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特別支援教育入門 保護者との信頼関係をいかにつくるか の商品レビュー

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2009/10/04

風信とあるが、つまりは学級通信である。 学級通信を通して、保護者との関係を築くという手法の一例を、学級通信自体を掲載することで、表している。 その学級通信だが、なかなか興味深い。 著者の担任としての考え、児童の様子が読んでいて学びとなる。 ただし。 児童に対する「受...

風信とあるが、つまりは学級通信である。 学級通信を通して、保護者との関係を築くという手法の一例を、学級通信自体を掲載することで、表している。 その学級通信だが、なかなか興味深い。 著者の担任としての考え、児童の様子が読んでいて学びとなる。 ただし。 児童に対する「受容」と「対決」の姿勢。 「対決」つまり厳しく関わるということは理解できるが、叱るとはいかがなものかと思う。 著者は学級通信の序盤で「叱る基準」を設けているのに、「対決」姿勢で児童と関わるようになった後半では、なんでもかんでも叱って教えるという印象を持ってしまう場面もある。(朝の会の事例) 矛盾している。 ちょっと残念。 だけれども、だ。 それ以上に役に立つ言葉が多い。 「表情、身振り、言葉の言いまわしなど、役者、あるいは子どもたちの指揮者として、すぐれた表現力を身につけるための勉強を教師は絶えず続けていかねばならない。そうしないと、子どもたちをひきつけ、可能性を引き出すような魅力ある授業は生まれないからです」(p43) 「子どもを叱る教師が厳しい教師だとは、決して思えないのです。すぐ子どもの手助けをする教師も親切だとは思えません。何事かを成そうとしている子どもの気持ちに還りつつ、その子の行為を積極的に忍の一字で「見守りながら待つ」私にとって大変な勇気がいります。(p88) 「ついつい何でも教え込もうとするんですね。これでは、子ども自身の活動するものがなくなってしまう」(p92) 多くは教師の姿勢を問う内容だ。 だが、このような文章を保護者に見せていたわけだ。 真剣さは保護者の信頼を買う。 私自身も、より真剣に関わる。 なお、この本は保護者と信頼関係を培う6つの視点というものも示されている。 学びとなる。 2008年02月17日読了

Posted byブクログ