時間の園丁 の商品レビュー
なんで借りたのか思い出せない。 音楽や映画って本来どうあるべき、どう楽しむべき、というのを考えさせられるけど、その深い思考に達することは一生できない気がする
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感受性の細やかさが伝わってきて、心豊かになれる。文章を書くのと曲を作るのは近い能力なのだろう、流れがよく、分かりやすく、かつ深みをかんじさせる文章。素晴らしい。 武満の曲を片っ端から聴きたくなった。 ★を満点にしないのはエッセイで座右の書とまではいかないか、と。
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武満徹が最後に残したエッセイ。 あらためて、武満徹がいかに絵画や詩、そして自然の佇まいから、創作のインスピレーションを得ていたかということが知ることができた。 自身が書かれているように、音楽を言葉で表現することはとても難しい。いくら言葉を並べても、それらは音楽の周りを彷徨うだけの...
武満徹が最後に残したエッセイ。 あらためて、武満徹がいかに絵画や詩、そして自然の佇まいから、創作のインスピレーションを得ていたかということが知ることができた。 自身が書かれているように、音楽を言葉で表現することはとても難しい。いくら言葉を並べても、それらは音楽の周りを彷徨うだけのようにも思われる。 それでも、そんな困難な営みを通して、伝えなければならないことがあるはずだ。そんな気持ちにさせられた著作であった。
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武満徹は、こう書き出している。 曰く、私たちの耳はきこえているか、 既に、あらゆる歌はうたわれ、私たち、ひとりひとりが、待ち期む美も、世界に偏在している。 目を凝らし、耳を澄ませば、その総てのうたやことばを読み取ることができるはずだか、 世界に、既に書かれ、うわたわれ、描かれた...
武満徹は、こう書き出している。 曰く、私たちの耳はきこえているか、 既に、あらゆる歌はうたわれ、私たち、ひとりひとりが、待ち期む美も、世界に偏在している。 目を凝らし、耳を澄ませば、その総てのうたやことばを読み取ることができるはずだか、 世界に、既に書かれ、うわたわれ、描かれたものたちは、未だに私たちの周囲に息を潜めて、見出され、読み解かれることを待ち望んでいる、 と。 そういうものかも知らん、
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武満氏の曲は一つひとつの音に陰影があり、余韻豊かに語りかけてくるものを感ずるが、このエッセイ集に収められた短い文章にも似たようなものを感ずる。それはおそらく、氏が文章を作曲と同じ心持で書いていたからであるように思う。 氏の早すぎる死を考えると、本書はかぎりなく貴重な魂の記録で...
武満氏の曲は一つひとつの音に陰影があり、余韻豊かに語りかけてくるものを感ずるが、このエッセイ集に収められた短い文章にも似たようなものを感ずる。それはおそらく、氏が文章を作曲と同じ心持で書いていたからであるように思う。 氏の早すぎる死を考えると、本書はかぎりなく貴重な魂の記録であろう。
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