んだ日も、妻が死んだ日も駅を守りつづけた男に死んだはずの娘が現れる。鉄道員として人生を全うした不器用な男を肯定的に描いているが、自分の家族がそんなときに仕事を続ける男に対して、私は決して感情移入はできない。世代の違いだろうか。娘がけなげに父に食事を作ると...
表題作「鉄道員」は、娘が死んだ日も、妻が死んだ日も駅を守りつづけた男に死んだはずの娘が現れる。鉄道員として人生を全うした不器用な男を肯定的に描いているが、自分の家族がそんなときに仕事を続ける男に対して、私は決して感情移入はできない。世代の違いだろうか。娘がけなげに父に食事を作るところなどは涙を誘うが、センチメンタルな部分に訴えただけのお涙ちょうだい小説。次の「ラブレター」は会ったこともない偽装結婚の相手が書いたラブレターをきっかけにその相手に感情移入していく主人公。意味不明
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雨の日も雪の日も、男はその駅で旗を振り続けた。 北海道・幌舞線。 かつて栄えた炭鉱の町は今や見る影もなく、来たるべき廃線の日を迎えようとしていた。 孤独な駅長の定年と共に… 「したって、俺ァ、ぽっぽやだから。」 「俺がせんかったら、誰がキハを誘導するの。」 ...
雨の日も雪の日も、男はその駅で旗を振り続けた。 北海道・幌舞線。 かつて栄えた炭鉱の町は今や見る影もなく、来たるべき廃線の日を迎えようとしていた。 孤独な駅長の定年と共に… 「したって、俺ァ、ぽっぽやだから。」 「俺がせんかったら、誰がキハを誘導するの。」 *** 何年前でしょうか。映画で話題になってましたよね。長編だとばかり思っていたので、意外に短くて驚きました。 読む人はハンカチを用意することをおすすめします。笑 表題作の他にも7つの短編が収録されています。 お気に入りは「伽羅」と「角筈にて」。雰囲気が好きでした。どれも人情や縁、人の想いに胸の詰まるようなお話です。
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