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象工場のハッピーエンド の商品レビュー

3.7

44件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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2013/09/24

この本が契機になって『日出る国の工場』が誕生したらしいので、読む順序が逆になってしまったが、とりわけ不都合はなさそうだ。ここでも、安西水丸とのコラボレーション。1983年に出版されているのだが、過ぎ去った1960年代の後半を回顧する掌編が多い。中には1930年代を再現する「サヴォ...

この本が契機になって『日出る国の工場』が誕生したらしいので、読む順序が逆になってしまったが、とりわけ不都合はなさそうだ。ここでも、安西水丸とのコラボレーション。1983年に出版されているのだが、過ぎ去った1960年代の後半を回顧する掌編が多い。中には1930年代を再現する「サヴォイでストンプ」なども。絵は本文とは全く独立して描かれたらしいが、こちらも瓶入りのコカ・コーラがあったりして、偶然にも懐古風。篇中では、もっとも初期に書かれたという「鏡の中の夕焼け」が、ちょっと淋しさのあるメルヘンで好ましい。

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2013/07/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

発売からかなりの年月が経ってしまってるから タイムリーでなくノスタルジーになってしまうけど 1つ1つの言葉から生まれる世界観が楽しかった。 とても単純だったけど、シンプルで心が中心にあった 昔の優しい日本のクリスマスもほんとよかったなぁって あったかいキモチに包まれたり。 日常の一端から生まれた非日常の匂いがよかった。

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2012/11/23

村上春樹×安西水丸さんのイラストエッセイ集 村上さんはどんな文章を書いてもやはり村上春樹だなと強く感じる しゃべれる犬が飼い主に向かって言った台詞 “昔のことなんか思い出したって惨めになるだけだ。 惨めな人間に限ってもっと惨めになろうとする。” わかるけど、飼い主にそんなこと言...

村上春樹×安西水丸さんのイラストエッセイ集 村上さんはどんな文章を書いてもやはり村上春樹だなと強く感じる しゃべれる犬が飼い主に向かって言った台詞 “昔のことなんか思い出したって惨めになるだけだ。 惨めな人間に限ってもっと惨めになろうとする。” わかるけど、飼い主にそんなこと言ったら捨てられちゃうと思うな(笑)

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2012/09/23

村上春樹の文に、安西水丸が画を入れた本。なんとも言えない雰囲気を漂わせてる本だ。軽い気持ちで読めた。

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2012/08/16

いつかしたり顔でジャズについて語れるようになりたいものだ、とは思うものの。 これで本が成立するのだから、村上春樹とはボロい商売です。

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2012/06/12

掌編? いいえポエム? とても短い春樹のライトな文章と安西水丸氏のイラストがさくっと楽しめる一冊。 本当にすぐ読めましたね。ほとんど水丸氏のイラスト集のようなものです。よく春樹作品の装丁とか携わってますね。村上朝日堂とか。残念ながら持ってないし読んだことないんだけど。ここに収めら...

掌編? いいえポエム? とても短い春樹のライトな文章と安西水丸氏のイラストがさくっと楽しめる一冊。 本当にすぐ読めましたね。ほとんど水丸氏のイラスト集のようなものです。よく春樹作品の装丁とか携わってますね。村上朝日堂とか。残念ながら持ってないし読んだことないんだけど。ここに収められた春樹の作品で一番好きなのは「鏡の中の夕焼け」です。犬かわいい。あと「マイ・スニーカー・ストーリー」に騙されました。くっそくっそwww 「スパゲティー工場の秘密」で踊る羊男と双子の208と209が可愛いですねーやっぱ春樹ってスパゲティなのかいw

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2012/05/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

春が来るとジョン・アプダイクを思い出す。ジョン・アプダイクを読むと1968年の春を思い出す。ほんのちょっとしたことなのだけど、我々の人生や世界観はそのような「ほんのちょっとしたこと」で支えられているんじゃないか、という気がする…。都会的なセンチメンタリズムに充ちた13の短編と、カラフルなイラストが奏でる素敵なハーモニー。語り下ろし対談も収録した新編集版。

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2012/04/25

安西水丸さんのイラストとの合作本。 書体や文字の大きさ、文章の長さ、イラストの内容等全てがばらばらで、ここに書かれているものは、書きたいから書いているという類いのものなのかなあと思った。 最後に2人の対談が収録されていたけど、エッセイというような立ち位置でスタートしたものだった...

安西水丸さんのイラストとの合作本。 書体や文字の大きさ、文章の長さ、イラストの内容等全てがばらばらで、ここに書かれているものは、書きたいから書いているという類いのものなのかなあと思った。 最後に2人の対談が収録されていたけど、エッセイというような立ち位置でスタートしたものだったのかね。 村上春樹が好きであろう人や物のお話、そして好きであろう、実体のない人や物のお話が、そう、お話が入った本だった。 聴きたくなる音楽、読みたくなる本、行きたくなる場所 読んだ後のそういったメモ書きが増えた。 『ジョン・アプダイクを読むための最良の場所』 『スパゲティー工場の秘密』 『マイ・スニーカー・ストーリー』 が特に好きだった。 象を作っている男の前に小人が現れてダンスする話がほかの短編集に収められていたね。

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2014/12/08

水丸さんのイラストが素敵です。遠近法もなにもめちゃくちゃなのになぜこんなに素敵なんだろう?今回は春樹さんが後ろに控えめという感じですが、でもやはり短文もうまいですね。やはりここにも普遍の登場人物たちが顔を出して楽しい。表題作で「40~50代のおばさん」という言葉に衝撃。確かにそう...

水丸さんのイラストが素敵です。遠近法もなにもめちゃくちゃなのになぜこんなに素敵なんだろう?今回は春樹さんが後ろに控えめという感じですが、でもやはり短文もうまいですね。やはりここにも普遍の登場人物たちが顔を出して楽しい。表題作で「40~50代のおばさん」という言葉に衝撃。確かにそうなんだけど、村上春樹に言われたくない・・・と苦笑してしまった。巻末の対談もまた楽しいですね。2012年2月27日 2014年12月8日再読

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2011/09/26

最初のページを見たときに「え」と思った。 普通の文章ばっかりの本を想像していたら、本当にびっくりしてしまう。 安西水丸さんのイラスト、イラスト、イラスト。 それも子供の頃に垣間見た、50年代〜60年代の「アメリカ」を連想する様な、しゃれていて、それでいて片意地の張らないイラスト。...

最初のページを見たときに「え」と思った。 普通の文章ばっかりの本を想像していたら、本当にびっくりしてしまう。 安西水丸さんのイラスト、イラスト、イラスト。 それも子供の頃に垣間見た、50年代〜60年代の「アメリカ」を連想する様な、しゃれていて、それでいて片意地の張らないイラスト。 (でも書かれているアイテムは、森永のキャラメルだったりするんだけど) 村上春樹のショートショート(エッセイというよりなんかこういう感じがするなぁ)も、一遍一遍、レイアウトや文字のフォントやポイントが変わっていて、そのショートショートそれぞれの内容も全部関連ないし。 そして、安西さんのイラストとの関係も、「関係ない?」と思って見てると‥「いや、そうでもないかもしれない‥」と勘ぐってしまう程度に関わっていそうで、「読む」というより「見る」という感覚に溢れた一冊でした(村上の作品を読んで、イラストを描いたのかどうかは、巻末の対談で判明します♪)。 うん。楽しかった。 個人的にはこれは「文庫」の体裁より「書籍」の体裁のものが見たかったな〜などと思ったけど、残念ながらワタシが「村上春樹」を認知した時には、文庫のものしか手短な書店にはなかったのでした。 でもきっとこの本の書籍版は、おしゃれで、でも手にした人が構えずに楽しめそうな本じゃなかろうか。 と想像してみたくなったりして。 そういえば一カ所、面白くて思わず声を上げて笑ってしまった所があったんだけど、ラストの落ちを見て、残念だーと思ってしまった。本当だったら、ものすごくすてきでかわいいエピソードだったのにな。そのエピソードが、この世界のどこかで本当に存在していたら、こんなにすてきな事はないと思ったのだ。それくらいかわいかったな〜(ワタシの中では)。 でも、ワタシの中ではそう思っていよう(笑)。

Posted byブクログ