観用少女(文庫版)(1) の商品レビュー

川原由美子(著者)

2009/10/04

これぞ少女漫画！という雰囲気を持ちつつも、とにかく古さを感じさせない。絵柄にしても物語にしても。感服。

2009/10/04

読んだらはまっちゃうんだろうなあと思っていたのですが案の定（笑）「生きた人形」プランツ・ドールたちとその持ち主を巡るオムニバス短編集なのですが、恋愛話あり家族話あり、あったかい話ありダークな話あり、とにかくストーリーが秀逸です。イラストも綺麗。「空中庭園」と「天使の役作り」が特に好き。プランツも可愛いのですが、私は店主がツボでした（笑）

2013/05/20

今よりも少しだけ未来の世界を舞台にした、生きている少女の人形「観用人形（プランツ・ドール）」をめぐる連作短編集。甘いミルクと砂糖菓子、そして愛情を栄養として生き続ける「永遠の少女」。その無垢さ、美しさに人は焦がれ、時には報われぬ愛ゆえに破滅するほどまでに執着する。しかしどんなに想いを寄せても、金を積んでも、「彼女」に選ばれなければ手に入れることはできない。
友人に薦められて手に取り、はまった作品。精緻で美しい絵柄の魅力もさることながら、プランツにまつわる話も、コメディタッチのどたばたものから穏やかで優しい話、そして静かな狂気の話など、様々だ。毎回違うプランツが出てくるが、どの子も可愛い。どちらかと言うと「心温まる話」が多いのだが、個人的にはやや狂気じみた愛情を描いた作品が好きだ。その中でも「メランコリィの花冠」は傑作。
それにしても、こんなにも美しく可愛いプランツが微笑んでくれるなら、本当に何でもしてあげたくなるよなと思う。そんな私がとても共感できたのは「スノウ・ホワイト」と「天使の役作り」。特に「スノウホワイト」の主役である名も無き宝石商の、最後の一言には思わず頷いてしまう読者も多いのでは。日常に疲れた時に読むと、プランツの店を本気で探してしまいそうになる。文庫版は全二巻。

2009/10/04

一巻しか持っていませんが、パソコンの横に置いて何度も何度も読み返しています。個人的には宝石姫と天使の役作りがとても好き。二巻とかも揃えたいなァ･･･。

2009/10/04

美しいものを独り占めにしたい。可愛いけどちょっぴり怖かったり、そんなプランツドールの世界は宝物です。

2009/10/04

「観用少女」と人間との出来事を描いた1話完結の話。1話1話、登場人物も傾向も違う話で、楽しんで読めます。
普通の少女漫画から独特の世界へと変わった作品ですが、川原ワールドの魅力を失いません。むしろ色濃いかも。
文庫コミックも4巻まではちゃんと出て欲しいな。

2009/10/04

文庫で2巻まで刊行。短編オムニバス形式で忘れられない話が多い。私的ベストは『メランコリィの花冠』。乙女ちっく全開だった川原ワールドとは一味違います。

2009/10/04

様々な「観用少女」と人間たちが登場する、１話完結のシリーズ。空中庭園に住む男性と雇われメイドさんの話、グラビアモデルの女の人の話、観用少女を「盗んだ」男の人の話、借金取りのボスのもとで働く男の人の話、が特に好きでした。シリーズを通して、登場人物の誰も作中に名前が出て来ませんが、全く違和感なく読み進められるのが凄いと思います。個人的には続刊の２より１が好きｖ

2009/10/04

以前ワイド版で出版された観用少女の文庫版、これはその1巻　
特に私が好きなのは『ポプリ･ドール』　
イカレた父親がなんとも素晴らしいです。　
『宝石姫』の狂った母さんも素敵です。　
私は基本的に、イカレた人々に惹かれるようです。　
ミルクと砂糖菓子のみで生きる生き人形。　なんていう、そもそも設定自体が狂ってるこの作品、大好きです。

2009/10/04

美しい鑑賞用の生き人形であるプランツ・ドールと、その持ち主にまつわるお話。
御人形好き、乙女にはたまらない世界観だと思います。