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あやし の商品レビュー

3.8

199件のお客様レビュー

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    35

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  3. 3つ

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  4. 2つ

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2024/10/26

宮部みゆきさんの短編小説。むかーしむかしの世にも奇妙な物語のような話が何個も収録されており面白かったです。推理小説のイメージですが、それ以外も普通に面白いです。楽しかったですね。

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2024/09/19

 江戸を舞台にした幻想怪奇な短編集。江戸人情と不思議な話の掛け合わせが良かったです。寓話のような感じが読んでいてしました。

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2024/08/04

題名があやしいではなく「あやし」。ぐぐると古語では不思議という意味とのこと。 江戸を舞台にした不思議な出来事9篇。どれも話し口調や情景描写に粋を感じるし、舞台にのめりこめる。「影牢」の控えめな人柄を滲ませた口調が印象的。「女の首」では伏線が終盤で鮮やかに回収されて心地よい。 人の...

題名があやしいではなく「あやし」。ぐぐると古語では不思議という意味とのこと。 江戸を舞台にした不思議な出来事9篇。どれも話し口調や情景描写に粋を感じるし、舞台にのめりこめる。「影牢」の控えめな人柄を滲ませた口調が印象的。「女の首」では伏線が終盤で鮮やかに回収されて心地よい。 人の正しい生き方をやんわりと教えてくれる起承転結のはっきりした作品群でした。

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2024/03/06

宮部みゆきの時代怪奇小説なるもので、いつもの彼女の現代小説と違った感じでした。文体がとても時代に相応しく表現されているのが良かったです。勉強にもなりました。

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2024/01/02

布団部屋や蜆塚のような背筋がひやっとするような話から、安達家の鬼や時雨鬼のような恐ろしくも切ない話まであって夢中で読み進めました。 ホラーながらも幻想小説のような美しさもあって、古めかしくも美しい世界に引き込まれていきます。

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2023/10/14

それぞれの話に情景が浮かんでくる。時代小説の怪異はファンタジーのような要素もあるからやはり面白い。「安達家の鬼」鬼の名は一体何だったのだろう。「時雨鬼」は読み手の性別、人生経験や立場によって解釈も変わるであろうリドルストーリーだった。この小説で初めて「灰神楽」という言葉を知りまし...

それぞれの話に情景が浮かんでくる。時代小説の怪異はファンタジーのような要素もあるからやはり面白い。「安達家の鬼」鬼の名は一体何だったのだろう。「時雨鬼」は読み手の性別、人生経験や立場によって解釈も変わるであろうリドルストーリーだった。この小説で初めて「灰神楽」という言葉を知りました。

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2023/10/04

宮部先生のお話は、読みやすくて好き。短編だったこともあり、珍しく短期間で読み終えた。「安達家の鬼」が一番心に残った。

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2023/09/15

時代短編小説。まさに「あやし」。ホラーっぽい不思議な話だった。 短編なのでサクサク読み進められた。 人の恨みは怖いけど、「蜆塚」のような結局何だったの?という話も怖い。

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2023/08/20

奉公人と”鬼”の物語 宮部みゆきさんの筆致には江戸の薫りがする。単に時代小説家という意味ではない。杉浦日向子氏など、時々そういう人がいるものである。 本作はそんな氏の手がけた怪奇小説。江戸時代の随筆物のような軽妙な語り口で、江戸の街に立ち昇る陽炎のような怪異譚が語られる。 ここ...

奉公人と”鬼”の物語 宮部みゆきさんの筆致には江戸の薫りがする。単に時代小説家という意味ではない。杉浦日向子氏など、時々そういう人がいるものである。 本作はそんな氏の手がけた怪奇小説。江戸時代の随筆物のような軽妙な語り口で、江戸の街に立ち昇る陽炎のような怪異譚が語られる。 ここでクローズアップされるのは江戸の庶民。この時代の主役であった町人の、その中でも最も多かったであろう貧しい奉公人たちの物語である。 彼らは武士のように継ぐべき家も、大店の跡取りのように継ぐべき商いも、農民のように継ぐべき田も持たない。貧しい家に生まれ、ある者は口入屋から奉公に出てある者は岡場所に売られ、そこで与えられた境遇の中で必死に生きる。 何も持たない彼らに境遇の選択肢もあるはずもない。身一つで投げ込まれた奉公先。そこで彼らは「あやし」に出会うのである。 この作品中で言われるあやし、すなわち古来の用法である”鬼”は、確かに人智の外にある何かである。だが、その存在がはっきりと描写されることはない。鬼は常に人の傍らに、いや人の内にいる。作中に通底しているのはそんなリアリズムである。 鬼のシルエットを行燈の灯りで裏から映し出したかのような九篇の短編集。悋気、怒り、嫉み、人が持つ後ろ暗い感情。我々が抱くそんな後ろ暗い感情のそのすぐ横に鬼は今もひっそりと佇んでいるのである。

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2022/09/27

時代物は苦手だと思っていたけど、宮部さんのホラー系読むと引き込まれてしまう。登場人物の情も伝わってくるし、臨場感の表現はすごいとおもう。

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