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マリ&フィフィの虐殺ソングブック の商品レビュー

3.2

34件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

    6

  3. 3つ

    11

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

    3

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2013/04/16

久しぶりに読んだ中原昌也。 『びっくり鈍器』や『インテリジェント・ゴリラスーツ』等々、単語の語感がユニークで思わず笑ってしまう。 タイトルの『虐殺ソングブック』も一度目にしたら忘れられない個性を放ってるなぁ……。

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2013/01/13

なんだろうこれ。 この破壊力で短編とはいえ物語が破綻していないことがすごい。 ハルムスの詩集と同じような刺激を感じた。

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2012/11/12

超絶短編とはまさにこのことを言う。本作はその超絶!短編を切って繋げてまとめたもの、と言って差し支えないだろう。とにかく滅茶苦茶だ。言いたいことを思いついてあとは即興で書き連ねてる感半端ない! 文体にようやく慣れはじめたと思ったら唐突に強制シャットダウンする。なんじこりゃ!? ←が...

超絶短編とはまさにこのことを言う。本作はその超絶!短編を切って繋げてまとめたもの、と言って差し支えないだろう。とにかく滅茶苦茶だ。言いたいことを思いついてあとは即興で書き連ねてる感半端ない! 文体にようやく慣れはじめたと思ったら唐突に強制シャットダウンする。なんじこりゃ!? ←が率直な感想。ハイ、パンッ! でも滅茶苦茶で訳わかんないけど恰好良い! と思えるからスゴい。解説にて筆者自身もこう述べている。 ぼくが書評で書いたのは『ブギーマン』の殺人シーンについてだった。『ブギーマン』は鏡に宿った怨霊が祟る話なのだが、その中に鏡の反射光を浴びたカップルがたまたま脇に落ちたナイフに刺されて死ぬ場面がある。物語の本筋とはまったく関係なく、芸もないしおもしろくもない。味もそっけも必然のかけらもない殺人シーンなのだが、それだけを抜き出してつなげば中原昌也の小説になるだろうか。 「そうですよ本当に。ウリ・ロメルになりたいくらいですよ! ウリ・ロメルみたいな映画でラストがぶっち切れて突然終わっちゃうみたいなのがいちばんいいですね。作ってる途中で投げ出しちゃって、結末も教訓も何もないみたいな奴が」 したがって、この解説はここで終わる。 以上云々……。 三島由紀夫賞出身者あなどれない。うぐっ、 そして中原昌也おそるべし!

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2012/08/13

山形浩生が日本文学で読む数少ない作家の一人として中原昌也を挙げていて、解説が柳下毅一郎だったから購入して、積読だったがなんとなく読んでみた。 ショートショートが12本。 裏表紙に書いてある「十代、二十代の圧倒的支持をうけつつ」というのは違うような気がする。 ユーモアに関する記述は...

山形浩生が日本文学で読む数少ない作家の一人として中原昌也を挙げていて、解説が柳下毅一郎だったから購入して、積読だったがなんとなく読んでみた。 ショートショートが12本。 裏表紙に書いてある「十代、二十代の圧倒的支持をうけつつ」というのは違うような気がする。 ユーモアに関する記述は、2002年12月の山形浩生の書き込み内容を連想させるものだった。 精神的に苦しい時にあれは助けになった。

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2012/01/31

紋切り型が、出鱈目。言葉が短い文章の中で目まぐるしく動いて、息をつく暇もなかった。 タイトルが全て、秀逸。 脳味噌の中にあるまだもやもや段階の思考にいざ紙の上で形を与えてみるとなんとも陳腐で恥ずかしい文章が出来上がることは往々にしてあり、逆に、幾らよく書けたと自負してもその文章...

紋切り型が、出鱈目。言葉が短い文章の中で目まぐるしく動いて、息をつく暇もなかった。 タイトルが全て、秀逸。 脳味噌の中にあるまだもやもや段階の思考にいざ紙の上で形を与えてみるとなんとも陳腐で恥ずかしい文章が出来上がることは往々にしてあり、逆に、幾らよく書けたと自負してもその文章には必ず幾ばくかの恥ずかしさが含まれているのでそれを立派だと自画自賛する姿勢は端から見るとまた恥ずかしいね、といった文章を書くこと読むことに付きまとう恥ずかしさを嘲笑するような、乱暴さ、そしてユーモアを感じた。感じただけだけど。

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2011/12/17

このような分裂型の小説を書ける作家は恐らく他にはいないだろうし、その分、好き嫌いははっきり分かれそう。 あまり関連のなさそうな短い話がつぎつぎ繰り出され、読んでるほうは受け止めきれず、最後は放置される…。そんな感じの繰り返し。 個人的にはとても興味深く読めた。が、一冊でお腹いっぱ...

このような分裂型の小説を書ける作家は恐らく他にはいないだろうし、その分、好き嫌いははっきり分かれそう。 あまり関連のなさそうな短い話がつぎつぎ繰り出され、読んでるほうは受け止めきれず、最後は放置される…。そんな感じの繰り返し。 個人的にはとても興味深く読めた。が、一冊でお腹いっぱいになってしまったので、もう読まないかもしれない。 とはいえ、低く評価されることも、この作家の価値を高めているようなそんな逆説的な感じもして、なんとも不思議な作風。

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2011/07/21

えらく頽廃的で倒錯的な話だ。 さっぱり意味が分からなかった。 が、なんだかんだ最後まで一気に読めてしまったのが不思議です。

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2011/09/14

小説家デビューとなる第一作短編集。脱構築というか物語を破壊するようなシュールな散文。町田康に似たタイプだと思うけど、こちらのほうがより悪夢的でグロテスク。「あのつとむが死んだ」には笑いました。

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2011/02/15

マリ&フィフィ 不条理ギャグみたいです。 文章で不条理ギャグってハードル高いですよね… 11.01.31

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2011/01/24

頭の中にあるインスピレーションを物語という形に再構築することなく、後先考えないまま書きなぐっていったような短篇集。見事に滅茶苦茶なので最初は面食らうが、だんだんその生々しい魅力に取り憑かれていってしまった。ぐんぐん読める。 ただ、じゃあこういったものを何冊も読みたいか?と言われ...

頭の中にあるインスピレーションを物語という形に再構築することなく、後先考えないまま書きなぐっていったような短篇集。見事に滅茶苦茶なので最初は面食らうが、だんだんその生々しい魅力に取り憑かれていってしまった。ぐんぐん読める。 ただ、じゃあこういったものを何冊も読みたいか?と言われると、この一冊だけでお腹いっぱいな気もする。 が、また少ししたら読みたくなる気もする。 悪夢的で支離滅裂な短篇集、という部分でバリー・ユアグローの『一人の男が飛行機から飛び降りる』と非常に似てた。

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