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告白 の商品レビュー

4.2

125件のお客様レビュー

  1. 5つ

    55

  2. 4つ

    30

  3. 3つ

    21

  4. 2つ

    7

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2011/07/09

河内十人斬りという実際にあった事件を題材にした小説。(河内十人斬りって知らなかったけど) 主人公の熊太郎は思弁的で、考えていることが、口から出てこない。 それでうまくいかないとまた考えるの繰り返し。 最後の結末は壮絶だけど、途中までは笑える。 ただ、長かったな・・・

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2011/07/04

元となった事件…河内十人斬り。 これは良かったねえ。 最初の頃みたいな笑える感じのだけ書きつづけてほしいのにー なんて思いながら本屋さんで手に取って、 数行で本閉じてレジに持ってった。 くっすん大黒とかの頃のダメな若者の世界もあり、 ドロドロしたり閃光のようだったりの幻覚の数...

元となった事件…河内十人斬り。 これは良かったねえ。 最初の頃みたいな笑える感じのだけ書きつづけてほしいのにー なんて思いながら本屋さんで手に取って、 数行で本閉じてレジに持ってった。 くっすん大黒とかの頃のダメな若者の世界もあり、 ドロドロしたり閃光のようだったりの幻覚の数々があり、 女の子を本気で口説く場面では本気でドキドキしたし もう盛りだくさんで読み終わった後は放心しました。 長編小説って良いものだ、と思った。

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2011/05/03

町田さんの小説の中で一番疾走感を感じられる小説だと思っています。面白すぎです。分厚いが何度でも読みたい。 どのような結末にするのか、ずっとひっぱられたまま読んでましたが、あまりにも簡潔にラストを書きすぎてる感も否めず。

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2011/03/29

十人、刀でぶった切り、銃でぶっ飛ばした熊太郎。 思弁の人と自己を認識していた彼が己に正直であろうなしたこと、それが「十人斬り」だった。 正直であることを語ることは、できなかった。

Posted byブクログ

2011/03/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2011.03.思弁的な博打打の熊太郎は、村の実力者松永の息子熊次郎にいつも馬鹿にされ、借金を踏み倒すなどされていた.その弟の寅吉には嫁の縫を姦通される.熊太郎は舎弟の弥五郎とともに村永一家、縫と縫の母など10人を殺して山に入り逃走した後に自殺する(河内の10人斬り).ここに至るまでの話を長々と説明的に書かれている.はっきり言って、長くする意味が分からない.

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2011/03/11

感想が書きづらい本。 ページ数は半端ないが、先が気になって仕方が無くなる。 熊太郎の破滅的な顛末を想像すると読み進めていくのが 躊躇させられる…が止められない。 江戸初期設定だが、現代の社会現象を交えた表現が 時代の枠組みを超えていて終始飽きさせない。 熊太郎の考えや思いがストレ...

感想が書きづらい本。 ページ数は半端ないが、先が気になって仕方が無くなる。 熊太郎の破滅的な顛末を想像すると読み進めていくのが 躊躇させられる…が止められない。 江戸初期設定だが、現代の社会現象を交えた表現が 時代の枠組みを超えていて終始飽きさせない。 熊太郎の考えや思いがストレートに言葉では表せず、 その為にトンチンカンな発言で人とのコミュニケーションが上手くいかないという破滅へ向かう一原因の性分は 一歩間違えば誰にでもあることで、切なくなる。 自分を変えていこうとする努力も結局実らず 関わった人を憎悪するという最悪の循環で自分を表現するしか なくなってしまった。 読み終わった後は虚脱する。

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2011/03/03

普段から考え惑いやすい性格の主人公の思考を、緻密に描いていて素晴らしいです。傑作ではないかなと思います。一度は読むべき。

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2011/02/25

考え過ぎてねじ曲がって何をしてもうまくいかない男が屈折に屈折を重ねた末に斬りまくるって話。どう考えても最悪の話だけど、ユーモアたっぷりの独特の文体と無意味で魅力的な挿話のおかげで、意外と楽しく読めちゃう。 んで、最初の方はただの考え過ぎの変なやつだった主人公に対して、内省的な描...

考え過ぎてねじ曲がって何をしてもうまくいかない男が屈折に屈折を重ねた末に斬りまくるって話。どう考えても最悪の話だけど、ユーモアたっぷりの独特の文体と無意味で魅力的な挿話のおかげで、意外と楽しく読めちゃう。 んで、最初の方はただの考え過ぎの変なやつだった主人公に対して、内省的な描写が増えてきたり、不幸な偶然に巻き込まれていったり、周りの奴らがやなやつ過ぎたりするにつれて、どこか憎めないなーを経て、応援、共感すらしてしまう自分に気づいたりもする。 ここまで救いのない話も珍しいけれど、最後の方では、客観的な描き方になったり、幻想を織り交ぜた描写を増やしたりしてあるので、主人公とはちょっと離れたところで終焉を迎えられるようになってる。自己同一化したしたままだと大分どよーんってなるラストだと思うので、何とかギリギリ大丈夫な絶妙のバランス。

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2014/05/13

有名な河内十人斬りを、著者らしい 独特のユーモアとセンスで描いている。 バカバカしく、アホらしい熊太郎の人生に笑いっ放しでした。 史実を元にしてるけど、どこかファンタジックな要素もあって、 この「笑い」と「ファンタジー」的な部分は、 全然似てないようで、森見作品を読んでる時と似た...

有名な河内十人斬りを、著者らしい 独特のユーモアとセンスで描いている。 バカバカしく、アホらしい熊太郎の人生に笑いっ放しでした。 史実を元にしてるけど、どこかファンタジックな要素もあって、 この「笑い」と「ファンタジー」的な部分は、 全然似てないようで、森見作品を読んでる時と似た印象を受けました。

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2011/01/28

長かった…。ラストは、読んでいる自分もなんだか登り詰めていくような気持ちになった。素直に生きるって難しいな。悲しくなった。衝撃だ。

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