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200CD 21世紀へのジャズ の商品レビュー

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2011/09/04

20世紀を「ジャズの時代」、すなわちアフリカをルーツとする音楽と西洋をルーツとする音楽が出会い新しい音楽が生まれた時代と捉え、21世紀に向けて音楽的遺産として聴かれるべき200枚のCDを紹介した本です。 ジャンルという固定概念に縛られることなく、様々な音楽が同じ土俵で語られるとい...

20世紀を「ジャズの時代」、すなわちアフリカをルーツとする音楽と西洋をルーツとする音楽が出会い新しい音楽が生まれた時代と捉え、21世紀に向けて音楽的遺産として聴かれるべき200枚のCDを紹介した本です。 ジャンルという固定概念に縛られることなく、様々な音楽が同じ土俵で語られるという点で、画期的なガイドブックです。 ウェイン・ショーターやマイルス・デイヴィスなどの、誰もが疑いなく「ジャズ」と呼ぶアルバムと一緒に、キング・クリムゾン、矢野顕子、プリンス、スティーヴ・ライヒ、はてまたジ・オーブのアルバムが並べられているのです。この混沌とした訳のわからなさが、この本の大きな特徴です。 もうひとつ特筆すべきことは、CDそれぞれが魅惑的なコピーで彩られていることです。例えば、ビル・フリーゼルの「BEFORE WE ARE BORN」。 ▼「廃墟に佇む少年」の感性 ▼さまざまな音楽のランダムな集積 ▼「失われたアメリカ音楽」を探す旅 なんてコピーがつけられているのです。何だかよく分からないけど、すごそうです(笑) さて、21世紀になって、ジャズはお洒落な雰囲気を演出するBGMになってしまった気がします。ラーメン屋や居酒屋でも普通に流れてます。そんな21世紀だからこそ、逆にいい音楽への道標として大切にしたい1冊です。

Posted byブクログ