土の中の小さな生き物ハンドブック の商品レビュー
真夏の自由研究スペシャルシリーズ! 表紙の〈ツルギイレコダニ〉(p31)が可愛くて一目惚れ購入。マルマルツヤツヤ。小さいけれど立派な森の分解屋さん。 〈アカケダニ〉(p29)の「地面をはう様子は上手とはいえないが、第1脚(いちばん前のあし)で、物を確かめるようにして前進する姿...
真夏の自由研究スペシャルシリーズ! 表紙の〈ツルギイレコダニ〉(p31)が可愛くて一目惚れ購入。マルマルツヤツヤ。小さいけれど立派な森の分解屋さん。 〈アカケダニ〉(p29)の「地面をはう様子は上手とはいえないが、第1脚(いちばん前のあし)で、物を確かめるようにして前進する姿は勇敢に見える」というひとことメモから伝わる筆者の愛。ここまで熱を持った紹介をされている生き物は他にいません。 写真でイメージが変わったのは〈ニホンヒメフナムシ〉(p39)。フナムシってもっと気色悪いやつだと思ってたがこんなにつぶらなお目々をしているとは。宇宙生物っぽい。 更に宇宙生物っぽいのは〈ノミバッタ〉(p63)。ノミなの?バッタなの?と思ったらノミバッタ科ノミバッタ属という分類をされた生き物。それでいて別名は「ピグミーケラ」。ケラなの?お尻の4本トゲがいかつい。 切ないのは〈コブハサミムシ〉(p67)のメス。オスは交尾後早々に死亡してしまうらしいが、メスは卵を守る。そして、守って誕生した子供たちに生きたまま食われてしまう(!)。種の保存目的としては合理的なんだろうけど残酷だなあ。 ゴキブリ3種(p60、61)について、いずれも「臭いはしない」と書かれているけど研究者は嗅ぐの…?〈サツマゴキブリ〉はいたら絶対ビビるけど案外憎めない形。クロとかチャバネよりは全然いける(何を)。 日本固有種か外来種かが載ってたらなお良かった。自分で調べたら〈オカダンゴムシ〉(p42)って外来種だったのね。船の荷物にひっついてやって来てこんなに全国あちこちにまで増えちゃうんだから大したもんだ。〈コシビロダンゴムシ〉(非掲載)は固有種らしい。触角までちゃんとしまえるのはコシビロ、はみ出すのはオカ。 やや古い本かもしれないが、公園とかへ気軽に持っていけるハンディサイズかつ軽量なのがありがたい。 生き物の世界は奥深い! 4刷 2023.8.12
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なめくじやみみずなど昆虫図鑑では取り扱ってもらえないような種も紹介していて、身近で探すことができるので見ていて面白かった。 しかし、住んでいる地域の土壌となるとここに載っているいきものだけでは網羅できないので、全体を把握したいときに参考になるかなと思う。
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なんとなくフィールドに持って歩いておくと、時々に役に立つ。興味のない分野ですが、たまに気になりますから。
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ムスコがだんごむしに興味をもち、近くの水元公園「土の中の生き物観察会」に参加した時に、紹介されたのが、この本。 写真もきれいで大きくて、ほんとに身近にいる生き物が紹介されてます。 ムスコはキャンプにこれを持っていき、クロイロコウガイビルだの、タカナガズジムカデだの発見。普通...
ムスコがだんごむしに興味をもち、近くの水元公園「土の中の生き物観察会」に参加した時に、紹介されたのが、この本。 写真もきれいで大きくて、ほんとに身近にいる生き物が紹介されてます。 ムスコはキャンプにこれを持っていき、クロイロコウガイビルだの、タカナガズジムカデだの発見。普通のカブトムシやトンボの載っている昆虫図鑑を持ってきていた子どもたちは不思議な目で見てました。 その辺にいる生き物も、名前を知ると親しみがわく、そんな本です。
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