悪戯の愉しみ の商品レビュー
5、6ページの短い話が50編収録されている。タイトル通り、いたずらしたり嘘をついたりする話が多く、エスプリやユーモアというには質の悪い、どぎついものもある。 「あつかましさにかけては、医者の右に出る者はあるまい。まあ、地獄の鬼もあきれるほどのあつかましさだ。それに、あのえげつな...
5、6ページの短い話が50編収録されている。タイトル通り、いたずらしたり嘘をついたりする話が多く、エスプリやユーモアというには質の悪い、どぎついものもある。 「あつかましさにかけては、医者の右に出る者はあるまい。まあ、地獄の鬼もあきれるほどのあつかましさだ。それに、あのえげつない人命蔑視!」(「医者」p.86) 「世の中には、ペルシャの詩人が語っている、バラのジャムを塗りたくった棒のごとき女がいるものだ。どこをつまんでいいかわからない。」(「結婚生活の悲惨」p.170)
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