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犬を飼う の商品レビュー

4.5

14件のお客様レビュー

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2020/02/17

読書録「犬を飼う」5 著者 谷口ジロー 出版 小学館 p52より引用 “ほら、見てごらんよ。 毛の色だって、かっこうだって、まるで雑巾 がころがってるみたいじゃないか。” 目次より抜粋引用 “犬を飼う  そして…猫を飼う  庭のながめ  三人の日々  約束の地”  著者夫...

読書録「犬を飼う」5 著者 谷口ジロー 出版 小学館 p52より引用 “ほら、見てごらんよ。 毛の色だって、かっこうだって、まるで雑巾 がころがってるみたいじゃないか。” 目次より抜粋引用 “犬を飼う  そして…猫を飼う  庭のながめ  三人の日々  約束の地”  著者夫婦が愛犬・愛猫と過ごした日々を描 いた、エッセイ漫画。  年老いた愛犬・タムを連れて、久しぶりに 河原へと散歩にやってきた著者夫婦。足が弱 り始めているにもかかわらず、タムは二人の 前ではしゃいだのだった…。  上記の引用は、成り行きで飼うことになっ たペルシャ猫についての著者の良い様。 ひどくない?(笑)。名前はボロと名付けられ ています、これもひどくない?(笑)。 愛犬・タムを亡くされた後で、新たに動物を 飼うことをためらっておられたところにやっ て来たボロ、人も動物も出会いというのはご 縁なのかもしれませんね。  犬と最後まで一緒に暮らすということが、 穏やかに切なく丁寧に描かれています。これ から犬やその他の動物を飼うことを考えてい る人には、読んでもらいたい作品です。  「約束の地」は登山をテーマとした作品、 主人公の背を押す周囲の人の様子は、うらや ましく思わざるを得ません。 家族というものについて、いろいろと考えさ せられる一冊ではないでしょうか。 ーーーーー

Posted byブクログ

2013/03/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

初めて読む谷口ジロー。 子供のない夫婦が飼う年老いた犬が死ぬまでの日々を描いた表題作と、犬が死んで1年後に、縁あって成獣のペルシャ猫を飼うことになった「そして・・・猫を飼う」、ボロと名付けたペルシャ猫が子を生む「庭のながめ」、夏休みの終わりに家出した姪っ子が訪ねてくる「三人の日々」。 上記4作の中で、主人公とその妻は何度も何度も死んだ愛犬を思い出す。 我が家も「子無しの犬飼い」という全く同じ境遇なので、犬の介護など他人事ではなく読んだ。「泣ける本」とのことだったが、あまりにも身につまされすぎたせいか涙は出なかった。むしろ、犬を看取る心構えができ、勉強になった。 過去に犬話で泣けたのは、「星守る犬」で青年が昔飼っていた犬のことを思い出し、「散歩の時に好きなだけ匂いを嗅がせてやればよかった」と後悔する場面だった。あれ以来私も犬の散歩の時には犬に好きなだけ立ち止まらせて、満足するまで道端の匂いを嗅がせてやっている。 巻末に掲載された「約束の地」が一番感動した。 これを読んで思い出したのは、三浦しをんの「神去なあなあ日常」。これも山の神と男の物語だった。

Posted byブクログ

2011/09/11

犬の雑誌で紹介されていた本。 飼い犬の最後の時を 淡々と描いているんだけど やっぱり 泣けてしまう。 私も 覚悟だけはしとかないと!

Posted byブクログ

2011/09/08

フランスでの受勲のニュースを見るまで、失礼ながらこの方を存じ上げなかったのだが、洞察力に優れた素晴らしい作家さんだと思った。 早速、何冊かその他の単行本も購入。 犬を飼っていた人間としては、死のシーンは動揺せずにはいられない。

Posted byブクログ

2010/10/09

ペットを飼ってるひとはぜひ一読を。いや飼ってない人も全員一読を。この漫画100冊くらい買って友達に配りたいくらい。

Posted byブクログ

2009/10/04

はるか昔、まだ本屋さんが立ち読み天国だった頃の話ですが 私はこの本を立ち読みしてなきました。 大人になって買って、また泣きました。 淡々と書いてるだけなのに、魂にまで届くのがスゲーと思うのです。 ゆるぎない画力が描く細やかなストーリーは 漫画という「文学」の可能性を見せてくれまし...

はるか昔、まだ本屋さんが立ち読み天国だった頃の話ですが 私はこの本を立ち読みしてなきました。 大人になって買って、また泣きました。 淡々と書いてるだけなのに、魂にまで届くのがスゲーと思うのです。 ゆるぎない画力が描く細やかなストーリーは 漫画という「文学」の可能性を見せてくれました。

Posted byブクログ

2011/09/28

マンガの短編集(連作短編4編+短編1編)最初の1編が短編集の題名と同じマンガ。とても悲しい話ですが,動物を飼うことの意味を考えさせられます。谷口ジローの絵と話のテンポが絶妙にマッチしてます。2つ目の短編で,作者(多分)が,犬の後に,結局猫を飼ってしまうところが,いい感じです。

Posted byブクログ

2009/10/04

 「たかが犬一匹…しかしなくしたものがこれほど大きなものだとは思わなかった。そしてタムの死が私たちに残してくれたもの…それはさらに大きく大切なものだった。」小学館漫画賞審査委員特別賞を受賞。2001年に文庫化されてます。

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2009/10/04

犬を飼う。看取る。 そして悲しみの後にやってきた、最初は迷惑な喜び…。 動物と生きることの素晴らしさが伝わってくるマンガです。

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2020/07/15

動物マンガは数あれど、その多くは、動物の愛らしさを描いたものだと思う。しかし、この作品は、まったく違うことを教えてくれる。飼っていた動物を看取るということの哀しさ。この物語は、老犬が15歳の生涯を閉じる直前の、1年間の出来事を描いている。 動物は人間よりも寿命が短い分、その幼少期...

動物マンガは数あれど、その多くは、動物の愛らしさを描いたものだと思う。しかし、この作品は、まったく違うことを教えてくれる。飼っていた動物を看取るということの哀しさ。この物語は、老犬が15歳の生涯を閉じる直前の、1年間の出来事を描いている。 動物は人間よりも寿命が短い分、その幼少期から晩年まですべての期間を共に過ごすことも多い。元気だった時を知っているだけに、晩年は一層寂しさが増す。その辛さと正面から対峙した、とても現実的な物語だ。 5作品を収めた短編集になっていて、そのうち3つは、犬と猫が主人公になっている。動物の可愛さだけではなく、家族との交流の機微をテーマにした話しで、いずれも、しみじみと考えさせられることが多い、素晴らしい作品と思った。 楽しいことなんか、なんにもありゃしない。あたしゃね、迷惑かけたくないんだよ・・このこだってそう思ってる。そう思ってるんだよ。 でもね、死ねないんだよ・・なかなかね・・死ねないもんだよ。(p.35) 幸福だった・・子供がいる。妻がいる。私が考えてもみなかった暖かな家庭がここにある。これが幸福というものか・・とつくづく思う。 もう私には手離すことができないだろう。この守るべき幸せな家庭が、私の中でかけがえのない生きがいとして定着しはじめていた。(p.148) チャンゴは、わしらにとっちゃ、やっぱり山の神様でさあ。食べる物なんかないはずなのに、それでもチャンゴはあんな高い山で生きているだよ。ありゃあ・・世にも美しい生き物でさ。(p.163)

Posted byブクログ