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はるはいったいいつくるの? の商品レビュー

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2023/04/16

いつもの図書館の絵本の特設コーナーは、相変わらず、春や新生活のテーマが続いており、今日みたいな、夏日に近い陽気だと借りる人もいなかろうと思うと、やるせなくなってきたので、私が何冊か借りてきました。 「はるは いったい いつ くるの?」 「もう来てるよ」 御尤もでございます(^...

いつもの図書館の絵本の特設コーナーは、相変わらず、春や新生活のテーマが続いており、今日みたいな、夏日に近い陽気だと借りる人もいなかろうと思うと、やるせなくなってきたので、私が何冊か借りてきました。 「はるは いったい いつ くるの?」 「もう来てるよ」 御尤もでございます(^^;) 本書は、冬眠の寝床を作る為の落ち葉を拾い集めている、子グマの「アルフィー」の場面から始まります。 かあさんグマが いいました。 「おいで アルフィー、とうみんしましょう。 目が さめたら はるですよ」 「はるって なに?」 「はるって いつ くるの?」 「はなが さいて、ミツバチや チョウチョが とびまわったら はるですよ」 と、かあさんグマは教えてくれて、どうやらアルフィーは春をまだ見たことがないみたい。 だから、こんなに好奇心旺盛なんだね。 そして、かあさんに抱かれて、アルフィーは眠りにつきますが(寝姿、愛情に満ち溢れてて素敵)、ふと、彼だけが目を覚ましてしまい、もう春が来たのかと思って、そっとほらあなの外を覗いてみると・・・ チョウチョウだ! 「はるが きた!」 「ママ、おきてよ! みて、みて、 チョウチョに おはなだよ!」 違うよ(笑) ちょっと似てるけど、それはチョウチョじゃなくて、花も冬のそれだね。 外はまだ冬が始まったばかりみたい。 「じゃあ、はるは いつ くるの?」 「ツバメが きて、トリたちが さえずりはじめたら、はるですよ」 アルフィーはもう一度丸くなって、ごろんと眠りにつきますが(寝姿可愛い!)、再び目を覚ましました。きっともう春なんだと、外を覗いてみると・・ 「ママ、ママ!」 「はるが きた! みて、みて、木のえだに トリが いる」 でも、よくよく見ると、葉っぱの形と、その下の枝から垂れている、つららが合わさった姿でした。 まあ、確かに遠くからだと鳥に見えるよね。 何度も起こされて眠そうな、かあさんグマに対して、アルフィーの顔の嬉しそうなこと。 たとえ違っていても、何か新鮮なんだよね。 「でも、ママ、それじゃあ」 「はるは いったい いつ くるの?」 「お日さまが かがやいて あたりが あたたかく なったら、はる ですよ」 そして、アルフィーは三度落ち葉のお布団に潜り込んで、眠りにつきますが(しつこいようだが、寝姿が可愛いくて)、三度目を覚まします。 ・・・これ、絶対フリでしょ? でも、三度目の正直とも言うし、今度こそ来たか。もう絶対に春に違いないと思った、アルフィーは、パタパタ駆けてゆき、今度こそ外を覗いてみると・・ 「ママ、ママ、起きてよ! はるが きたんだ。お日さまが てって、 そとは とっても あったかだよ!」 って、おっと危ない危ない。 「さあ こんどこそ、ねむるんですっ! はるが きたら、ママが おしえてあげますから」 とは言っても、何度も起こされてるから、かあさんグマはすっかり幸せそうに熟睡していて(クマって、こんなに寝姿可愛いとは思わなかった!)、やはり、先に目を覚ましたのはアルフィーで、ママを揺さぶりました。 「またなの、アルフィー、はるは まだですよ」 ずっと、秋や冬の景色を見てきたから、まあ、何と色の鮮やかでカラフルなこと。 そして、色んな動物や植物たちが賑やかに息づいている、その姿はとても楽しそうで、そりゃ、アルフィーもこんな幸せそうな顔になるよね。 春は幸せを呼んでくる季節だということを、改めて実感させられる、冬に読むのがお勧めの、この絵本は、クマの可愛らしさも実感させられたのが、私にとっては嬉しくて、時に人間に見せる怖い姿は子どもの為というのが、良く分かりました。

Posted byブクログ