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吾妻ひでお作品集成 夜の帳の中で の商品レビュー

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4件のお客様レビュー

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2013/04/11

図書館ではY・Aのラベルが貼られていたので男子小中高生に読んでもらいたい。『定本ときめきアリス』で変な妄想を過剰に膨らませた後で『夜の帳の中で』でどっぷり落ち込むといいと思う。

Posted byブクログ

2011/11/20

一気に読んではいけない気がして、毎日少しずつ読みました。 エログロナンセンスとロリだけではない、『純文学』

Posted byブクログ

2010/05/17

最近の吾妻ひでお先生は,『失踪日記』でたてつづけに大きな賞を受賞されました。おめでたいかぎりです。『失踪日記』をきっかけに,吾妻先生の作品が広く読まれることを願ってやみません。 『夜の帳の中で』は,1980年から1984年にかけての,いわゆる「純文学」系の作品を集めたものです。...

最近の吾妻ひでお先生は,『失踪日記』でたてつづけに大きな賞を受賞されました。おめでたいかぎりです。『失踪日記』をきっかけに,吾妻先生の作品が広く読まれることを願ってやみません。 『夜の帳の中で』は,1980年から1984年にかけての,いわゆる「純文学」系の作品を集めたものです。わたしは,この時期の作品をとおして吾妻先生のファンになりました(「ふたりと5人」も連載時に読んでましたけど)。わたしがいちばん好きなのは,登場人物の頭髪の輪郭線のひとつ内側が白い時期の作品群です。詳しく言えば,それは1983年後半から1984年の作品ということになります。『失踪日記』で一度目として描かれている失踪の,直前の作品群です。 この時期の吾妻先生の作品は,「不条理マンガ」とも呼ばれています。というのは,登場人物が陸上で呼吸しているのか水中で呼吸しているのか明確でなく,周囲の事物のどれまでが人間と心を通わせる存在であるか,どれまでが性交可能な存在であるか,さっぱり分からないからです。「不条理マンガ」とは,オチのないマンガをいうわけではありません。 この作品集の作品はどれも素晴らしいのですが,わたしはつねづね1984年の「鎖」を吾妻先生の代表作のように言うクセがあります。そうお考えのかたがほかにいらっしゃってもかまわないんですが,それは「頭髪の輪郭線のひとつ内側が白い」かどうかというわたしの趣味を反映させた,偏った言いぶんです。その趣味を脇にやるならば,やはり「陽射し」や「海から来た機械」が吾妻先生のこの時期の方向性を決定した傑作であるとわたしは思います。「陽射し」や「海から来た機械」は1980年の作品であり,それらによって敷かれたいわゆる不条理路線が,やがて「鎖」から一度目の失踪につながっていきました。 この時期,吾妻先生は月刊誌の短編マンガ家であり,わたしははたちになるかならないかでした。月刊という間隔は,新しい作品が発表されるたび,吾妻先生の作品に照らしてみて自分の人生がこれでいいのかどうかを考えるのにちょうどいい時間を与えてくれたと思います。いまのはたちの方々のことはよく分かりませんが,昔は,歌手がレコードを出したり小説家が本を出したりするたびに,新しい作品に照らして自分の人生の軌道を修正するはたちの人々がたくさんいたように思います。

Posted byブクログ

2009/10/04

評価の難しい作品。前半はロリでシュールな内容。後半になるにつれシュール色は強くなり、ややエログロな感じも目立つ。面白いとは思うが、さて1890円という値段は妥当だろうか。

Posted byブクログ