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架空通貨 の商品レビュー

3.5

160件のお客様レビュー

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2011/12/19

いつものように、読むのに1ケ月くらいかかったか(二日くらいで一気に読めばいいのだけど、なかなか時間と集中力が確保できない)  それなりに面白いのだけど、どこにも(誰にも)感情移入できない、作品だと思う。会計と財務の違いが、よく分かっていないような自分のようなスットコドッコイには、...

いつものように、読むのに1ケ月くらいかかったか(二日くらいで一気に読めばいいのだけど、なかなか時間と集中力が確保できない)  それなりに面白いのだけど、どこにも(誰にも)感情移入できない、作品だと思う。会計と財務の違いが、よく分かっていないような自分のようなスットコドッコイには、難解部分多いけど、詳しい人にはタマランのかもしれない。自分のエンタメ感度には合わないけれど、企業小説、経済小説としては、かなりの傑作ではなかろうか?そんな気がします。

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2011/11/22

池井戸さんの初期の頃の小説。 不渡りを出した会社の社長の娘(女子高生)とその高校教師が 親の会社を守るために会社が引き受けた他社の社債を 回収しようと奔走している間に、 とある地方街で起こっている地方通貨の流通に出会い、 一連の裏でとり行われている陰謀に 立ち向っていく…という...

池井戸さんの初期の頃の小説。 不渡りを出した会社の社長の娘(女子高生)とその高校教師が 親の会社を守るために会社が引き受けた他社の社債を 回収しようと奔走している間に、 とある地方街で起こっている地方通貨の流通に出会い、 一連の裏でとり行われている陰謀に 立ち向っていく…というストーリー。 ミステリーっぽい内容とビジネスっぽい内容が 絶妙のバランスで配合されており、 どちらかが好きな人には うまくのめり込むことのできる物語になっています。 今、少しずつ池井戸作品を読み込んでいますが、 初期の作品の中ではかなり好きなタイプの作品でした。

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2011/11/19

安房正純の描き方にリアリティがある。銀行員時代に実際にこういう人をたくさん目の当たりにしてきたのだろうなぁ、金とは人間をここまで醜悪にするものだと納得。

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2011/10/14

社債をきっかけにして、お金そのものに焦点を当てた物語だが、話自体はとても面白いんだけど、果つる底なきと同じく文体が暗いので、読んでいるうちにどんよりする気分になるんだよね・・・

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2011/08/23

空飛ぶタイヤ、下町ロケットに続いて、池井戸さんの本、三冊目『架空通貨』読み終えました。池井戸さんて、元銀行員なんですね。どおりでビジネスシーンの描写がリアリティある訳だ。

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2011/04/18

高校教師を勤める主人公が、一生徒の親の事業不振から、とある町の経済に深く関わることになる話。「田神札」という私札が気になって、デビュー作より興味を持ちやすかった。 初読み池井戸潤作品である「シャイロックの子供たち」に比べると、人物描写がまだまだに感じる。面白くなるのを期待して、池...

高校教師を勤める主人公が、一生徒の親の事業不振から、とある町の経済に深く関わることになる話。「田神札」という私札が気になって、デビュー作より興味を持ちやすかった。 初読み池井戸潤作品である「シャイロックの子供たち」に比べると、人物描写がまだまだに感じる。面白くなるのを期待して、池井戸潤作品を刊行順に読んでいく。

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2011/03/09

作者の初期作品。 ある企業城下町での独自貨幣の流通、マネーロンダリングを題材としたもの。まあまあか。

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2011/09/17

教え子の生徒の父親の会社が破綻し、その救済の為調査する高校教師が企業城下町の闇の「通貨」にたどりつく。銀行ミステリーとはまた違った発想は面白かったが…案外さらりと読めた。

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2009/10/04

主人公が凡庸というか魅力に欠ける部分があったり、高校生が社債云々に踏み込むのは無理があるだろうとか、信用調査会社の友人の万能っぷりなど、キャラ立ての面でバランスを欠いたようにも思ったが、大筋のストーリーはムチャクチャよく出来てると思う。ストーリーの表層を覆うのは架空通貨というより...

主人公が凡庸というか魅力に欠ける部分があったり、高校生が社債云々に踏み込むのは無理があるだろうとか、信用調査会社の友人の万能っぷりなど、キャラ立ての面でバランスを欠いたようにも思ったが、大筋のストーリーはムチャクチャよく出来てると思う。ストーリーの表層を覆うのは架空通貨というより(正確には)地域通貨なんだけど、実はマネロンも絡んでくるという大仕掛けには舌を巻かざるを得ない。期限の利益とか期限前償還とか金融の用語は出てくるものの理解を妨げる程の難解さでもない。完璧とは言わないが、ひょっとしたら金融ミステリの金字塔になった可能性を秘めていたという点で非常に惜しい作品。

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2009/10/04

これも面白いテーマを扱っている作品です。 企業城下町として栄える町で日銀券とは別の通貨通称「田神札」。殿様として栄える田神亜鉛(株)に逆らえない下請け企業の苦悩を描いた作品。 最後はまるでバイオハザードのラクーンシティーとアンブレラを思わせる描き方に大満足です。相手はゾンビで...

これも面白いテーマを扱っている作品です。 企業城下町として栄える町で日銀券とは別の通貨通称「田神札」。殿様として栄える田神亜鉛(株)に逆らえない下請け企業の苦悩を描いた作品。 最後はまるでバイオハザードのラクーンシティーとアンブレラを思わせる描き方に大満足です。相手はゾンビではなく生身の人間ですが。 やっぱ池井戸先生はすごいね。

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