陰陽師 龍笛ノ巻 の商品レビュー
むしめづる姫と呼ぶ声のがいい。 サクサクと読み進められて、ぬぐい難い後味の悪さが残らない、よいシリーズです。
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夢枕獏『陰陽師 龍笛ノ巻』『陰陽師 天鼓ノ巻』読了。さまざまな妖(あやし)や不思議な現象と対峙する安部清明と源博雅。読み進めていくうちに、それらをもたらすものは結局嫉妬、欲望、怒り、愛情など人間の深い想いだと気付く。妖怪退治というとおどろおどろしいが、京の都はあくまで風流で優雅。
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いつも通りの感じが心地いい。美しい情景が目に浮かぶようだ。このシリーズの安倍晴明は有能すぎて読んでて安心感がある。ドキドキすることはないが、難しく考えることもないのでサラッと読める。 露子姫と黒丸はどうなったのかが気になるなぁ。
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このシリーズの「間」がとても好き。そしてこの「間」が作り出す雰囲気がとても好き。 あいかわらず、安倍晴明は端然とし、源博雅はオタオタとしている。ここに、今回は賀茂保憲が登場するのだが、今後もちょくちょく出てきそうである。しかし、ここに登場する陰陽師は、みんなシニカルな性格だ。た...
このシリーズの「間」がとても好き。そしてこの「間」が作り出す雰囲気がとても好き。 あいかわらず、安倍晴明は端然とし、源博雅はオタオタとしている。ここに、今回は賀茂保憲が登場するのだが、今後もちょくちょく出てきそうである。しかし、ここに登場する陰陽師は、みんなシニカルな性格だ。たしかに、熱血な陰陽師は頼りなさそうだけど。 「むしめづる姫」も登場したが、まさにナウシカだな、この姫は。今回は、「むし」が登場することが多く―足のないヤツらがとくに―、読みながら心臓がぞわぞわしてしまいました。 さまざまに発生する妖しい事件は、どれも「もののあはれ」でいっぱい。もしかしたらこのシリーズ、現代の仏教説話かも。
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5巻目と思う。 「博雅よ。そういう真っ直ぐな眼で人を見るものではない」「見ると、困るのか」「困る」》(p.168) 読んだのは単行本なので、引用の頁数は単行本のものです。 (2003年06月14日読了)
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大好きなシリーズ。 やはりこれはいい。日常に潜む情緒をうまくとらえつつ幻想的な小説に描かれてる。 行き先は誰にもわからないし、それはどこにもないかもしれないNEVERENDINGSTORYでも構わない。 読み続けられることが幸せなシリーズの一つ。
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なんか、すっかりこなれてきて、展開がワンパターンというか。それが悪いって話ではないけれど。 なんかとりあえず晴明と道満がたわむれて、あとは酒飲んでるだけ~みたいなかんじが、何ともまったり。
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再読。6巻目。 道満の他に保憲、露子という登場人物が増えていく巻。 こんなアクの強そうな人物たちに囲まれて博雅は大変そうだなあ(笑)。 でも博雅はそんな人たちと読者である私たちを繋ぐ架け橋みたいな人物なんだと思う。
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陰陽師シリーズ。短編。 博雅と清明が冒頭でお酒を飲むシーンではよく季節を題材に会話が展開するのですが、 今回は特に文庫にして季節の順番に違和感を感じました。 「文月(8月)→秋(9月)→藤の咲く季節(5月)→桜(4月)→梅雨(6月)」 と進むのですが、最後3話の順番を変えられなか...
陰陽師シリーズ。短編。 博雅と清明が冒頭でお酒を飲むシーンではよく季節を題材に会話が展開するのですが、 今回は特に文庫にして季節の順番に違和感を感じました。 「文月(8月)→秋(9月)→藤の咲く季節(5月)→桜(4月)→梅雨(6月)」 と進むのですが、最後3話の順番を変えられなかったのか。 ともかく、今回は藤の咲く季節の「むしめづる姫」がとても美しくて好きです。
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はまってしまい、シリーズ連発して読んでいます。 晴明の屋敷の簀子の上で酒を酌み交わす二人を想像してしまいます。いつもは濡れ縁が多いかな、えっ、ところで濡れ縁って何?とかいろいろ調べたりして、楽しく読んでいます。晴明の陰陽師としての能力、博雅の楽の才能、それらが一つになって問題を解...
はまってしまい、シリーズ連発して読んでいます。 晴明の屋敷の簀子の上で酒を酌み交わす二人を想像してしまいます。いつもは濡れ縁が多いかな、えっ、ところで濡れ縁って何?とかいろいろ調べたりして、楽しく読んでいます。晴明の陰陽師としての能力、博雅の楽の才能、それらが一つになって問題を解決するところ、いいですねえ。
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